秋優勝…中京大中京
春優勝…享栄
選抜4強の中京大中京、春季東海大会準優勝の享栄が2トップか。この2校をその他の私学4強をはじめとした強豪が追う。
中京大中京は、昨秋の神宮で神戸国際大附にまさかのコールド負けを喫したが、そこから見事にチームを成熟させ、しぶとい戦いで4強をつかみ取った。エース安藤は持ち味のナチュラルにシュートする速球とスライダーを武器に好投すれば、リリーフの今井は球威のある速球で完ぺきなリリーフを見せた。左右の両輪が固まり、夏へ向けて盤石だろう。打線も選抜で一発を放った荻田・松田の中軸に、その他のしぶとい打者陣がうまくチャンスで回していく循環ができており、走塁面も含めて洗練された野球を見せる。2010年以来となる春夏連続出場へ向け、隙の無い陣容と言えるだろう。
対抗馬は、私学4強の中で最も甲子園から遠ざかっている享栄だ。投手陣の層の厚さは全国でもトップクラスであり、近藤・鎌田のW左腕や長身右腕・岩田をはじめとして速球のスピードは140キロを超す投手が実に6人にも上る。これは、2022年に全国制覇を果たした仙台育英に匹敵するレベルであり、名将・大藤監督のもとで着々と戦力整備が進んでいる。打線も俊足の藤井や中軸の大森、坂本を中心にタレントが揃っており、個々の能力では中京に全く引けを取らないだろう。夏の出場が決まれば、1995年以来、実に31年ぶりとなるだけにOBの期待も高まっている。
その他、投打にタレントが揃う愛工大名電、昨年の選抜経験者が残る至学館、2年連続で夏準優勝と悔しい思いをしている東邦といった常連組も虎視眈々と優勝を狙う。
2021年代表…愛工大名電 初戦敗退
2022年代表…愛工大名電 ベスト8
2023年代表…愛工大名電 初戦敗退
2024年代表…中京大中京 2回戦進出
2025年代表…豊橋中央 初戦敗退
戦績としては、5年で初戦突破は2回だが、非常にインパクトの強い戦いを見せている。2022年の愛工大名電は、夏の甲子園で上位まで勝ち上がり切れなかったジンクスを豪快に払拭。星稜、八戸学院光星、明豊と全国区の強豪を3タテし、8強入りを決めた。特に、2回戦で対戦した八戸学院光星は、2012年度に神宮決勝、選抜準々決勝と連敗し、どうしても勝てない相手だったが、エース有馬がKOされながらも、4点差をひっくり返すという、胸のすくような逆転劇を見せた。
2023年以降は、剛腕・森を擁する徳島商、2年連続4強入りの神村学園、のちに準優勝を果たす日大三といずれも強豪を前に涙を飲む形となったが、どの試合も緊迫感のある好試合であった。今年こそは強豪を打破し、全国上位へ進む姿を見たいところだ。


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