【好投手列伝】東京都篇記憶に残る平成の名投手 1/5

平成の名投手

【好投手列伝】東京都篇記憶に残る平成の名投手 2/5 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

【好投手列伝】東京都篇記憶に残る平成の名投手 3/5 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

【好投手列伝】東京都篇記憶に残る平成の名投手 4/5 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

【好投手列伝】東京都篇記憶に残る平成の名投手 5/5 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

吉岡雄二(帝京→巨人)

帝京に初の全国制覇をもたらした本格派右腕。2年前に芝草(日本ハム)を擁して夏に4強入りし、手ごたえをつかんでいた前田監督だったが、選抜ではエース吉岡が7失点で報徳学園相手に初戦敗退を喫し、リベンジを誓った夏の舞台だった。

吉岡は初戦の米子東戦で完封勝利を挙げると、準決勝までわずか2失点と好調を維持。140キロ台の力も角度もあるストレートを前にして各校が力負けをしていた。打席でも準々決勝の海星戦でグランドスラムを放つなど、投打にわたってチームを牽引した。

決勝は東北勢初優勝を狙う仙台育英と対戦。球場全体が仙台育英を後押しする雰囲気だったが、吉岡は淡々と相手打線を抑え込む。延長10回に8打席連続ヒットの大会記録を作った3番鹿野が相手エースの大越(ダイエー)から決勝タイムリーを放ち、勝負あり。吉岡が10回裏の仙台育英の反撃を0で抑え込み、平成初の夏の王者に輝いた。

1989 吉岡雄二 甲子園-夏 – YouTube

高平幸治(東亜学園)

大会屈指のスラッガーである上宮・元木(巨人)と屈指の名勝負を演じた本格派右腕。2年前に夏4強入りしたエース川島(広島)にも引けを取らない実力派右腕は、内外・高低にきっちり投げ分けられる制球力と度胸を武器に、初戦は伝統校・土佐を相手に完封勝ち。2年前の夏も初戦で同じ高知の伊野商を下しており、縁起のいいスタートを切った。

そして、2戦目は選抜準優勝の上宮と対戦。元木以外にも俊足の種田(横浜)、なんでもできる2番内藤、巧打の3番小野寺(ロッテ)、勝負強さの光る岡田と強打者がずらりと並ぶ打線であった。しかし、高平は初回から満塁のピンチを背負うなど、再三ランナーを出しながらも要所を締める。

そして、8回裏には小野寺の2塁打などで1アウト2,3塁のピンチで元木を迎える。レフトポール際へホームラン性の当たりを打たれるなど、並の投手ならひるんでしまうような場面だったが、高平は最後まで勝負に徹しライトライナーに打ち取る(3塁ランナーが飛び出していたため犠飛にならず)。これでピンチを逃れたかと思われたが、直後に5番岡田にライトに運ばれて万事休す。しかし、2回戦ではもったいないと思わせるほどの好勝負であった。

⚾【平成元年】上宮 対 東亜学園【高校野球】 – YouTube

難波俊明(日大鶴ケ丘)

初出場の日大鶴ケ丘をベスト8まで導いた本格派右腕。初戦の星稜戦ではあの松井秀喜(ヤンキース)が1年生で4番を務めていたが、力のあるストレートを武器に4打席をしっかり押さえ、中盤以降の逆転劇につなげた。続く3回戦でも徳島商を相手に延長10回を3失点でまとめて完投勝利。ベスト8で山陽との初出場対決に敗れて散ったが、伝統校2校を下しての8強は非常に価値が高かった。

第72回選手権 日大鶴ケ丘vs徳島商 – YouTube

菊池裕介(国士舘)

初出場ながら4強入りし、「春の国士舘」の異名を取るきっかけとなった1991年の選抜大会。エース菊池は上背こそないものの、打者の左右を問わずにインコースを攻め続けるハートの強さがあった。コントロールも抜群であり、初戦から3試合を投げて失った点はわずか1。東の横綱と言われた前評判に違わぬ実力をチームも菊池も見せた。

準決勝は1回戦の2回から26イニング連続無失点を続ける上田(日本ハム)を擁する松商学園と激突。息詰まる投手戦は菊池が先に1点を失ってそのまま敗れてしまったが、天理・大阪桐蔭と強豪校の投手を攻略した打線を相手に踏ん張った菊池の投球は見事であった。

1991年選抜高校野球、国士舘ー瀬戸内 – YouTube

三沢興一(帝京→近鉄)

1992年に帝京に初の選抜制覇をもたらした技巧派右腕。前年夏はエース豊田との2枚看板で、3回戦の池田戦では逆転満塁弾を放つなど、打者としての活躍が目立っていた。しかし、新チームではエースとして力強くチームを牽引。打線の調子がやや上がらなかったが、内外角を丁寧に投げ分ける投球でチームに守りのリズムを与えた。

決勝は東海大相模との関東決戦に。速球派右腕・吉田(近鉄)との投げ合いとなり、「剛」の吉田と「柔」の三沢の戦いとなったが、序盤に挙げた3点のリードを巧みに活かした三沢に軍配が上がった。最終回にはライトの好返球によるホームタッチアウトで試合が決まるという劇的な展開に。伊東昭(ヤクルト)でも小林(ロッテ)でもつかめなかった春の栄冠を見事に勝ち取った。

1995【春】プレイバック1992帝京 東海大相模 選手達が振り返る – YouTube

池本陽輔(国士舘)

2年ぶりの選抜で再びチームを4強に導いた技巧派右腕。初戦は岡島(レッドソックス)を擁する近畿王者の東山が相手だったが、初回に味方打線が奪った3点のリードを有効に使い、決め球のフォークで打ち取る投球で大一番を制した。3回戦の市立船橋戦は乱れてしまったが、準々決勝の鹿児島商工戦では再び復調。福岡-田村(広島)の2年生バッテリーを相手に3年生としての意地を見せ、1失点完投で2年前に並ぶ4強入りを決めた。

1993年選抜高校野球 東山(岡島)ー国士館(池本) – YouTube

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