2025年選手権3回戦 山梨学院vs岡山学芸館(11日目第2試合)

2025年

大会11日目第2試合

山梨学院

1 2 3 4 5 6 7 8 9
1 0 0 1 6 0 1 5 0 14
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

岡山学芸館

 

山梨学院    菰田→檜垣→山口

岡山学芸館   吉井→田路→青中→板谷→佐藤光

3回戦2つ目のカードは、山梨学院打線がその威力を発揮し、岡山学芸館投手陣を圧倒。投げてはエース菰田からの投手リレーで相手打線を2安打に封じ、同校初の夏8強入りを決めた。

試合

山梨学院は2年生エース菰田がこの日も先発マウンドへ。一方、岡山学芸館はエース左腕・青中に代えて、右腕・吉井を指名。佐藤監督が総力戦の構えを示した。

岡山学芸館の先発は右腕・吉井。180㎝の身長で真っ向から投げ下ろすスタイルであり、どこか昨年の2枚看板の一人である丹羽を思い起こさせる投手だ。ボールの角度でまずは山梨学院打線に立ち向かっていく。しかし、1回表、2番宮川がバスターの構えからセンターへ打ち返すと、2アウト後に4番横山が変化球を高々と打ち上げた打球がテキサス性となって、深い守備位置だったレフト明楽の前にぽとり。スタートを切っていた宮川が一気にホームを陥れ、幸先よく1点を先制する。岡山学芸館としては思わぬ形で先制点を許す格好となった。

その裏、山梨学院のマウンドにはこの日も菰田が仁王立ち。こちらは194㎝とさらに規格外の長身であり、この角度から投じられるボールは、ほとんどの高校の選手にとっては未体験ゾーンだろう。岡山学芸館打線も上から最短距離で叩く打撃で対抗するが、球威も十分なため、なかなかヒット性の当たりにならない。2回裏に4番繁光が初ヒットを放つものの、犠打で1アウト2塁から、6番佐藤の当たりはセカンドライナーで併殺。ハードラックとなり、得点を上げることはできない。

食らいつきたい岡山学芸館は、先発・吉井が再三ピンチを招きながらも、なんとか踏ん張っていく。3回表には9番岩城の2塁打を足掛かりにピンチを招きも、3番梅村の当たりがこちらもショートライナーで併殺に。両校似たような打球が飛んだが、プレーしていて山梨学院の選手の方がどこか余裕を感じさせた。ただ、4回表に四死球と失策で広げたチャンスに1点は失ったものの、吉井は4回2失点とスターターとしては十分な仕事を果たしたと言えるだろう。

ただ、岡山学芸館に重くのしかかったのは、やはり菰田の投球である。4回まで1安打1四球となかなか出塁もままならない。こうなると1点1点の重みがどんどん増してくるため、守っているときの重圧も重いものになってしまう。

5回表、岡山学芸館は2番手で左腕・田路を送る。佐藤監督としては山梨学院打線が初戦で対戦した聖光学院の大嶋とエース青中のタイプが似ているため、攻略しやすいと判断し、できるだけ後ろに回す決断になったという。この田路が抑えてくれればというところだったが、ここで山梨学院打線に火がついてしまう。1番鳴海のluckyなポテンヒットを皮切りに、チャンスを拡大すると、3番梅村のタイムリー、4番横山のスクイズなどで着々と加点。リードが広がったところからは、吉田監督が伸び伸びと打たせ、6番萬場、7番菰田と長打が飛び出したところで、ついに青中をマウンドへ送った。

しかし、代わった青中からも8番田村がタイムリーを放ち、この回計6点。まだイニングはあったものの、菰田の出来を考えると非常に厳しい点差であった。

大量リードを得た山梨学院は、6回途中で菰田を降板させ、左腕・檜垣にスイッチ。その檜垣から岡山学芸館は1番青中の死球、2番藤原の振り逃げ、3番又吉の四球と上位打線3人が出塁し、2アウトながら満塁と、この試合最大のチャンスを迎える。ただ、点差がついていることもあって、檜垣は余裕を持った投球を展開。4番繁光は2-0からスライダーを打たされてファーストゴロに倒れ、得点を返すには至らなかった。

山梨学院打線は、終盤も継投した岡山学芸館投手陣を攻め、17安打14得点の猛攻。投げては3人の投手リレーで相手打線を2安打に封じ、投打に圧倒的な強さを見せつけてベスト8進出を決めた。

まとめ

山梨学院はここにきてスタメン全員の調子が上向いているように感じる。もともと吉田監督は、春に勝ち上がるタイプのチーム(堅守と好投手)を作るのが得意と公言していたが、今年の選手は非常にパンチ力のある選手が多く、夏に勝ち上がるパワーを備えているチームだ。それは、エース菰田の投球にも当てはまり、県大会で疲労をためすぎなかった分、甲子園でその実力を存分に発揮しているように思う。

これまで不思議と夏の上位進出に縁がなかった同校だが、思えば初めて選抜を制した2023年も同じような雰囲気でそのまま上まで駆け上がった。案外、この年の夏に横浜の最大の壁となるのは山梨学院なのかもしれない。

一方、岡山学芸館としては佐藤監督が考えに考えての投手起用だったのであり、結果論で投手起用にあれこれ言うのはやはり違うだろう。結局のところ、山梨学院打線のシャープなスイングが上回ったということである。打線も工夫する意図は十分に見えた打撃だったが、菰田のボールはやはり高校生のレベルでは少し超越したものがある。この日は投打ともに山梨学院が上であった。

ただ、2019年夏にも作新学院に18-0と大敗しながら、そこから鍛えなおし、昨夏は初の1大会2勝を手にしたのだ。この悔しさをばねにして、またさらなる高みを目指す道はもう始まっている。

【高校野球 甲子園】 山梨学院 vs 岡山学芸館 打線爆発、止まらぬ猛攻! 【全国高等学校野球選手権大会 3回戦 全打席ハイライト】 2025甲子園 8.16

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