2025年夏 ブロック別予想 Eブロック

2025年

勝ち抜き予想…沖縄尚学

常連校がずらりと顔をそろえた厳しいブロック。沖縄尚学と仙台育英が中心となるか。

仙台育英vs鳥取城北

鳥取県勢はかくも組み合わせの運に恵まれないか…、3年前の鳥取商に続き、今年も仙台育英が相手となる。ただ、今年の鳥取城北には例年よりも期待感がある。決勝戦で完投した右腕・田中はスリークオーターから右打者のアウトローに突き刺すような球筋のボールが光る。鈴木、浜野といずれも右投手だが、完投能力があり、層も厚い。対する仙台育英打線は、上位陣が強力。1番田山、3番土屋、5番和賀の3人でチームの得点の7割近くをたたき出しており、初回から圧力をかけていく。チーム打率は2割7分台だが、機動力も絡めた得点力は高い。

一方、仙台育英投手陣は、エース左腕・吉川が軸。最速147キロを残る本格派で有り、躍動感のあるフォームから右打者のインサイドに突き刺すクロスファイヤーは威力十分だ。そのほかにも梶井、伊須ら充実した陣容を誇っており、連戦にも備えがある。対する鳥取城北打線はチーム打率3割4分5厘と好調を維持。決勝では20安打を放ったように非常に振れている。1番谷口、3番高垣、4番平山の上位陣には一発もあり、また、犠打や盗塁など足元から崩していく攻撃も得意だ。大方の予想は仙台育英有利となりそうだが、今年は両校の間にそこまでの差はないと見る。

開星vs宮崎商

強力打線と接戦に強い試合巧者の対戦だ。開星の投手陣は、エース松浦を中心に層が厚く、5試合で実に6投手が登板した。その松浦は19イニングで10四死球は与えているものの、コントロールが安定していないわけではなく、際どいコースをついた結果である。速球派の篠田など、タイプの違う投手が複数おり、試合展開を見て交代していく。対する宮崎商は4試合連続で1点差ゲームを制しており、競り合いにめっぽう強い。1番日高有、2番日高佳の俊足コンが高い確率で出塁し、塁上から圧力をかけ、ここ一番で一本が出る。終盤勝負になると怖い打線だ。

一方、宮崎商投手陣は、永友・日高有の左右2枚看板が安定。ともに低めを丹念に突く投球が持ち味だ。内外野も堅守で支え、ピンチも最少失点で乗り切れる。対する開星打線は、決勝では大量26得点を奪ったように、強力。3番持田、4番松崎には一発の魅力があり、下位にもしぶとい打者がずらり。追い込まれるとミートに徹し、簡単に凡退しないため、相手投手を終盤に向けて削ることができる。打撃戦ならやはり開星に分がありそう。宮崎商としては3~4点以内の勝負に持ち込みたいだろう。

沖縄尚学vs金足農

秋の九州王者と東北屈指の剛腕の好勝負になりそう。金足農のエース吉田大は、昨年から甲子園を経験している本格派。前年の西日本短大付に続き、奇しくも同じ九州勢との顔合わせになったが、1年の時を経て球質がUPし、ストレートで空振りが取れるのが強みだ。対する沖縄尚学打線は、ここ一番での集中打が持ち味。チーム打率こそ3割に満たないものの、得点力は非常に高い。中でも4番安谷屋はヒットの半数以上が長打とチームに流れを持ってくる打撃を見せる。

一方、沖縄尚学のエース左腕・末吉も大会注目の2年生左腕。競輪選手かと見まがうような太ももの下半身から繰り出すストレートの球威は威力十分だ。春から制球力も安定し、沖縄決勝ではエナジック打線を1失点で完投。そうそう点が取れそうな気配のない投手だ。対する金足農打線は、伝統の犠打主体の野球を継承。スコアリングポジションに進めた状態で、3番薮田・4番佐藤晃の主軸に回し、スクイズなども絡めて効率よく得点を奪いたいところ。地力では沖縄尚学に分があり、金足農・吉田としてはlimitは3点までだろう。

鳴門vs天理

優勝経験のある伝統校同士の好カードだ。天理の投手陣は野手兼任だった下坊と伊藤に代えて、新たな陣容を整備。右アンダーハンドの松村、左サイドハンドの橋本、2年生の右オーバーハンドの長尾とバリエーション豊富な布陣となった。特に橋本は春季県大会決勝で奈良大付を無安打無得点で封じており、期待がかかる。対する鳴門打線は、2年生ながら4番を務める稲山に注目。準決勝の徳島商戦では先制打と逆転2ランでチームの全得点をたたき出す活躍を見せた。ミートのうまい打者が揃っており、伝統の「渦潮打線」は破壊力十分だ。

一方、鳴門のエースは左腕橋本。決勝の完封勝利を含む、21イニングで2失点の力投を見せ、イニング数以上の三振を奪っている。力勝負も打たせて取る投球も可能であり、失点はある程度は計算できそう。対する天理打線は、プロ注目の好ショート・赤埴が中心。奈良大会では打率2割1分4厘と不調だったが、持っているポテンシャルは非常に高い。打線全体でも四死球を得点に結びつけるそつの無さが光り、犠打失敗の目立った選抜から一皮むけた印象だ。両チームの間に力の差はないが、試合巧者という点で少し天理が優勢か。

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