秋優勝…智辯学園
春優勝…天理
永年、奈良県の高校野球を牽引してきた2強が、今年も中心になりそうだ。
智辯学園は今春の選抜で前評判以上の強さを見せて準優勝を達成。エース杉本の投球と打線の粘りがかみ合い、強敵を次々に下しての4勝は非常に価値が高かった。杉本の速球は140キロ台前半の球速以上にキレと威力を感じさせ、スライダーは来ると分かっていてもなかなかとらえきれないボールだ。この絶対エースをいかに援護できるかが夏に向けた課題。打線は、角谷・逢坂と軸になる打者がおり、下位まで好打者が並ぶため、得点力は確か。願わくば、前半から得点を挙げて援護したいところだろう。一番懸念は、2番手以降の投手陣。選抜の準々決勝では2回まで8失点し、春の県大会でも天理に大敗とまだ目処が立っていない。
対する天理は、昨年からマウンド経験豊富なエース長尾が140キロ台の速球と多彩な変化球を低めに集める投球で試合を作る。失点がある程度計算できる存在であり、もう一人の右腕・橋本も春大で結果を残した。また、打線も金本・関村の中軸を中心に秋から明らかにレベルアップしており、おそらく頭の中には来たる日の「対智辯・杉本」を見越して強化を進めていることだろう。ただ、近畿大会では報徳学園の2年生右腕・谷口にほぼ完ぺきに封じられており、杉本のような全国区の投手相手にどこまで通用するかはまだ未知数だ。
その他には、県内屈指の本格派右腕・高岸を擁する進学校の畝傍、21世紀枠候補にも挙がった伝統校・郡山、エース二口をはじめとした投手力に自信を持つ奈良北といった公立校も虎視眈々と打倒・私学を狙ってくるだろう。
2021年代表…智辯学園 準優勝
2022年代表…天理 2回戦進出
2023年代表…智辯学園 3回戦進出
2024年代表…智辯学園 ベスト8
2025年代表…天理 初戦敗退
県内2強と言われる強豪私学が代表の座を分け合っているが、ことこの5年に関しては明暗を分けている。智辯学園は2021年は小阪監督としても勝負の年であり、西村・小畠と力のある左右両輪を擁し、打線も前川(阪神)・山下と核がしっかりしていた。2023年、2024年も中山・田近と好選手を擁し、ここのところは出場すれば必ず上位まで顔を出している。一方、天理も好選手を擁して出場回数を重ねているが、ここ数年はもう一つ勝ち上がり切れていない印象。中村監督から藤原監督に代わり、徐々にカラーもしみ込んできているとは思うが、果たしてどうなるか。


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