【甲子園戦績】
2年春
〇 4-0 学法石川
〇 4-0 明豊
〇 6-1 山梨学院
〇 5-4 星稜
〇 3-2 報徳学園
3年夏
● 3-6 京都国際
2年半という短い高校野球生活で天国と地獄を味わった左腕が、最後の夏に復活を果たして、堂々とプロの世界へ挑戦しにいく。
2年生の春の選抜での快投は、それは衝撃的なものだった。インステップから繰り出す角度のついた速球とスライダーはいずれも切れ味抜群。特にスライダーは左打者にとっては難攻不落のボールであり、横の角度がついている分、バットでとらえる接地面が本当に少ないと感じさせられた。幾多の強豪校が対策を施しても、どうにもできないような、そんな投手であり、この先どれほど勝ち抜いていくのかと思わせた。
しかし、2年夏の県予選で肘の故障が発覚し、本大会での登板はかなわず。そこから、TJ手術を受ける決断に至り、長い雌伏の時を迎えた。故障の原因となった投球フォームにも見直しを加え、長いリハビリ期間を経て、最後の夏はついに戦線復帰。甲子園では惜しくも初戦敗退に終わったが、佐藤にとっては、戻って投げられたこと自体が奇跡に近いような出来事であった。不屈の魂でよみがえった左腕が、この先どんな道のりを歩んでいくのか、楽しみでならない。
【圧巻!!】新二年生エース佐藤龍月センバツでの奪三振集【第96回選抜高等学校野球大会】
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