広陵vs中京大中京 2002年選抜

2002年

初戦で実現した伝統校対決

大会屈指の好カードと言われた好カード。今年と同じくこの年もこのカードの反対側には神宮優勝の報徳学園と昨夏優勝の日大三の対戦があるという死のブロックだった。

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前評判で上だったのは中京大中京。技巧派左腕・中根、右速球派・深町という左右の強力2枚看板を有し、打線も俊足の1番三瓶、強打の3番菅原ら強打者ぞろい。昨秋は東海地区を無風で制し、神宮でも4強入り。王者・報徳に唯一食らいついたともいえるチームだった。

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一方、サクラの広陵の異名をとる広陵は3年連続の出場。昨年神宮優勝の東福岡に後半食らいついた面々の中から黒田・黒川らが残り、打線は強力。昨秋成長を見せた2年生エース西村健太郎(巨人)の出来がカギを握ると考えられた。

V候補封じた2年生右腕

2002年選抜1回戦

広陵

1 2 3 4 5 6 7 8 9
2 0 0 0 0 0 1 1 0 4
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

興南

広陵       西村

中京大中京    中根

試合の先手を取ったのは広陵。初回、中根は簡単に2アウトを取るも、3番黒田を死球で出してしまう。すると、続く4番中東が中根の高めに入ってくる変化球にうまくバットを合わせた打球はレフトポール際を巻く先制2ランホームランに!自分の長所はタイミングの取り方という4番がうまい打撃で長打を放った。

この先制点は広陵にとって非常に大きかっただろう。前年の選抜ではV候補の東福岡を相手に初回に5点を失い、流れを渡してしまっただけに、同じ轍を踏まずに、今度は自分たちが主導権を奪うことができた。経験が少ない2年生エース西村にとっても大きなプレゼントとなった。

追いつきたい中京大中京は、2回・3回・4回とスコアリングポジションにランナーを進めるも、西村の重い速球の前にあと一本が出ない。昨秋東海地区を圧倒した強力打線がなかなか火を噴かない展開となる。特に攻撃の導火線となる1番俊足の三瓶が無安打に封じられたのが痛かった。

一方、中京・中根も初回の一発以降は踏ん張っていたが、後半に入って広陵・西村の投球がさらに凄みを増してくると、反撃の雰囲気が乏しくなってくる。

すると、終盤に広陵が長打攻勢を見せ始める。7回表、先頭の5番槇原が3塁打を放つと、女房役の6番薮根がタイムリーを放って、3-0。さらに、8回には中東がこの日3打点目となるタイムリー3塁打を放ち、試合を決定づける働きを見せた。

中京大中京の打線は、最後まで西村の角度のある重い速球に対応できず、散発5安打で完封負け。前評判の高かった強豪が1回戦で姿を消す結果となった。

まとめ

初戦を突破した広陵だったが、次の試合で優勝した報徳学園に3-5と惜敗。優勝投手の大谷(ロッテ)に2桁安打を浴びせながらも、最後は守備ミスから敗れた。しかし、ここから広陵は4季連続の甲子園出場。翌年春には3度目の選抜制覇を達成し、黄金時代を築いた。

一方、中京大中京は雪辱を期して夏に挑み、県大会決勝まで勝ち進む。対戦相手は同じく強豪の東邦。前年選抜のマウンドを踏んだエース長峰がスライダーを武器に好投。中根も粘り強く投げぬいたが、2-4で惜敗した。これだけ前評判の高かったチームでも甲子園では1勝もできず、1年間勝ち続けることの難しさを感じさせられた。

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