記憶に残る代打(2017年夏)

2017年

明豊 三好泰成

大会12日目第2試合

天理

1 2 3 4 5 6 7 8 9
6 0 0 0 0 5 2 0 0 13
2 0 1 0 0 0 0 0 6 9

明豊

 

天理  碓井→輪島→坂根

明豊  橋詰→溝上→三浦→佐藤

試合前予想

名将・大悟法監督に率いられ、2001年の初出場を皮切りに甲子園出場を重ねてきた明豊。しかし、名将が去った後、智辯和歌山出身の川崎監督が率いてからは、また新しいスタイルのチームへと様変わりしていた。智辯方式で体力・打力・守備力を徹底的に鍛え上げると、2015年夏は決勝で大分商・森下(広島)との投手戦を制し、1-0とシャットアウトで4年ぶりの出場を果たす。しかし、本戦ではV候補筆頭の仙台育英に大会記録となる10本の2塁打を浴び、1-12と屈辱的な大敗を喫した。

この悔しさをばねに鍛えなおしたチームは、2017年夏に2年ぶりの出場を達成。主砲・濱田(ヤクルト)を中心に看板の打線が力を発揮し、守っては継投を主体として堅い守備力で試合を作っていく。2回戦は坂井に7-6、そして3回戦は神村学園を相手に延長で3点差をひっくり返す驚異の粘り腰で9-8とサヨナラ勝ち。明豊らしい試合運びで、今宮健太(ソフトバンク)を擁した2009年以来となる8強へと勝ち上がって来た。

展開

迎えた準々決勝の相手は春夏計3度の全国制覇の経験を持つ名門・天理。試合は序盤から激しい点の取り合いとなる。1回表、明豊の先発はアンダーハンドの橋詰だったが、天理打線が呼び込んで逆方向ははじき返し、連打連打で大量6点。7番安原、8番山口の下位打線に2者連続ホームランが飛び出すなど、迫力満点の攻撃を見せる。

一方、明豊打線も序盤は天理のサイドハンド右腕・碓井をよく攻め、3回までに8安打で3点を奪うが、4回以降は一転して無安打に封じ込まれる。天理バッテリーが明豊打線の特徴をよく理解し、中盤から配球を変えたことが功を奏した。これに対し、明豊投手陣は天理打線を止めることができず、6回、7回に計7失点。13-3と大差で最終回の攻撃を迎えることとなった。

そして、代打へ

9回裏、10点のリードを得た天理は、マウンドに2番手で輪島を送る。そう、あの名力士・輪島のお孫さんに当たる投手だ。しかし、大量ビハインドにかえって開き直ったのか、明豊打線が本領を発揮する。5番佐藤祐、代打・本多の短長打と四球で無死満塁とビッグチャンスをつかむと、打席には代打・三好輪島の高めの速球を迷いなく振りぬいた打球は、打った瞬間にそれとわかる、左中間スタンドへの満塁弾!一気に4点を返し、甲子園を興奮の坩堝に叩き落した。

その後も、明豊打線はつながりを見せ、3番手で上がった左腕・坂根も攻め立てて、さらに2点を返す。最後は、坂根が踏ん張って、13-9で試合は決したが、最後はどちらが勝者なのかわからないほどの雰囲気に。明豊打線がその底力を発揮した攻撃となった。

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