【好投手列伝】神奈川県篇記憶に残る平成の名投手 2/5

平成の名投手

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松坂大輔(横浜→西武)

松坂大輔(横浜)1998年 第70…:選抜高校野球「思い出甲子園」 写真 ...

第70回選抜大会ですい星のごとく、怪物・松坂大輔は現れた。今や高校野球といえば150キロ台のストレートも珍しくなかったが、前年までの甲子園は夏であってもMAX140キロ台前半が当たり前の時代であった。その中にあって最速150キロの速球と高速スライダー、タイミングを外すカーブをコーナーにズバズバ決める松坂の投球は衝撃以外の何物でもなかった。

回転数も多くうなりを上げる速球、打者の前で消えるとも言われたスライダーの前に前年4強の報徳学園、強打者・村田(横浜)を擁する東福岡、近畿王者の郡山と手も足も出なかった。準決勝でPL学園が唯一食らいついたが、そのPLの打者たちでさえ、「見たこともないボール」と目を丸くした。決勝では久保(ロッテ)を擁する関大一を3安打完封。まさに無敵の投球で頂点に立った。

当時は野球を見始めたところであり、なかなかそのすごさがわからない中でも得体の知れない強さを感じさせた横浜。そのからくりがわかったのは10年近くたってからであった。小倉コーチのもと、徹底して相手校のデータを取った横浜バッテリーは試合序盤はあえて相手打者の得意なコースからボール半分ずらした所に投げ込んでいたとのこと。それでも松坂の球威があれば打ち取れてしまい、相手が慣れてきたところで終盤に相手の苦手なコース・球種で勝負していたそうだ…

打てないわけである。あの大会は横浜高校だけはるか違う次元で野球をやっていた、そんな印象の第70回選抜記念大会であった。

松坂大輔vs村田修一 横浜×東福岡 1998年 春のセンバツ 高校野球 – YouTube

館山昌平(日大藤沢→ヤクルト)

1998年に春夏連覇を達成した横浜高校。その横浜打倒に最も近かったのは全国的には延長17回の死闘を演じたPL学園だったと言われているが、実は地元・神奈川のライバル日大藤沢が横浜の脅威となっていたことはあまり知られていない。秋季神奈川大会決勝では0-9と大敗を喫したが、秋季関東大会決勝では1-2、そして春季関東大会決勝では延長10回の末に0-1とどんどん打倒・横浜に近づいていた。

その日大藤沢のエースが、のちのヤクルトのエース館山であった。高校当時はプロ入り後のスリークオータではなく、オーソドックスな本格派。松坂のような荒々しいボールではないが、キレのあるストレートとスライダーをコンスタントにアウトコースに集められる好投手であった。選抜では近江・木谷(楽天)、豊田西・松下、高鍋・矢野(広島)と好投手に次々投げ勝ち、4強入りを果たした。

横浜高校にとっては地元に脅威となるライバルがいたのだが、彼らにとって幸運だったのは記念大会で神奈川が東西に分かれたこと。横浜は東、日大藤沢は西に別れ、横浜にとっては脅威が半減したことだろう。日大藤沢は準決勝で館山が平塚学園の強打につかまって2-5で敗れたが、例年通りの神奈川大会で大会序盤に横浜と日大藤沢がぶつかっていたら、どうなっていたか…と考えてしまう。

[プロ 野球 ハイライト] 【選抜】ヤクルト館山1998日大藤沢VS豊田西 – YouTube

松本祥平(桐蔭学園)

タカノ ナオタ on Twitter: "肝心の写真を忘れてました。 #松本祥平 ...

1999年夏に桐蔭学園を36年ぶりに夏の全国8強に押し上げたエース左腕。神奈川県予選では前年に春夏連覇を達成した横浜を10-5と撃破するなど、4番由田(オリックス)を中心とした強力打線の援護をバックに打たれ強い投球を見せた。流麗な投球フォームからコントロールよく内外に投げ分ける投球が持ち味で、甲子園でも敦賀、智辯学園と打力の高いチームを相手に踏ん張りを見せて8強入りを果たした。

準々決勝では桐生第一の好左腕・正田(日本ハム)との投げ合いに。味方の強力打線が抑え込まれて、いつもと違う展開に徐々に焦りも募ったか、中盤に不運な当たりもあって3失点して力尽きた。しかし、前年に優勝した横浜の後を受けてプレッシャーのかかる中でしっかりと結果を残したのは立派であり、神奈川勢は前年の横浜から4年連続8強以上、5年連続複数勝利と全国の舞台で驚異的な結果を残し続けた。

智弁学園×桐蔭学園【中村真人】【高校野球】 – YouTube

筑川利希也(東海大相模)

ミレニアム選抜で東海大相模に悲願の初優勝をもたらしたスレンダーエース。決して体格に恵まれているわけではないが、アウトコースに突き刺さる伸びのある速球と低めに集まる変化球の前に相手校の強打者はきりきり舞いさせられた。初戦こそ四国王者の今治西に13安打を浴びて5失点したが、その後はくせ者・東洋大姫路、関東大会の再戦となった作新学院、スラッガー近澤(近鉄)を擁する鳥羽と封じ込め、決勝進出を果たした。

その決勝は夏に記録的な猛打を見せて優勝を果たすことになる智辯和歌山と対戦。武内(ヤクルト)、池辺、後藤の中軸を中心とした強力打線を前にそれまで三振と内野ゴロの山を築いてきた筑川のボールが次々と外野奥深くに運ばれる。しかし、11安打を浴びながらも2点で踏ん張ると、終盤に打線が勝ち越し点をプレゼント。4-2と接戦を制し、3度目の決勝で初優勝を勝ち取った。

2000年 選抜決勝戦 東海大相模ー智辯和歌山(1) – YouTube

畠山太(横浜)

大会No.1投手(2001年夏) 畠山太(横浜) – 世界一の甲子園ブログ

2001年の夏と言えば、当時の大会最速となる154キロをたたき出した日南学園の寺原(ダイエーなど)が有名だが、安定感ではその寺原に準々決勝で投げ勝った横浜の左腕・畠山の方が上だっただろう。重心の安定したフォームから繰り出す切れのあるボールをコントロールよく投げ分け、準々決勝までの3試合でわずか3失点。日南学園戦では大会最多安打ペースで打ちまくっていた重量打線をわずか2安打に封じ込めた。

大会中は、渡辺監督から「もっと喜怒哀楽を出してほしい」との要望もあり、徐々にマウンドで笑顔も見せるようになってきた愛らしい一面もあった。準決勝では疲労から本調子でなく、日大三にサヨナラ負けを喫したが、横浜の歴史を紐解いてみても屈指の左腕であることは間違いないだろう。

[プロ 野球 ハイライト] 【熱闘甲子園】 2001 第83回 横浜VS開星 – YouTube

清原尚志(桐光学園)

桐光学園に初めてとなる夏の甲子園をもたらした左腕。船井とのバッテリーは相性抜群で、神奈川大会決勝では東海大相模打線を完封し、悲願の夏切符をつかんだ。甲子園では初戦で鳥栖打線を延長13回完封すれば、女房役の船井が決勝のランニング3ランを放ち、バッテリーで勝利をつかみ取った。2回戦の桜美林打線も完封し、2試合連続でシャットアウト。

3回戦の川之江戦の8回に失点し、27イニング目で初失点を喫して惜しくも惜敗。しかし、カウントを取るカーブと三振を取るカーブを使い分け、要所で三振を取れる好左腕であった。

[Baseball Highlights] 2002【熱闘】川之江vs桐光学園 – YouTube

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