2011年春の選抜甲子園大会前予想

2011年

未曽有の大災害が東北を襲った2011年。開催さえ危ぶまれた中で行われたセンバツ高校野球は改めて野球をできる環境があたり前ではないことを実感させた。創志学園・野山首相の選手宣誓は多くの人々の胸をうつものだった。

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そんな中で行われたセンバツだが、ここ数年で最も飛びぬけた優勝候補と思われるくらい日大三高の力が突出している。この絶対王者を止めるのがどこになるのかが大会の焦点になりそうだ。同じ関東勢か、実力校の揃う近畿・九州勢か、それとも

日大三は準優勝だった昨年に続く2年連続の出場。その時のメンバーが攻守とも複数残り、秋の東京大会を圧倒的に制覇。神宮大会でも各地区の優勝校を寄せ付けずに頂点に立った。

エースの吉永は昨年選抜も甲子園のマウンドを踏んでいるが、その当時よりはるかにスケールアップ。昨夏の東京大会準決勝で日大鶴が丘に喫したまさかの敗戦も彼を成長させたのだろう。秋は11試合中10試合に完投。MAX147キロのストレートに加え、右打者へのスライダー、左打者へのシンカーで相手を牛耳っていく。肩、肘、手首の柔らかさを感じさせるフォームで連投も苦にしないだろう。大会を代表する絶対エースだ。伝統の強力打線は今年も健在。というより歴代の中でも最上位に位置する破壊力だ。1番の高山(阪神)は俊足好打のトップバッター。神宮大会では北海戦で先制ツーランを放つなど長打力も兼ね備える。3番の畔上は率を残せる打者で左右に打ち分ける器用さを持つ。昨年から4番の横尾(日本ハム)は柔らかさを備える長距離砲だ。様々なタイプの強打者を上位に並べ、下位を打つ菅沼、鈴木、吉永も他校なら中軸を打てる打者。対戦する投手としては息を抜く場のない強力打線だ。守備もセンターラインを中心に硬く、まったくスキのない陣容。秋の戦いを見る限り負ける要素が見当たらない。絶対王者がまずは選抜の優勝を狙いに行く。

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ストップ・ザ・日大三の候補に挙がるのはまずこの2校だろう。

一昨年の神宮で優勝、昨年の選抜ベスト4を経験したメンバーを多く残す大垣日大は阪口監督も自信を持つ戦力を有する。2年がかりで強化したチームが集大成を迎えている。エースの葛西は左サイドハンドから内外角に投げ分ける投球で打者を打ち取る。抜群のコントロールとボールの切れで相手の打者に自分の打撃をさせないのが持ち味だ。球威・球速の不足と連投への不安はあるが、昨年からの経験でカバーする。打線は左打者を多くそろえ、スピード感あふれる攻撃を披露。核弾頭の畑は先頭打者アーチを放つなど、パワーも兼ね備えており、1回から攻撃のリズムを作る。後藤、高田、葛西、時本と昨年からの経験者の並ぶ上位は迫力がある。これに昨秋から急成長した3番星野が加わり厚みのある攻撃をする。また、名将・阪口監督の相手の裏をかく戦法も健在。豊富な練習量で小技も繰り出す。守備はセンターラインに経験者を並べ、すきがない。心配といえば葛西に続く投手の不在だが、ここを打線の援護と固い守備で支えきれれば2007年に目の前で逃した紫紺の大旗を手にすることも可能だろう。

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その大垣日大を神宮で破ったのが九州王者・鹿児島実。杉内2世の異名をとる左腕・野田(西武)は身長167センチと小柄だが、最速143キロのストレートにチェンジアップ、カーブを交えた投球内容は本格派そのもの。昨秋は10試合連続で公式戦完投するなどスタミナも抜群だ。2番手以降に不安を残すため、選抜はエースに託すことになりそうだ。打線は1番ショートの平山が俊足を生かして出塁。クリーンアップには日大三同様三者三様の好打者が並ぶ。3番には好打の主将・豊平、4番にはシャープな振りで左右に打ち分ける浜田、そして5番にはパワーヒッターの揚村が座る。中軸の破壊力では出場校中でも随一の存在。下位にいる野田、黒木のバッテリーも勝負強い打撃を見せる。随所に伝統の送りバントも交えて攻撃にリズムを生み出す。鹿実らしく守備も鍛えられており、強豪ひしめく九州を制した実力がうかがえる。神宮の決勝で日大三に力負けした悔しさをばねに冬場の練習でさらなる成長が見込める。狙うはもちろん前回出場以来15年ぶり2度目の全国制覇だ。

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そのあとを追う面々は関東勢、近畿勢、関西、明徳、九州国際大付といったところだろう。

関東大会優勝の浦和学院は2年生エース佐藤の好投が光った。球速は130キロ台とそこまでスピードはないが、スローカーブを駆使した緩急自在の投球は下級生とは思えない老獪さを見せる。その他ツーシームやカットボール、スライダーと球種は多彩。相手に的を絞らせない投球ができる。神宮準決勝では日大三・菅沼にスローカーブを狙い打ちされ、3ランを被弾。緩急の「急」をもう少し上げたいところか。打線でも1番を打つ佐藤が左打席からシュアな打撃を見せる。甲子園でも1番投手佐藤が見られそうだ。後ろを打つ中軸は主将の小林、沼田、日高はともに昨秋3ホームランをマーク。6番石橋も5割を超す打率を残す。県2回戦から神宮の準決勝まで9試合連続の2桁安打を放った強力打線だ。ここ最近関東大会では何度も優勝するもなかなか全国に行けなかったが、ついに全国の切符を手に入れた。今年から取り入れた日本代表に似たユニフォームで全国の頂点を狙う。

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昨夏準優勝の東海大相模は強力打線を擁して昨夏逃した優勝を虎視眈々と狙っている。13番に渡辺(中日)、臼田、田中を並べた打線は機動力豊か。1番渡辺はファーストストライクを逃さない積極打法でストレートにはめっぽう強い。そして、塁に出すと2番強打の臼田とのエンドランで相手をかき回し、3番田中が返してあっという間に相模のリズムに引き込んでいく。叔父が柳葉敏郎という4番捕手の佐藤はチーム2位の6長打を放ち、長打力を持つ。5番の菅野も1発の力を秘め、打力に関しては大会でも屈指の存在だ。問題は投手力。右のエース近藤は130キロ台後半の速球にカーブ、スライダー、チェンジアップを交ぜて緩急を駆使した投球を見せ。しかし、1試合平均の四死球が3.7個と制球力に課題を残す。そして、近藤以外の投手陣は全くめどが立っておらず、笠間・長田らで競争を促している状況。打線は協力だけに投手陣次第で優勝を狙える。

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名門・横浜も当然優勝戦線に顔を出す存在。投手陣は昨夏神奈川大会で決勝までチームを導いた右腕斎藤と新2年生左腕山内の左右二枚看板。山内は昨秋の神奈川決勝で強打の相模打線を相手に4安打2失点で完投勝利。見事リベンジを達成した。右腕・斎藤は秋はフォームを崩したが、潜在能力はピカイチ。手元で伸びるストレートが武器だ。打線の軸になるのは1番乙坂(DeNA)と3番近藤(日本ハム)。乙坂はチームのムードメーカー。相模との1戦では9回に満塁から走者一掃のタイムリースリーベースを放った。3番ショートのの近藤は攻守の柱。勝負強い打撃で長打力もある。本番では捕手に移るプランもある。横浜らしく小技を絡めたつなぐ攻撃も得意だ。課題を挙げるとすれば守備か。スタメンに2年生が5人並ぶだけに若さと背中合わせのもろさがある。本番までにどこまで修正できるか。名門復活に向けて投打ともポテンシャルの高さをうかがわせる布陣だけにいかにミスを少なくできるかが上位に進めるかどうかを決めるだろう。

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ここまでだと完全に東日本優位だが、西日本の強豪も黙ってはいない。

近畿大会優勝の天理は4年連続の選抜出場となる。昨年は打撃主体のチームで挑むも春夏連続で初戦敗退。その反省を活かした今年のチームは攻守ともにスキのない陣容で戦う。投手陣は2年生の技巧は左腕・中谷と右の速球派エース西口の左右2枚看板。打線は前年の反省を活かしてつながりを重視。大型打線で長打を狙って得点できなかったことから単打をコツコツ積み上げるスタイルに切り替えた。先頭の西浦が強気の打撃で出塁し、クリーンアップの森口、長谷川、伊達が勝負強く単打で返すオーソドックスなパターン。下位の吉田、東田らもつなぎの意識が高く、近畿大会では智辯和歌山や履正社といった強豪に競り勝った。そして、内野陣を中心とした守備の硬さは出色。ショート岡部・セカンド西浦を中心に再三の好守で投手陣を盛り立てた。前年までの豪快なチームカラーから一転して負けにくいチームで挑む選抜。したたかな野球になった名門が2度目の選抜制覇を目指す。

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近畿大会準優勝の履正社は昨夏甲子園出場時のメンバーが多く残った。決勝で天理に敗れたとはいえエース飯塚が先発していないこともあり、持っている力は大会でもトップクラスだろう。エースの飯塚は130キロ台の真っすぐにスライダー、カットボール、チェンジアップを投げ分け緩急もコーナーワークも巧みな右腕。真っすぐの早い剛腕タイプではないが、昨春の近畿大会では1回から9者連続三振を奪うなど中身は本格派と言ってよい投手だ。2番手には変則左腕の渡辺もいるが、本番では飯塚を柱に戦うことになりそう。打線は上位に経験者を並べる。1番を打つ海部は「浪速のイチロー」の異名を持つヒットメーカー。左右に無理なく打ち分け、俊足で内野安打も勝ち取る。塁に出たら俊足でかき回すこともできる。4番を打つ石井は昨夏3番を打った山田哲人(ヤクルト)を差し置いて4番に座った強打者。ツボに入ればスタンドに入れる力を持っており、海部とともに履正社打線の軸を成す。周りを固める大西、桝井、坂本(阪神)らも力があり、厚みのある打線を形成する。

下位打線からでも得点ができ、打力は昨年に劣らないと岡田監督も自信を見せる。長いこと大阪桐蔭に抑え込まれていたが、ようやくその流れをかわせそうな今大会。狙うはもちろん全国制覇だ。

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4季連続の甲子園となる智辯和歌山は昨年の西川(日本ハム)のようなスター選手はいないが、実力は前年に引けを取らない。投手陣は右横手投げの上野山と左腕の青木を軸に戦う。上野山は183㎝の長身から多彩な変化球をコントロールよく投げ分け、試合を作る能力に長けている。左腕の青木も長身からスライダーを軸にした投球が光る。その他実に7人の投手が登板し、それぞれ長所を持つがこの中から果たして誰が軸となれるか。1年から出場している捕手・道端のインサイドワークも重要になる。打線は前年の経験者がほとんど残らなかった。そんな中で軸となるのはクリーンアップの宮川・道端だろう。ともに鋭いスイングでホームランこそ少ないが、外野の間を鋭く破る打球を放つ。その他、山本・嶌ら左の好打者も多く、これから伸びていくだろう選手を多くそろえる。また、例年以上に足を使える選手が多く、今年は盗塁を絡めた攻撃も多くみられそうだ。まとまりの良さは例年以上であり、今大会ももちろん上位候補だ。

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関西は2年連続の出場。前年からの経験者を擁し、昨秋の中国大会は無失点で優勝。中国地区では抜群の安定感を誇った。その戦いの中心となったのは前年から経験豊富な、堅田・水原の左右の2枚看板だ。左腕の堅田は左スリークオーターから140キロを超えるストレートとカーブ、チェンジアップに切れ味抜群のスライダーを交える。ボールの切れで抑え込むタイプで見た目以上に差し込まれる。ピンチの場面でギアチェンジするクレバーさもあり、今大会注目の左腕だ。課題の立ち上がりを乗り切りたい。右の水原は対照的にボールの力で抑え込む本格派。普段はショートを守るが、ピンチで登板して140キロを超す真っすぐで相手を押し切る投球を見せる。この2枚看板を擁する投手力は大会でも屈指だ。打線は4番の渡辺雄(横浜)に注目。昨年選抜では興南・島袋(ソフトバンク)から3安打を放った。12番の小倉、妹島の機動力も光る。その他、福井、堅田、水原と経験者が並ぶ打線は確かな得点力を持つ。失点は計算できるだけに先制して優位に試合を運びたい。ディフェンス力で岡山東商以来に岡山勢優勝を目指す。

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明徳義塾は夏春連続の甲子園出場。名門復活の兆しが見えてきた。エース左腕の尾松は球速こそ120キロ台ながら安定して低め、コーナーに投げ分ける制球力を武器に公式戦をすべて完投。新球カットボールも駆使して昨秋大きな成長を遂げた。選抜でも飛躍が期待される。打線は昨夏のベンチ入りから8人が残った。4番の北川(楽天)は昨夏の甲子園でも4番を打ち、興南・島袋から2安打。国体では成田の本格派・中川諒から特大のホームランを放った。左打席からセンター中心に広角に長打を放ち、打線の中心となる存在だ。先田、今里、杉原ら経験者が脇を固め、北川を簡単に歩かせない打線を形成する。明徳らしく守備や小技・走塁も鍛えられており、試合巧者ぶりは健在。エースの尾松がある程度の失点は覚悟しなくてはならないだけに打線と守備で援護したい。初戦の相手がいきなり王者・日大三となったが、十分勝機はあるだろう。2005年夏の出場辞退で幻となったカードが6年後の選抜で実現。大会屈指の好カードを制して勢いに乗っていきたい。

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九州国際大付属は2年前の夏以来の甲子園出場。若生監督就任以来、九州の有力選手が続々と入学。他校曰く、「九州の銀河系軍団」と呼ばれる才能あふれるチームが優勝を狙いに行く。エースの三好(楽天)は1年の夏に甲子園を経験。小柄な体ながらMAX143キロの球速を誇る。球持ちのいいタイプで打者のバットを押し込む球質の持ち主だ。決め球のチェンジアップはストレートと腕の振りが変わらないため、攻略困難なボールだ。捕手・高城(DeNA)は強肩と巧みなインサイドワークで三好を援護する。打線はスタメンに2年生が多く並ぶが、破壊力は全国トップクラス。チーム打率0.35210ホームランを放った。34番の三好、高城はともに5割以上の打率を残した。2番を打つ安藤は打ってつなぐ攻撃的2番だ。花田、平原、龍と2年生も長打力を秘めており、下級生とは思えないスイングを見せる。課題は守備で2年生の内野陣を中心に秋は失策が目についた。けん制死でチャンスをつぶす場面もあり、細かい部分には課題を残す。そのあたりの課題を克服すれば、個々の能力は高いだけに上位進出も可能になるだろう。若生監督らしい投打にスケールの大きいチームで全国制覇を目指す。

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今大会注目の投手としては、金沢の速球王・釜田(楽天)、波佐見の剛球投手・松田(阪神)、加古川北のスローカーブの名手・井上、静清の長身右腕・野村(中日)、報徳学園で昨夏1年生で甲子園のマウンドを踏んだ田村(西武)、主将でエースでチームを東北チャンピオンに導いた東北のエース・上村などが挙げられる。これらのチームは投手力を武器に上位を食う力を十分持ち合わせている。静清の捕手・加藤はチームの鑑と呼べる存在でエース野村を援護する。

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北海は技巧派の2年生左腕・玉熊が主戦となって北海道大会を16年ぶりに制覇。独特のテークバックから投げ込む外角の変化球で打者を翻弄する。打線は長打のある打者は少ないが、チャンスに強い打者が並び、得点能力は決して低くない。守り勝つ野球で名門復活を目指す。

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東北地区で優勝した東北以上に潜在能力を評価されているのが、光星学院だ。本格派右腕の秋田は馬力のある体型から142キロの真っすぐとスライダーでテンポよく打ち取る。2番手の川上も140キロを超す本格派。打線は公式戦打率が4割を超え、クリーンアップを打つ2年生の田村(ロッテ)は東北大会の準決勝で3ホームラン。もう一人の2年生北條も長打力があり、末恐ろしい2年生コンビだ。3年生も負けておらず、4番の金山や1番を打ち、小柄ながら長打力もある沢、7番ながら打撃もいい投手・秋田ら強打の面々がずらりと並び、打力ならどこが相手でも引けを取らない迫力を持つ。いまだ未勝利の選抜でまずは1勝を狙っているが、その壁を破れば一気に上位に進む力を持つ。

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九州学院は昨夏甲子園ベスト8にまで進んだメンバーが打線に多数残り、スピード感ある野球をする。4番の萩原は昨夏清原以来の1年生4番アーチをかけた逸材。1番の溝脇(中日)、2番の下田はともに出塁率が高く相手をかき回せる。3番の山下は50メートル5秒台で大会再注目のスピードスターだ。5番の岡山も勝負強い打撃が光り、上位打線は強力だ。2年生エース左腕の大塚(楽天)は内外のコーナーワークで勝負する技巧派。球質が軽いタイプだけにコントロールミスをなくしたい。昨夏に続く8強以上を狙っている。

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前橋育英は初の甲子園出場。昨秋は強豪東海大相模に打撃戦で食らいついた。池田・高橋の左右のエースの継投で試合を作り、4番牛崎の前にチャンスを回したい。高校サッカーの強豪校が荒井監督の人間力野球でまず1勝を狙う。

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日本文理は2年生の本格派投手の田村・波多野の2枚看板で勝負。1年時に甲子園準優勝をスタメンで経験した湯本がどっかり3番に座り、北信越大会ではサヨナラ打も放った。昨秋は打線が低調だっただけに打撃の文理たるゆえんを甲子園で見せたい。

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国学院久我山は2年生の本格派右腕・川口に注目。重い球質のストレートが武器で潜在能力は同校OBの河内(広島)以上とも言われている。松田・木村・川口のクリーンアップを中心に打線も粒ぞろい。初戦の相手・九州学院の足を封じ、同校初の1勝を狙いたい。

https://www.youtube.com/watch?v=4qeTVcEt3C8

水城は夏春連続の甲子園出場。1年生だった萩谷・小野瀬が残り、左の好打者をそろえた打線でエース佐藤を援護。昨秋の関東大会では春日部共栄戦で3点差をひっくり返す逆転勝利。強豪相手に選抜切符をもぎ取った。昨夏果たせなかった甲子園1勝を果たしに行く。

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総合技術は初の甲子園出場。広島県内では数年前から広陵など強豪校と互角に渡り合っており、名の知れた存在だったが、ようやく全国初舞台を決めた。新2年の左腕・伊田は腕の振りが光る左腕。安定感は抜群だ。打線は小粒ながら少ないヒットを得点に結びつけるエコ打線。広島らしい機動力野球で競り合いを制したい。

https://www.youtube.com/watch?v=wM6PqsEXfjs

同じく中国地区から初出場の創志学園はなんと全員が新2年生。史上最速の出場校となった。長沢監督は神村学園以来再び創部まもないチームを甲子園に導いた。右横手の山本と左腕の富田の継投で試合を作る。野山主将を中心としたチームワークで今度は最速の甲子園1勝を狙う。

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香川西はエース宇都宮の投球に期待。最速142キロのスピードもさることながら一番の武器は制球力。捕手・中西とのコンビネーションで相手の嫌がるところに投げ込んでいく。

初戦の相手は2006年夏に同校初勝利を挙げた日本文理。縁起のいい相手との開幕戦を制して、今度は選抜初勝利を狙う。

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京都成章は松坂に決勝でノーヒットノーランをされた時以来の甲子園出場。技巧派右腕・西野を粘り強い打線が援護したい。

https://www.youtube.com/watch?v=PtgISG6–I8

21世紀枠は大舘鳳鳴、佐渡、城南の3校。大館鳳鳴はボランティア活動などが評価され選出。昨秋は東北大会で青森山田相手に1点差と健闘した。佐渡は離島のハンデを克服して出場。エース鎌田の好投に期待が集まる。日本文理と新潟勢のアベック勝利を狙う。

城南は野球王国四国の伝統校。エースで4番の竹内は投打ともにパワフルだ。初戦の相手・名門・報徳にも臆せず立ち向かう。

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