盛岡大付 赤坂祥基

大会10日目第3試合
鳴門
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
| 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 1 | 5 | 0 | 11 |
| 1 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | 4 | 9 |
盛岡大付
鳴門 矢竹→尾崎→河野
盛岡大付 井上涼→三浦→坪田
試合前予想
1995年夏の初出場以来、8大会連続で初戦敗退と苦しみ続けた盛岡大付。しかし、澤田監督が腐心して作ったチームを関口監督が引き継ぐと、2013年の選抜で安田学園にサヨナラ勝ちを収めて、ついに連敗を脱出する。その選抜大会を2年生で経験した右腕・松本(ソフトバンク)が翌年の2014年夏には甲子園でV候補の東海大相模を下して、夏も初勝利を達成。春夏ともに甲子園での勝利を手にしたのだった。
迎えた2016年夏、岩手大会を6試合57得点という圧倒的な強打で制すると、甲子園でも本領を発揮。中学時代にNOMO JAPANに在籍した九州国際大付・藤本、中国地区屈指の剛腕である創志学園・高田(巨人)と注目の右腕を次々に攻略。2試合で19得点をたたき出し、3番植田、4番塩谷、5番伊藤、6番小原に一発が飛び出す猛打ぶりであった。続く3回戦の相手は、3年連続出場の鳴門。選抜優勝投手の智辯学園・村上(阪神)を打ち崩した渦潮打線との強打対決が幕を開けた。
展開
試合は、互いに乱打戦を予想したか、エースを後ろに回す作戦に出る。鳴門打線が1点ビハインドの4回に6番中山の逆転2ラン、1番日野のタイムリー3塁打などで一挙5点を挙げれば、盛岡大付も5回裏に四死球に3安打を集めて同点に追いつく。しかし、盛岡大付の投手陣の中核を担っていた2年生左腕・三浦瑞(中日)が1,2回戦の疲労の影響か、本調子ではない。打たれ強い左腕が8回にとうとうつかまり、大量5失点。11-5と鳴門のリードで最終回を迎えることとなった。
そして、代打へ
9回裏、鳴門のマウンぢにはエース左腕・河野(日本ハム)が上がる。1年生から通算3度目の聖地となる経験豊富なサウスポーだ。しかし、この好投手に対し、わんこそば打線が土壇場で襲い掛かる。2番菅原、3番植田の連打でチャンスを作ると、4番塩谷が今大会2本目の一発となる3ランを見舞って、一気に3点差に迫る。さらに、代打・二橋のヒットと四球が絡み、満塁とチャンスを広げると、打席には代打・赤坂。制球を乱す河野に対し、じっくり選球すると、最後はカウント1-3からきっちりボールを選んで押し出しを奪取。粘り強さと冷静さを兼ね備えた打席であった。
その後、なお満塁のチャンスがあったが、1番石橋が併殺に倒れて惜しくもゲームセット。初のベスト8進出はならなかったが、同校として初となる1大会2勝目を手にした。翌年には、三浦瑞・平松の左右2枚看板にスラッガー植田と中心とした強打がかみ合い、春夏ともに8強へ進出。甲子園での実績では後れを取っていたライバル花巻東に対し、大きくその差を詰めたのが、この時期であった。


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