準決勝で惜しくも沖縄尚学に逆転負けを喫したものの、安定感は出場校の投手の中でもぴか一であった。初戦の一関学院戦以降28イニング連続で無失点を継続。140キロ台のストレートと多彩な変化球を安定して低めに集め続ける制球力とタフネスさで相手打者を寄せ付けなかった。準々決勝では坂口(巨人)、岡田(中日)を擁する智辯和歌山を6安打でシャットアウト。長い歴史の中で甲子園で智辯和歌山を完封したのは、2003年選抜の徳島商・平岡(巨人)と佐藤だけである。
もともと守備型のチームであることの多い東洋大姫路にあってエースで4番で主将を務める佐藤の存在感は絶大であったが、その他の選手も奮起を見せ、1番藤井、2番松葉(オリックス)、3番亀井の上位打線や小技の利く9番三谷、好調な打撃を見せた7番能丸らもそれぞれ活躍を見せた。沖縄尚学にとっては最も敗戦の可能性を感じさせられたチームだっただろう。それだけに夏の西兵庫大会での初戦敗退は信じられない結果であった。
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