2026年選抜1回戦予想 花巻東vs智辯学園

2026年

2026年選抜1回戦

花巻東vs智辯学園

50.5%   49.5%

2023年の再戦となる強豪同士の対戦。当時は、佐々木麟を擁する花巻東打線が、智辯学園投手陣を攻略し、5-2と勝利を収めた。

花巻東の萬谷はすでに昨年の春夏の甲子園を経験済み。左打者の背中から外に逃げていくスライダーを武器に打たせて取る投球が光り、秋にかけては速球のスピード・球威も増してきている。ただ、夏の2回戦ではアウトコースよりに配球が偏ったところを東洋大姫路の左打者陣にとらえられてしまい、失点を重ねた。左打者のインサイドを攻め切ることができるかが重要となる。また、野手兼任の赤間や本格派右腕・菅原も控えており、質量ともに昨年より投手陣は充実。連戦にも不安はないだろう。

対する智辯学園打線は、タレント揃いで近畿でも屈指の力を誇る。俊足の1番馬場井がかき回し、広角に打ち分ける3番角谷、パワーヒッターの4番逢坂、5番太田とつなぐ。近畿大会の近大付戦で5点差をひっくり返したように、多少のビハインドはものともしない。伝統的に過去の甲子園でもビッグイニングを作ることが多く、花巻東・萬谷に1試合の中で数回あるかないかの隙を逃さず畳みかけていきたい。ただ、スタメンに7人左打者が並ぶだけに、萬谷のボールに対して、引っ張り込みにいきすぎないことが寛容だろう。

 

一方、智辯学園のエースは本格派左腕の杉本。1年生時から甲子園の舞台(準々決勝・京都国際戦)を経験した男は、期待通りに近畿屈指の投手に成長した。140キロ台の速球とスライダーを武器に三振を奪えるのが強みであり、力勝負で打者をねじ伏せる。特にストレートの質は一級品であり、スピン量が多く、相手打者のバットは下を振るケースも多々見られた。ただ、懸念点としては、試合の中で好不調の波が大きかったことか。近畿大会の近大付戦で2回に5失点を喫したように、単調になってつけ込まれるところは注意したい。

対する花巻東打線は、赤間・古城・萬谷と経験者が並ぶ中軸が強み。特に4番古城は、木製バットを使用しながら、外野の頭を超す長打を放ち、高校生レベルを超えたコンタクト率を見せる。相手バッテリーの揺さぶりにも動じない強さを持ち、神宮大会では、崇徳の好左腕・徳丸からも一発をマーク。今大会でも注目の強打者である。また、パワーヒッターの赤間は右方向への強い打球を放ち、萬谷は勝負強い打撃で、たまったランナーを一掃する。秋は他の打者がもう一つ調子が上がらなかったことと機動力を生かせなかったk十が課題か。杉本を足元から揺さぶり、中軸の打撃で捕まえたい。

 

総合力では、ほとんど差はないが、左打者が7人並ぶ智辯打線が花巻東の左腕・萬谷に対して相性がどうか。昨夏は選抜準Vの智辯和歌山打線を封じているだけに、兄弟校の仇を取りたいところだ。花巻東としては、まずは守りで踏ん張りながら、杉本攻略の策を試合の中で練っていきたいだろう。

主なOB

花巻東…菊池雄星(ブルージェイズ)、大谷翔平(エンゼルス)、岸里亮佑(日本ハム)、高橋樹也(広島)、西舘勇陽(巨人)

智辯学園…秦裕二(横浜)、岡本和真(巨人)、廣岡大志(巨人)、村上頌樹(阪神)、前川右京(阪神)

岩手   奈良

春  1勝    0勝

夏  1勝    0勝

計    2勝      0勝

対戦成績は、岩手勢の2勝。

2023年夏の3回戦では、今回対戦する花巻東と智辯学園が激突。好調な花巻東打線は、智辯学園投手陣から単打を連ねて16安打を浴びせ、得点こそ5点どまりだったが、試合を支配し続けた。ただ、リリーフエースの中山(大商大)以外の投手陣に不安を抱えていた智辯学園としてはよく5点で踏ん張ったとも言えた。誤算だったのは、自慢の打線が封じられたこと。2回戦では徳島商の剛腕・森から12得点した強力打線だったが、この日は花巻東の2年生左腕・葛西の前に外のスライダーを打たされ、2点どまり。近畿屈指の強打を持つチームが、ベスト8を前に姿を消すこととなった。

2023年選手権3回戦 花巻東vs智辯学園(11日目第2試合) | 世界一の甲子園ブログ

相性の良さを誇る岩手勢が3連勝するのか、はたまた奈良勢が3度目の正直で勝利を収めるのか。注目の好カードが幕を開ける。

思い出名勝負

2017年選抜2回戦

智辯学園

1 2 3 4 5 6 7 8 9
0 0 0 0 0 0 0 0 1 1
0 0 0 0 0 1 3 1 × 5

盛岡大付

 

智弁学園    松本

盛岡大付    三浦

近畿勢が非常に好調だった2017年の選抜大会。その2回戦で前年王者の智辯学園と「わんこそば打線」の盛岡大付という楽しみな対戦が実現した。

智辯学園は前年にエース村上(阪神)を擁して、悲願の全国制覇を達成。これで3季連続の出場であった。前年の偉業を2年生で経験した太田、福元(中日)という主軸の残ったチームは打力では前年を上回るのではと見られていた。また、投げては新エース松本が長身から繰り出す角度のある速球を武器に、チームを牽引。初戦では熊本工打線をシャットアウトし、打線も速球派右腕・山口(巨人)を打ち込んで9得点と、選抜連覇へ向けて順調なスタートを切った。

一方、盛岡大付も夏春連続の甲子園出場。もともと打力には定評のあるチームであり、前年夏も九州国際大付・藤本、創志学園・高田(巨人)、鳴門・河野(日本ハム)と好投手を打ち込んで、ベスト16まで素晴らしい戦いを見せた。その代から、小さな大打者・植田が残った新チームも前年に引けを取らない打力を誇り、攻撃型の2番大里(オリックス)を据えたように、イケイケの打撃のチームであった。また、投手陣は前年の甲子園を経験した左腕・三浦(中日)と大型右腕・平松という左右の両輪を擁し、こちらは前年より充実。初戦は高岡商との壮絶な打撃戦を10-9で制し、2回戦へコマを進めてきた。

 

打力に定評のある両チームの対戦だったが、盛岡大付属の左腕・三浦が素晴らしい投球を見せた。立ち上がりから真っすぐが走っており、横に流れるスライダー、タイミングを外すチェンジアップで智辯学園打線を手玉に取った。

7回までで出たヒットは8番馬淵に打たれた2塁打1本のみ。福元、太田、西岡ら強打者たちが真っすぐに振り遅れ、チェンジアップに対応できなかった。ランナーが出ないのでは今年の智辯学園の強みである機動力も活かしようがなかった。

昨夏は3試合に登板し、粘り強い左腕との印象はあった。だが、1回戦では序盤に6点を失い、マウンドを降りる結果に。ボールが高めに浮いて速球・変化球ともにとらえられた。しかし、この日マウンドに立った三浦はまるで別人。智辯学園の打者も回を追うごとに焦りが膨らんでいっただろう。

智辯学園のエース松本もけが明けの状態ながら、よく投げた。しなやかな投球フォームから繰り出す速球を武器に、フルスイングが持ち味の盛岡大付打線を5回まで0に抑えた投球は素晴らしかった。

だが、やはり膝の状態は良くなかったのだろう。徐々にボールの威力は落ちていく。6回裏には初戦サヨナラ打の2番林にセンターへの2塁打を浴びると、続く3番大里にはライトオーバーへ2塁打を浴びた。

その後、7,8回と6安打を浴びて4失点。盛岡大付属のフルスイングが松本の球威を上回っていった。迷いなく振ってくるそのスイングに松本も徐々にプレッシャーを感じていっただろう。

試合は9回表に智辯学園が意地の1点を返すも、そのまま5-1で試合終了。投打とも盛岡大付属が圧倒して準々決勝へコマを進めた。

 

智辯学園としてはエース松本のけがも痛かったが、やはり打線が抑え込まれたことがすべてであった。昨年は守り勝って優勝を手にしたが、今年の看板は打線。その打線が抑え込まれてしまったのだから、完敗と言えた。やはり、甲子園では好投手と当たるとそう簡単には打てないのである。夏へ向けて好投手の攻略といういい宿題をもらったと試合であった。

そして、盛岡大付属だが、春夏通じて初の8強入りを果たし、この試合で一躍評価が高まったと言えるだろう。打線の振りの良さは今大会出場したチームのなかでも1,2を争うほどのレベルであり、特に、上位から下位までしっかりバットを振りきれるため、相手投手にも圧力がかかった。また、左腕・三浦の投球も素晴らしく、特にチェンジアップでの緩急が非常によく聞いていた。前年優勝校を投打で圧倒した会心の試合運びとなった。

奈良智辯vs盛岡大附属

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