独断と偏見で選ぶ、2015年選抜にベスト8へ進めなかったイチオシの好チーム

2015年

松山東(愛媛)

1 亀岡 10 羽藤
2 米田 11 大野
3 山田海 12 竹中
4 松下 13 桑原
5 有田 14 上野
6 石山 15 山崎
7 清水 16 國森
8 酒井 17 苅山
9 山田大 18 川合

伝統校が起こしたジャイアントキリング

愛媛屈指の進学校にして、1950年の夏の甲子園優勝校である松山東。当時は、松山商と合同であったため、愛媛中の有力選手が集まっていたが、松山商と分離独立すると、どうしても甲子園は遠ざかっていた。しかし、2015年度のチームは亀岡-米田のバッテリーを中心に強豪・新田や夏の代表校・小松に競り勝ち、愛媛大会で準優勝。四国大会でも鳴門に善戦し、21世紀枠として実に82年ぶりの選抜出場を果たした。

公立校であるゆえに、体格には恵まれないが、そこは進学校らしく頭脳でカバー。控え部員は対戦相手のデータを詳細に分析していき、バッテリーはそれをもとに試合の中で自在に配球を変えていった。打線も大物うちはいないものの、前の打者からの傾向をつぶさに観察して次の打席に活かす姿勢が光る。過去幾度も甲子園を席巻してきた四国の公立校が、堂々甲子園に乗り込んできた。

1回戦

松山東

1 2 3 4 5 6 7 8 9
0 0 0 2 0 2 1 0 0 5
0 0 0 1 0 3 0 0 0 4

二松学舎大付

松山東vs二松学舎大付 2015年選抜 | 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

松山東 初戦ハイライト – YouTube

初戦の相手は強豪・二松学舎大付。前年夏にライバル帝京を下して、悲願の選手権出場を果たすと、甲子園でも神宮王者の沖縄尚学を土壇場まで追い詰めた。その時のメンバーから左腕・大江(巨人)、捕手・今村、セカンド三口の1年生トリオが残った新チームは秋季東京大会を力強く勝ち上がり、東海大菅生に決勝で敗れたものの、見事準優勝を飾った。選抜では裏の優勝候補として注目度は高いチームであった。

この力では一枚も二枚も上の相手に対し、松山東データ班は徹底して二松学舎ナインを丸裸にする。大江-今村のバッテリーの配球や牽制の癖を読み、試合前の準備の段階で精神的に優位に立っていたと言える。

140キロに迫る速球と高速スライダーに16個もの三振を奪われながらも、傾向と対策を立てたうえで、甘く入ったボールを迷いなく打ち返していく。6回表には酒井、米田、亀岡の3連打で2点を追加すると、同点に追いつかれた7回表には、酒井が2打席連続のヒットとなる勝ち越しタイムリーを放って再び試合をリード。亀岡は二松学舎大付の強力打線に中盤つかまりかけたが、相手打線の傾向をつかんだ終盤は1安打ピッチングで投げ抜き、5-4で会心の勝利を飾った。

 

2回戦

松山東

1 2 3 4 5 6 7 8 9
2 0 0 0 0 0 0 0 0 2
0 0 0 0 0 0 0 3 × 3

東海大四

松山東-東海大四  1回表 – YouTube

続く2回戦も敗れはしたものの、東海大四を相手に4番米田の先制2ランで奪ったリードを7回まで守っていた。8回裏に疲れの見えた亀岡が5安打を浴びて逆転を許したが、この大会準優勝を飾った強豪を相手にまたしても互角の戦いを演じて見せた。

野球は個の力で上回る相手に対しても、頭を使い、事前の準備をしっかり行えば渡り合える。そのことを証明して見せたのが、松山東の2015年選抜であった。

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