独断と偏見で選ぶ、2017年夏にベスト8へ進めなかったイチオシの好チーム 

2017年
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前橋育英(群馬)

1 皆川 10 根岸
2 戸部 11 木島
3 小池 12 市川
4 堀口 13 原田
5 飯島 14 深川
6 黒沢 15 市川
7 吉沢 16 北原
8 丸山 17 川端
9 飯塚 18 田中

豪華投手陣擁した群馬の強豪

早稲田実業の清宮フィーバーや大阪桐蔭・履正社の大阪決戦(選抜決勝)など話題が盛りだくさんだった2017年夏の高校野球。そんな中、前年まで2年連続で夏の甲子園を制していたハイレベルな関東地区にあって、「この代の関東最強」と目されていたのが前橋育英であった。実際に甲子園で対戦した明徳の馬淵監督も「前橋育英が一番強い」と警戒するほどであった。

その強さの秘訣は何といっても質量ともに豊富な投手陣である。2013年に初出場初優勝を飾った時は、2年生エース高橋光(西武)がほぼ一人で投げ抜いたが、この代は力のある4投手が揃っていた。最速149キロを誇るエース皆川、1番を打ちながら左腕投手としても注目された丸山(ヤクルト)、同じく野手兼任の好右腕・吉沢、2年生ながら将来性豊かな右腕・根岸と他校もうらやむ陣容であり、投手力では大会出場校中でもトップクラスである。

また、毎年ディフェンス力に定評のある前橋育英だが、この年は打線も非常に破壊力があった。1番丸山は巧打と俊足を兼ね備えた恰好の1番打者であり、中軸の3番戸部の確実性、4番飯島の長打力は他校の中軸と比較しても互角以上である。下位にも皆川、吉沢、小池とパンチ力のある打者が並び、攻撃力も優勝した2013年を上回るものがあった。2013年の優勝を見て入学した世代が、4年ぶり2度目の全国制覇を視界にとらえていた。

1回戦

前橋育英

1 2 3 4 5 6 7 8 9
1 0 5 0 1 4 1 0 0 12
0 0 0 3 0 2 0 0 0 5

山梨学院大付

2017年選手権1回戦 前橋育英vs山梨学院大付(2日目第3試合) | 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

夏の甲子園 応援ツアー 1回戦 対山梨学院 2017.8.9 – YouTube

初戦は好左腕・吉松を擁する山梨学院大付との関東決戦に。昨夏の甲子園でも好投を見せた実力派左腕が相手だったが、前橋育英打線が序盤から積極果敢に攻めつける。1番丸山は出塁すれば、すかさず二盗三盗をしかけ、打っては4番飯島の一発など計3本のホームランが飛び出す豪打ぶりを見せた。ヒットは9本止まりにも関わらず、12得点を挙げたところに、相手投手陣の警戒ぶりと要所での長打力が垣間見えた。1回戦屈指の好カードと目された試合を12-5と圧倒して勝ち上がる。

 

2回戦

明徳義塾

1 2 3 4 5 6 7 8 9
0 0 0 0 0 0 0 0 1 1
0 0 1 0 0 0 2 0 × 3

前橋育英

2017年選手権2回戦 明徳義塾vs前橋育英(8日目第2試合) | 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

エース 皆川の好投 前橋育英 VS 明徳 – YouTube

2回戦は試合巧者・明徳義塾と対戦に。1回戦は皆川・吉沢・根岸の右腕3人のリレーでつないでいたが、この試合はエース皆川が真骨頂を見せる。スラッガー西浦(オリックス)を中心に好打者揃いの明徳打線に対し、140キロ台後半の速球とカットボールを武器に8回まで許したヒットはわずか2本。打線も3番戸部の2本のタイムリーなどで3点を挙げ、9回のピンチを左腕・丸山への継投で抑えて3-1と逃げ切り勝ちを収めた。点差以上の実力差を感じさせる内容に、いよいよ前橋育英への注目度は増していった。

 

3回戦

花咲徳栄

1 2 3 4 5 6 7 8 9
4 0 1 2 0 0 2 0 1 10
1 1 0 0 0 0 2 0 0 4

前橋育英

2017年選手権3回戦 花咲徳栄vs前橋育英(11日目第2試合) | 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

【花咲徳栄と前橋育英】丸山 大会タイ記録の8盗塁!抑えは清水達也 今大会最速150km/hを記録!高校野球夏の甲子園2017ダイジェスト/結果 – YouTube

しかし、その前橋育英を3回戦で待ち構えていたのが同じ関東の花咲徳栄だった。一昨年は東海大相模、昨年は作新学院とともに優勝した関東勢に敗れていた花咲徳栄は、甲子園での戦いを熟知していた。

投手層の厚さで負ける相手に対し、先手必勝が勝負の鉄則。3回戦で初先発した左腕・丸山に対し、立ち上がりを攻め立てて3番西川(西武)のタイムリーなどで早くも3点を挙げる。左打者主体の打線だったが、丸山のボールを体が開くことなく打ち返し、3回にも3安打で2点を追加。序盤で主導権を握り、10-4で悠々と逃げ切ってみせた。投打のポテンシャルでは前橋育英も決して引けを取っていなかったが、前々年から甲子園経験豊富な花咲徳栄のしたたかさに屈することとなった。

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