2026年夏 ブロック別予想 Fブロック

2026年

勝ち抜き予想…長崎日大

実力校8校が顔をそろえたブロック。ある意味、最も読みにくいゾーンだが、春夏連続出場を果たした長崎日大を一番手で押したい。

立命館宇治vs有明

下級生主体に勢いのある立命館宇治と好投手を擁する有明の対戦となった。

有明は最速140キロ台中盤を誇る本格派左腕・斉藤と技巧派左腕・工という、強力なWサウスポーを擁する。特に斉藤は九州屈指の実力派左腕であり、相手打者にまともにとらえさせないほどの球威を見せた。一方の工も決勝で前年代表の東海大熊本星翔打線を5回までわずか1安打に封じ込め、緩急自在の投球でその実力を証明。この二人からそう多くの得点は望めないだろう。一方、1,2年生が多くスタメンに並ぶ立命館宇治打線は、破壊力を秘める。春の近畿大会では履正社の好右腕・木村を攻略し、京都大会決勝では鳥羽の投手陣から8回に一挙7点を奪取。繋がりだすと止まらないだけに、1試合の中でどこかできっかけをつかみたいところだ。

一方、立命館宇治の投手陣は、タイプの違う複数の投手で賄う。長身右腕・中尾が先発するケースが多く、右サイドの坂本は試合展開が荒れかけたところでしっかり落ち着かせる投球を見せる。また、春以降に成長著しい右腕・谷口も控える。ただ、中尾は四死球がやや多かったのは気がかりであり、本番までに修正したいところだ。対する有明打線は、タレントが揃っており、粒ぞろいの印象だ。俊足でパンチ力もある1番永田が突破口を開き、實田・十文字・西山といった内野を守る面々が打線で上位を形成する。下位打線も決勝で渋い働きを見せており、県大会での数字以上に得点力を感じさせる打線だ。

総合力ではやや有明が上回るか。立命館宇治としては投手陣がまずは序盤をしっかり乗り切ってついていき、後半勝負に持ち込みたいところだ。

立正大湘南vs長崎日大

ともに好投手を擁するチーム同士の対戦。先制点の占めるウェートが大きくなるか。

長崎日大は長身右腕・古賀の投球が選抜からさらにスケールアップ。角度のある速球と縦に割れる変化球を武器に、「球質」で他を圧倒していく。決勝戦の大崎戦では最終回に捕まったものの、終盤までノーヒットノーランを継続する圧巻の投球を見せた。2年生左腕・中村など、その他の投手も成長を見せており、古賀頼みの投手陣でもない。対する立正大湘南打線は、スイッチヒッターの2番太田が攻撃の要。広角に打ち分ける技術が光り、攻撃型の2番としてチームに得点をもたらす。初回から相手投手に襲い掛かり、先制する展開を作っていきたい。

一方、立正大湘南の左腕・川口も安定感の光る好左腕相手打者を打たせて取るのが非常にうまく、どこか2年前の大社の左腕・馬庭を思い起こさせる投球スタイルだ。高さを間違えず、淡々と投げ込み、チームに守りのリズムを作る。対する長崎日大打線は、主砲・川鍋がどっかり4番に座り、仕事を果たす。長崎大会決勝でレフトスタンド中段に放り込んだように、その長打力は出色。まだ、大会前の評判は実力ほど注目されていないが、本番で一気に注目の的となる可能性がある。その他、1番捕手の太田、巧打の3番鶴山とタレントが揃っており、攻撃力も大会上位クラスだ。

総合力ではやはり長崎日大が一歩リードか。立正大湘南としてはできれば3失点以内で踏ん張って勝機を見出したいところだ。

遊学館vs青森山田

甲子園でおなじみの実力校同士の顔合わせ。実力伯仲の好勝負になりそうだ。

青森山田の投手陣は、今年も複数の投手を擁するが、軸になるのはエースの川久保だろう。左腕から放たれる回転のいい速球は、きっちりとらえるのが難しく、バットの上を通過することもしばしば。回転軸も真縦に近い本物の「真っすぐ」だ。その他、技巧派右腕・手代森ら多彩な投手が控えるが、勝負どころでは川久保が登板するはずだ。対する遊学館打線は、3番南を中心にパンチ力のある打者が並び、破壊力は十分。石川大会決勝では金沢に3点を先行される苦しい展開となったが、打者二巡目から腰を据えてじっくり反撃し、南の一発などで試合をひっくり返した。日本航空石川、小松大谷、金沢と甲子園経験校を3タテした実力は本物だろう。

一方、遊学館の投手陣は、好左腕・石坂や2年生右腕・竹中を中心に豊富な陣容を誇る。石坂は、出どころの見にくいフォームから繰り出すカーブを武器に、石川大会終盤の大事な場面でリリーフとした好投。技巧派という言葉が最もしっくりくる好左腕だ。また、豊富な投手陣を支える捕手・高磯は絶妙なインサイドワークが光る好捕手であり、持ち味の違う投手の良さを引き出す。対する青森山田打線は、攻撃面でも1番川久保が中心となる。左打席から広角に打ち分け、多少のボール球でもヒットにするセンスを持つ。中軸は田中、稲見、沖野と一発があり、4強入りした2年前に劣らぬ破壊力を秘める。

両者の間に大きな差はないが、投手力で青森山田がわずかに上を行くか。いずれにせよ、3~4点を争う好試合になりそうだ。

白樺学園vs東日本大昌平

北国勢同士の顔合わせとなった第4試合。ナイトゲームを制するのはどちらか。

東日本大昌平の投手陣は、照沼・白田の二人の右腕投手が軸。照沼は準決勝で春季東北王者の聖光学院をわずか2安打に封じ込める快投を披露。四死球もなしで、失策のランナーを除くと、ほとんど出塁を許さず、聖光学院・斉藤監督をして「どうにもならん」とうめかせるほどの投球であった。決勝はさすがに疲れも出たのか、序盤で降板したが、後半を右サイドの白田が抑えて初優勝を達成。投手陣に不安はないだろう。対する白樺学園打線は、春までケガで離脱していた3番後藤が戻ったことで一気に攻撃力が増した。下級生の多いチームを象徴する、センスあふれるショートストップであり、決勝でも猛打賞の活躍。彼の前にランナーをためる展開を作りたいところだ。

一方、白樺学園の投手陣は、エース村端が軸。体重移動のできた綺麗なフォームから回転のいい速球を投じ、春以降、一気に主戦格に上り詰めた。決勝の最後を締めた本格派右腕・鎌仲も計算が立っており、投手力では全く引けを取らないだろう。対する東日本大昌平は、上位から下位まで切れ目のない強力打線を形成。もともと投手力に定評があるチームだったが、春から夏にかけて一気に攻撃面で成長を見せた。後ろへつなぐ意識が強く、逆方向への打撃で相手投手を苦しめていく。初出場ではあるが、侮れない力を持っていると言えるだろう。

ともに投手力が高いが、打力の差で少し東日本大昌平に分があるか。白樺学園としては大舞台の経験値で勝るだけに、先行してリズムをつかみたいところだ。

 

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