大会ベストナイン(2026年選抜)

2026年

右投手 門倉昴大(専大松戸)

高校野球】専大松戸7回コールドで決勝進出! エース門倉昂大2 ...

1回戦 〇 4-0  北照

2回戦 〇 8-3  九州国際大付

準々決勝 〇 2-1  山梨学院

準決勝 ● 2-3  大阪桐蔭

前年秋までは一つ下の学年の左腕・小林の2枚看板という印象だったが、本大会に入って完全にエースとして独り立ちした。もともとボールに力はある投手だったが、独特のフォームからの制球力にやや不安を抱えていた。しかし、本戦ではその制球力がさえわたり、相手打者をきりきり舞い。初戦の北照戦ではわずか4安打でシャットアウト勝ちと最高のスタートを切った。2回戦ではリリーフ登板になったが、神宮王者の九州国際大付打線を全く寄せ付けず、初戦の完封勝利を通して、投手として大きな自信を手にしたことを感じさせた。

そして、迎えた準々決勝は山梨学院との関東決戦に。前年秋にコールド負けを喫した相手との再戦となったが、シュート回転する速球を捕手・𠮷岡がうまく活用したこともあり、ストライクゾーンの横幅を広く使った投球で、抑え込んでいく。終盤に味方打線が勝ち越し点を挙げると、そのリードを守り切っての1失点完投勝ち。準決勝では大阪桐蔭の前に惜敗したものの、この大会でまごうことなきエースになったことを証明したのであった。

『門倉昂大 専大松戸 奪三振集』北照高校戦 第98回センバツ

左投手 杉本真滉(智辯学園)

とにかく負けず嫌い 家族が語る智弁学園・杉本の素顔 センバツ ...

1回戦 〇 4-0  花巻東

2回戦 〇 2-1  神村学園

準々決勝 〇 12-8  花咲徳栄

準決勝 〇 2-1  中京大中京

決勝 ● 3-7  大阪桐蔭

今大会で最も評価を挙げた投手の一人だろう。昨秋まではポテンシャルは評価されながらも、近畿大会の近大付戦で1イニング5失点を喫したりと、ムラがあるところが懸念されていた。しかし、本戦では4季連続出場でV候補の一角に挙げられていた花巻東打線に対し、剛速球と曲がりの大きいスライダーで翻弄。大会屈指の強打者である古城、赤間といった右の大砲に対し、全く自分のバッティングをさせずにシャットアウト勝利を収めた。続く2回戦では初戦で横浜を完封した神村学園・龍頭との左右の好投手対決となったが、タイブレークの末に辛勝。スライダーをうまく配した投球で投球の幅を見せつけた。

そして、迎えた準々決勝の花咲徳栄戦は、控え投手を先発させるも、2回までに8点を失う展開に。重苦しいムードが立ち込めかねない状況だったが、この空気を変えたのが、杉本の投球であった。3回からマウンドに上がると、剛速球とスライダーを武器に、大会屈指の強力打線を「完封」。相手に得点の可能性を感じさせないほどの投球を見せると、あれよあれよという間に味方打線が得点を重ね、終わってみれば、大会最大得点差をひっくり返す大逆転ゲームを完結させた。まるで、あの松坂大輔(西武)が明徳義塾戦でやってのけたことと、同じような「空気を変える」エースの投球であった。

最後は、決勝戦で球数制限間近になるとともに、スタミナが限界を迎えて力尽きたが、ボールの質は誰が見ても一級品。この大会で一気に高校トップクラスの称号を得たと言えるだろう。

花巻東を3安打で完封 最速144キロで赤間選手 古城選手を無安打3三振 智辯学園高校 杉本真滉投手

捕手 吉岡伸太郎(専大松戸)

様子が…」専大松戸の吉岡がマウンドに駆け寄った理由 センバツ ...

1回戦 〇 4-0  北照

2回戦 〇 8-3  九州国際大付

準々決勝 〇 2-1  山梨学院

準決勝 ● 2-3  大阪桐蔭

専大松戸を同校史上初の4強入りへ導いた扇の要。エース門倉、左腕・小林の両輪をリードし、打っては不動の4番として強力打線の中核を担った。まず、リードでは、右スリークオーターの門倉に対し、シュート回転する球質のボールをうまく使って、相手打者を料理。ともすれば、死球になったり、内に甘く入ったボールを痛打されかねないところだが、そこは𠮷岡の絶妙なさじ加減で失投を打たせないようにし、スライダーとのかみ合わせで打者を封じ込めていった。

そして、打っては専大松戸史上でも最も強力と言われた打線を牽引。恵まれた体格から繰り出すパワフルなスイングは非常に魅力的であり、形を崩されながらもヒットにするうまさも兼ね備えていた。特に神宮王者の九州国際大付戦では3安打を記録し、そのいずれもが得点につながる大活躍。前評判ではやや不利と予想された中で、攻守でチームを牽引し、その実力を全国に知らしめることとなった。

【2026ドラフト候補大型捕手】吉岡伸太朗(専大松戸)2026.3.21 第98回選抜高等学校野球大会

一塁手 逢坂悠誠(智辯学園)

智弁学園、4番・逢坂悠誠が6回同点弾! 大阪桐蔭・川本晴大の ...

1回戦 〇 4-0  花巻東

2回戦 〇 2-1  神村学園

準々決勝 〇 12-8  花咲徳栄

準決勝 〇 2-1  中京大中京

決勝 ● 3-7  大阪桐蔭

2年生の主砲として打線を力強く引っ張ったスラッガー。その特徴は何といっても圧倒的なヘッドスピードであり、ボールをぎりぎりまで捕手よりに呼び込んではじき返すため、緩急や内外の出し入れにも惑わされない強さを持っていた。大会初戦からマルチヒットを記録すると、準々決勝では、追い上げムードの中で4回にライト線を切り裂く2点タイムリー2塁打をマーク。この一打はエース杉本の好投で引き寄せ始めた流れを確固たるものとする、強烈な一打であった。

その後も、活躍は止まらず、準決勝では1-1の同点の8回に2番手の左腕・太田からライト線を破る勝ち越し2塁打を放つ。基本的に引っ張りの打撃が多いが、左投手相手でも体が開かずに待てるため、苦にすることなく打ち崩した。そして、決勝戦では大会屈指の剛球左腕である大阪桐蔭・川本からも一発を記録。この大会で無双していた2年生エースの顔色を無くさせるほどの、圧巻の打球をライトスタンドに運んで見せた。この大会で2年生ながら一躍全国の注目の的となった奈良の大砲が、ここからどんな野球人生を歩むのか、楽しみでならない。

大会第9号は智弁4番2年逢坂悠誠のライトスタンドへの同点弾【2026.3.31第98回選抜高校野球決勝智弁学園vs大阪桐蔭】#第98回選抜高校野球#大阪桐蔭#智弁学園#甲子園球場#ハイライト#逢坂悠誠

二塁手 柴原奈旺芙(九州国際大付)

九州国際大付の俊足、柴原奈旺芙は2試合連続マルチ「自分の ...

1回戦 〇 4-3  神戸国際大附

2回戦 ● 3-8  専大松戸

前年秋に圧倒的な猛打で全国の頂点に立った九州国際大付。しかし、大会前に諸事情からプロ注目の1番打者・牟禮翔を欠くこととなり、チームは固定されていた打順の再考を余儀なくされた。そんな中、前年秋に主にラストバッターとして、下位から上位へつなぐ役割をはたしていた柴原に白羽の矢が立つことに。右のロングヒッターであった牟禮とは全くタイプの異なり、左のアベレージヒッターであったが、大会が始まるとしっかり役割を果たした。

まず、初戦でいきなり神宮決勝の再戦となった神戸国際大附戦は、1回裏にいきなり相手左腕・秋田の得意とするスライダーをとらえてセンターへのヒットを放つ。先制点の足掛かりとなる出塁を果たすと、セカンドとしても安定した守備で投手陣をバックアップした。さらに、2回戦の専大松戸戦では1回、2回といずれもヒットを放ち、初回は得点、2回はタイムリーとチームに貢献。ストレート、カーブをそれぞれ巧みなバットコントロールで捉え、実力の高さを見せた。急造の打順だったが、柴原の大会中に果たした役割は、殊の外大きかったと言えるだろう。

【高校野球 甲子園】 神戸国際大付(兵庫)vs九州国際大付(福岡) 神宮決勝の再戦がタイブレークの死闘に! 【第98回選抜高校野球 1回戦 全打席ハイライト】 2026.3.22 センバツ 

三塁手 立松宗馬(三重)

立松 宗馬|選手名鑑|高校野球ドットコム

1回戦 〇 2-0  佐野日大

2回戦 ● 5-6  大阪桐蔭

巧みなミート力と俊足が光る5番打者。前年秋の公式戦では7試合で三振ゼロと確実性の高い打撃を見せれば、塁に出たらチーム最多となる盗塁数を記録する俊足ぶりも披露した。4番に2年生の大砲・河口を、まだ確実性に若干不安が残る中で据えることができたのも、後ろに立松が控えていたことが大きく影響していたと言える。俊足を誇ることで、出塁すれば下位打線につながる「1番打者」としての役割も果たしていた。

1回戦は、佐野日大・鈴木の前に0行進が続いていたが、6回に上位打線がチャンスメークし、得点機を迎える。1アウト2,3塁となって打席には立松を迎えたが、ここはじっくり粘って四球を奪取。7番大西の先制タイムリーにつなげ、勝利の陰の立役者となった。

そして、過去2度甲子園で敗れていた大阪桐蔭との再戦となった2回戦では、初回に相手先発・𠮷岡が制球を乱しているところを攻略。四死球でランナーをため、満塁とすると、立松が甘く入った速球を見事な流し打ちでとらえ、ライト線への先制2点タイムリーを放った。さらに、1点差を追う8回には1アウトからスライダーをうまく拾うヒットで出塁し、同点への足掛かりを作ることに成功。要所でチームの得点に絡む活躍を見せた。惜しくも3度目の正直での桐蔭撃破はならなかったが、三重打線の攻撃力・得点力の高さを証明する、立松の活躍ぶりであった。

【高校野球 甲子園】 三重(三重)vs佐野日大(栃木)  【第98回選抜高校野球 1回戦 全打席ハイライト】 2026.3.23  センバツ 

遊撃手 田中大晴(中京大中京)

センバツ】中京大中京・田中大晴「初球が最重要」信条の初球打ち ...

1回戦 〇 3-1  阿南光

2回戦 〇 9-4  帝京

準々決勝 〇 2-1  八戸学院光星

準決勝 ● 1-2  智辯学園

4試合で16打数10安打と驚異的な打率でチームを牽引した名門のトップバッター。東海地区王者とはいえ、昨秋の神宮大会では初戦で神戸国際大附にコールド負けを喫しており、全国に向けてやや不安を残していた中で、攻守でチームを力強く牽引した。

まずは、広角に打ち分ける打撃で、相手投手の左右に関係なくヒットを飛ばし、塁に出れば巧みな走塁技術と判断でチームに得点をもたらした。これ以上、頼りになるトップバッターもなかなかいないというほどの活躍ぶり。初戦の阿南光戦は先制タイムリー、2回戦の帝京戦はタイブレークで勝ち越し劇につながるヒットと要所で流れを引き寄せる役割を果たした。

そして、守備では今大会No.1といっていいほどの守備範囲の広さと強肩ぶりを見せ、難しいゴロをことごとくアウトに仕留めていく。エース安藤のボールがシュート回転する球質だったため、なおさら厄介な質のゴロが飛んできたが、いずれも軽快にさばくことに成功した。中京が勝つときは、いいトップバッターがいることが多いが、田中もその例に洩れない好選手であった。

準々決勝までの打率は7割超え、守備も上手い田中大晴選手(中京大中京)の帝京戦、八戸学院光星戦でのバッティング&守備(センバツ2026)

左翼手 市村心(花咲徳栄)

センバツ】花咲徳栄・市村 三振と勘違いの直後に貴重な一打 ...

1回戦 〇 3-2  東洋大姫路

2回戦 〇 17-0  日本文理

準々決勝 ● 8-12  智辯学園

関東屈指の強打を誇る花咲徳栄打線において、打線の流れの良さを象徴する存在だったのが、ラストバッターの市村であった。昨秋の関東大会でも好結果を残し、上位打線へつなぐ潤滑油として貴重な存在に。1番岩井とのホットラインで多くの得点機を演出してきた。甲子園初戦では、あの伝説の延長引き分け試合でまた延長戦の激闘を演じた東洋大姫路と対戦。技巧派左腕・下山のキレのある投球の前に苦戦を強いられたが、8回表に1アウト1,2塁のチャンスで打席に立つと、アウトコースの速球を華麗に流し打ち、一気の逆転劇につなげた。

2003年の選抜の借りを返したナインは、勢いに乗り、2回戦では日本文理との雨中の試合を17-0と圧勝で通過。この試合でも市村はヒットを飛ばすと、準々決勝の智辯学園戦では初回のビッグイニングに貢献するタイムリーを放つなど、この試合でも巧みなバットコントロールで複数安打を記録した。決して、体格に恵まれた選手ではないが、いぶし銀の活躍を見せた大会となった。

【高校野球 甲子園】 東洋大姫路(兵庫)vs花咲徳栄(埼玉) 23年前に再試合の死闘演じた因縁のカード 【第98回選抜高校野球 1回戦 全打席ハイライト】 2026.3.21  センバツ 

中堅手 川崎怜央(神村学園)

凄い凄い!串間市出身の川崎れお君、甲子園出場。しかもあの横浜 ...

1回戦 〇 2-0  横浜

2回戦 ● 1-2  智辯学園

2回戦で敗退し、2試合で3得点だったとはいえ、横浜・織田、智辯学園・杉本と大会屈指の左右の剛腕を相手にした神村学園打線のレベルの高さは、高校野球ファンであれば、誰もが感じたところだろう。その主砲としてきっちり仕事を果たしたのが、主砲・川崎。もともとは俊足と強肩を活かした守備範囲の広さが売りの選手だったが、昨秋からみるみる打撃が上昇し、選抜では不動の4番として君臨した。

初戦はいきなり連覇を狙う横浜との対戦となったが、プロ注目の織田に対し、中盤に2番田中のタイムリー2塁打で先手を取ると、さらに続いた1アウト1,3塁のチャンスで打席へ。ここで高めに浮いた速球を力強く振りぬくと、打球はライトへの犠飛となって貴重な2点目をたたき出した。終盤にピンチを迎えただけに、この追加点は非常に効果があったと言える。

さらに、続く2回戦では同じく好投手の智辯学園・杉本から、これも速球をとらえてライト線を破る先制タイムリー2塁打をマーク。試合は接戦の末に落としたものの、好投手二人から得点をたたき出したところに、確かな実力と勝負強さを感じさせた。

【高校野球 甲子園】 横浜(神奈川)vs 神村学園(鹿児島)  【第98回選抜高校野球 1回戦 全打席ハイライト】 横浜高校 2026.3.20  センバツ 

右翼手 内海竣太(大阪桐蔭)

センバツ】大阪桐蔭高の副将・内海竣太が将来の夢を「社会人野球 ...

1回戦 〇 4-0  熊本工

2回戦 〇 6-5  三重

準々決勝 〇 4-3  英明

準決勝 〇 3-2  専大松戸

決勝 〇 7-3  智辯学園

好選手が揃う大阪桐蔭の中でも、この世代でNo.1の打撃センスを持っていたのが3番を務める内海である。ここ数年はなかなか以前のような豪打を発揮することは難しい中、この大会では西谷監督を中心にベンチ主導で動かしていくスタイルが多かったが、その作戦の中心になって活躍を見せた。左右に広角に打ち分ける巧みなバットコントロールが武器だが、特にランナー1塁から引っ張って1,3塁を作ろうとするケースが目立ち、1番仲原や2番中西が塁上にいる時に、走者と連動して揺さぶりをかけることに成功した。

大会を通してみると、特に試合の序盤にヒットを連ねるケースが多いことが分かる。やはり、試合前から相手投手の特徴をとらえ、しっかり自分のタイミングでアジャストできているのだろう。三重戦や智辯学園戦と序盤に攻勢をかけることができたのは、内海の活躍によるところが大きかった。

【逆方向2ベースヒット放つ】内海竣太(大阪桐蔭)2026.3.27 第98回選抜高等学校野球大会

DH 谷渕瑛仁(大阪桐蔭)

高校野球:同点打に勝ち越し弾「求められた仕事やりきる」4番・谷 ...

1回戦 〇 4-0  熊本工

2回戦 〇 6-5  三重

準々決勝 〇 4-3  英明

準決勝 〇 3-2  専大松戸

決勝 〇 7-3  智辯学園

今大会から導入されたDH制度。守らずに打つだけに専念できる立場とあって、ここにどんな選手を置くかで、そのチームのやりたいこととチームカラーが見えてくる感がある。そんな中、最もこの制度を今大会でうまく活用できたのが、大阪桐蔭と谷渕だったのではないだろうか。

ここ数年、巧打者タイプが増えてきた桐蔭打線にあって、この世代で最も長打力を期待できる選手であり、今大会も不動の4番として活躍。特に準々決勝の英明戦では勝ち越しホームランを含む、3安打がすべて長打という大暴れを見せた。引っ張っても、流しても距離が出る打撃であり、しっかり呼び込んで、フォロースルーの大きなスイングではじき返すことができていた。

また、要所では確実に犠飛を放つなど、ここという場面でも勝負強さも際立ち、ベンチとしては非常に信頼のおける選手だっただろう。過去の大阪桐蔭の4番と比較するのは少し厳しいかもしれないが、優勝に貢献したという点では何ら劣ることのない活躍ぶりであった。

2026 センバツ準決勝 谷渕 瑛仁 選手 #甲子園 #大阪桐蔭 #高校野球

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