大会No.1投手(1979年選抜) 牛島和彦(浪商)

1979年

春夏計4度の優勝経験がありながら、強豪ひしめく大阪でなかなか出場の機会に恵まれなかった浪商。その名門校を久々に甲子園へ導いたのが牛島(ロッテ)-香川(南海)の黄金バッテリーであった。140キロ台の速球にスライダー、カーブ、フォーク、シュートと多彩な変化球を擁し、そのすべてが決め球にできるハイレベルな投球を見せた。

スマートな見た目とは裏腹に強気の投球が光り、勝負どころではボールの力で打者を圧倒した。箕島との決勝ではそれまで3安打を打たれていた相手の主砲・北野を迎えた場面で監督の指示を退けてまで勝負したのは有名なエピソードだ。女房役の香川とは練習ではほとんどバッテリーを組まず、お互いをライバル視していたという異色のバッテリーであった。

その後はPLやその他の強豪私学の前になかなか出場の機会に恵まれていないが(2002年選抜の1度だけ)、2010年夏・2015年夏には決勝に進出するなど浪商の伝統は引き継がれている。オールドファンのためにも復活出場を果たしたいところだろう。

1979年選抜高校野球 浪商~プロ 牛島和彦 – YouTube

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