創部9年目の敦賀気比を全国4強まで引き上げたのが、絶対的エース・内藤剛志(ヤクルト)であった。前年夏は4強入りした佐久に力負けしたが、この夏は大きくスケールアップして帰ってきた。140キロ台の速球と縦に大きく割れてブレーキの効いたカーブを武器に、磐城・山梨学院大付を1失点に抑え込んだ。
ハイライトは柳川・花田(ヤクルト)との投げ合いとなった3回戦。全国での実績では上回る相手との対戦は、内藤・花田ともに一歩も引かない投手戦となった。最後は延長15回に犠飛で敦賀気比がサヨナラ勝ち。内藤の踏ん張りに打線が応え、大会屈指の好ゲームを制した。最後は準決勝で敗れたものの、優勝した帝京をわずか4安打に抑える力投を見せ、最後まで堂々とマウンドに仁王立ちし続けた大会随一の右腕であった。
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