【好投手列伝】山形県篇記憶に残る平成の名投手 2/2

平成の名投手

【好投手列伝】山形県篇記憶に残る平成の名投手 1/2 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

金本明博(酒田南→中日)

2004年、2005年と2年連続で酒田南を16強に導いた右腕エース。伸びのある速球を武器とする本格派右腕であり、打者としても3番でチームを牽引した投打の中心選手であった。

打たれ強い投手という印象が強く、2004年夏の3回戦の修徳戦は0-2で惜敗したのだが、この試合は残塁が両チーム合わせて27という拙攻に次ぐ拙攻の試合であった。そんな中で、金本は最初から最後までランナーを出し続けながらも相手の攻撃を序盤の2点でしのぎ切り、辛抱強いピッチングを印象づけた。

最後の夏は初戦の姫路工戦は打線が史上2校目となる先発全員マルチヒットの猛打を記録して快勝。そして、2戦目の沖縄尚学戦は、これまた選抜8強の打線を相手に終盤ヒットを連ねられる展開となったが、金本はアウトローのストレートを主体に粘り強く投げ抜いて2失点で完投。6年前の夏に敗れた相手に対して見事リベンジを果たしたのだった。

 

熱闘甲子園 2005 第87回 ハイライト 酒田南VS姫路工 – YouTube

阿部拓也(日大山形)

2006年夏の甲子園回顧 斎藤佑樹&田中将大を筆頭にスターが勢揃い。記憶 ...

2006年夏に日大山形を山形県勢初の8強に導いたサイド右腕。当時2年生であったが、上級生の故障もあって荒木監督が春先からエースとして試合に登板させ続け、その期待に応えて成長を遂げた。決して驚くようなスピード・球威があったわけではないが、粘り強くコーナーにキレのあるボールを投げ、打たせて取る投球で攻撃のリズムを作った。

甲子園では開星・吉田、仙台育英・佐藤由(楽天)、今治西・熊代(西武)と奇しくも2年生エースとばかり対戦することとなった。相手エースの方が注目を浴びることが多かったが、試合が終わった時に勝利投手となっていたのは阿部。3回戦の今治西戦は延長13回に勝ち越し点を奪われる苦しい状況だったが、その後を踏ん張って味方打線の逆転サヨナラ勝ちを呼び込んだ。

翌年の夏も出場を果たしたが、選抜優勝の常葉菊川打線に2本の3ランを浴びるなど、大敗を喫した。しかし、それでも山形勢の永年崩せなかった壁を破った功績はなんら色あせるものではなかった。

【好投手列伝】愛媛県篇記憶に残る平成の名投手 2/2 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

【好投手列伝】島根県篇記憶に残る平成の名投手 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

【好投手列伝】宮城県篇記憶に残る平成の名投手 3/4 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

 

第88回全国高校野球選手権大会 3回戦 今治西 対 日大山形 4/5 – YouTube

安井亮輔(酒田南)

2008年、2009年と2年連続で甲子園出場を果たした技巧派左腕。キレのあるストレートとチェンジアップで緩急をつける投球は非常に安定感があった。2008年夏は福井商の2年生左腕・竹沢との投げ合いに敗れたが、安井自身は終盤まで2失点で踏ん張る好投を見せた。

圧巻だったのは3年夏の山形大会。抜群のコントロールとキレで相手打者に全く付け入るスキを与えず、山形大会5試合をすべて無失点で勝ち抜く「ミスター0」ぶりを見せつけた。甲子園では関西学院の大歓声に乗った攻撃の前に屈したが、もっと上まで勝ち上がってもおかしくない実力を持った左腕であった。

酒田南高校 安井亮輔 – YouTube

庄司瑞(日大山形)

日大山形を史上初の4強に導いた本格派右腕。長身で短いテークバックから投げ下ろす投球で強豪校相手に真っ向勝負し、日大三・作新学院・明徳義塾と優勝経験校を3タテした投球は圧巻であった。中でも、初戦の日大三打線は3番森を中心に大会でも屈指の打線を形成していたが、庄司は臆することなく懐を攻め続け、初回のホームランの1点のみに抑えた。

準々決勝では逆転して迎えた8回裏に、1アウト満塁と再逆転のピンチを招いたが、策士・馬淵監督のスクイズを高めのストレートで失敗させ、間一髪ピンチを防いだ。この回は制球を乱してアップアップの状態であったが、勝負所で自分のボールを投げ切るメンタルの強さを感じさせた投球であった。

【好投手列伝】高知県篇記憶に残る平成の名投手 3/3 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

明徳義塾vs日大山形 2013年夏 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

2013選手権ダイジェスト 日大山形-明徳義塾 – YouTube

石川直也(山形中央→日本ハム)

日本ハム・石川直也投手「高校最速を出したあの夏の記憶」/夏の甲子園 ...

2年春、3年夏と2度大舞台を踏んだ長身右腕。最後の夏は技巧派左腕・佐藤との左右2枚看板を形成。初戦の小松線は9回3点差をひっくり返し、9-8と乱打戦を制したが、石川自身は本来の投球とは程遠かった。

しかし、2回戦の東海大四戦は初戦の内容が嘘のような投手戦となり、山形中央の佐藤、石川、東海大四の西嶋の投げ合いで0-0のまま試合が進んでいった。石川は持ち味の角度のある速球を武器に東海大四打線を寄せ付けず、味方の反撃を待つと、打線は延長10回に相手守備陣のミスにも付け込んで2点を勝ち越し。石川にとっては春夏計4試合目でようやく自分の納得のいく投球ができた試合だったのではないだろうか。

山形中央 / 石川直也 – YouTube

コメント

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