2026年選抜2回戦 八戸学院光星vs滋賀学園(6日目第3試合)

2026年

大会6日目第3試合

滋賀学園

1 2 3 4 5 6 7 8 9
0 0 1 1 0 2 0 0 0 4
0 1 1 1 0 1 0 1 × 5

八戸学院光星

 

滋賀学園     奥間

八戸学院光星   岩崎→北口

甲子園をよく知る常連校同士の好カードは期待に違わぬ接戦に。終盤に勝ち越し点を挙げた光星が準優書した2012年以来となるベスト8進出を決めた。

試合

八戸学院光星はエース北口ではなく、右腕・岩崎を先発に指名。一方、滋賀学園も土田伴田の2枚看板ではなく、左腕・奥間を先発に持ってきた。

緊張の立ち上がり、岩崎は滋賀学園の1,2番を打ち取るが、3番吉森に高めに浮いた変化球を捕まえられる。打球は右中間を破る2塁打となり、ランナーはスコアリングポジションへ。さらに、4番中野はストレートの四球で歩かせ、いきなりのピンチとなる。しかし、ここは5番中村に対してカウント2-0からアウトコースのスライダーをうまく振らせ、空振り三振。無失点スタートとなる。

対する滋賀学園・奥間も初めての聖地のマウンド。長身から繰り出すカーブを武器に、まずは初戦で4安打を放った1番菅沼を三振に取ると、続く2番長野も連続三振で最高のスタートを切る。3番新谷翔には内野安打を打たれるが、後続をきっちり抑え、こちらも初回は無失点で入った。

しかし、後ろにエース格を持ってきているだけあって、どちらのチームも先行したい気持ちは強かっただろう。2回裏から目まぐるしい攻防となる。

この回、光星は2アウトランナー無しとなるが、ここから粘る。7番佐々木、8番仲里、9番鈴木と3者連続で四球を奪取。その間には盗塁も絡めており、奥間に圧力をかける。光星の各打者がボール球には手を出さず、際どいコースはカットするため、どうしても打ち取る形に持っていけない。2アウト満塁の大ピンチで好打者の1番菅沼を迎えると、暴投で3塁ランナーを返してしまい、光星が1点を先行。ただ、続くピンチはなんとかしのぎ、1点で食いとめる。

先行された滋賀学園。だが、こちらも打撃好調だ。打者二巡目に入り、岩崎の特徴を捉えたか、1番藤川は初球の変化球を迷わずセンター返しして出塁。犠打と暴投で1アウト3塁とそつなく進塁する。ここで好打者の3番吉森であったが、なんと暴投が飛び出して、藤川がホームイン。思わぬ形で同点となる。

その後も、目まぐるしい攻防が続き、3回裏に光星が新谷兄弟のもう一人、5番新谷契の逆方向への巧みな一打で勝ち越し点を上げれば、滋賀学園は4回表にも先頭の5番中村が2塁打で出塁し、犠打と暴投で生還と3回表の攻撃のリプレーを見ているかのような内容で同点に追いつく。両チームとも相手投手の変化球を全く苦にしている様子がなく、逆方向への打撃ですかさず追いつくあたり、やはり鍛えられているなと感じさせられた。

光星が4回裏に1番菅沼のタイムリーで1点を勝ち越し、3-2で前半戦は終了。光星は5回からエース北口へ継投し、逃げ切りを図るが、滋賀学園の山口監督奥間の続投を指示する。失点こそしているものの内容は悪くないという判断だったのだろう。すると、後半戦のスタートとなる6回表、滋賀学園打線が反撃に転ずる。

この回、先頭の4番中野がアウトコースの速球に詰まりながらもセンターへはじき返すと犠打で2塁へ。2アウト後、7番太田が死球でつなぐと、8番も連続死球となり、満塁になる。北口にしては珍しい場面だ。ここで9番土井はアウトコースの変化球をコンパクトなスイングで流し打つと、打球は三遊間をしぶとく突破!2者がホームを駆け抜け、滋賀学園がこの試合初めてとなるリードを奪う。

初めてリードを奪った滋賀学園。しかし、取ったら取られる試合の流れは続いていたか、その裏、今度は守る滋賀学園にやや硬さが出る。

先頭の7番佐々木をカーブで空振り三振に切って取ったのだが、これを捕手・島尻が見失ってしまい、振り逃げで出塁。さらに、続く8番仲里は初球を巧みなセーフティバントで内野安打とし、チャンスを広げると、送って1アウト2,3塁から1番菅沼はきっちり犠飛を放つ。犠飛というと簡単に打っていそうに見えるが、打ち上げるべき場面でしっかり打ち上げて距離を稼ぐのは簡単なことではない。チャンスの場面でそれができるのが、好打者たるゆえんである。

その後も、一進一退の攻防となり、7回表裏も両チームが同じような形で攻撃を終える。滋賀学園・山口監督は何度か交代のタイミングを考えたそうだが、そのたびに本人の意思もあった踏みとどまった。エース格二人に次ぐ第三の男の奮闘は、この試合を好試合たらしめた所以だ。

しかし、打力で一日の長がある光星がこのまま終わらせてくれるわけもなかったか。

8回表を北口の熱投で3者凡退に封じると、その裏、再び攻勢をかける。先頭の7番佐々木がサード強襲の当たりを放つと、これをサード吉森が逆シングルでスーパーキャッチするが、送球がそれてしまって無死2塁となる。続く8番仲里はランナーを進められずに1アウトとなるが、9番鈴木はストレートの四球で1,2塁に。滋賀学園としては嫌な形でランナーをためてしまう。

ここで、打席には頼りになる1番菅沼。ここまでくると、相手バッテリーの傾向も奥間の特徴も完全に把握していただろう。初球、アウトコースから入ってくるカーブを引っ張った打球は、三遊間を破っていき、2塁から佐々木がホームへ。警戒して深く守っていたレフト三木のバックホームは及ばず、勝ち越しのホームイン!光星がこの試合、4度目となるリードを奪うことに成功した。

9回表、滋賀学園は最後の粘りを見せ、ヒットで出た9番土井を犠打で送り、上位打線へつなぐ。2番三木は空振り三振に倒れて2アウト。しかし、続くは最も頼りになる3番吉森である。しかし、縦に落ちる変化球を捉えた打球はセカンド正面のライナーとなってゲームセット。取っては取られの好ゲームを制した光星が選抜では久々となる準々決勝進出を決めることとなった。

まとめ

光星は、右腕・岩崎からエース北口への継投が決まり、打線が常に先手を取る形で試合をリード。6回に一度は逆転されるが、すぐに同点に追いつき、主導権を相手に渡す時間帯は少なかった。この試合運びができるのも、攻撃力に自信があるゆえだ。決勝点を挙げた1番菅沼を筆頭に打線全体が振れており、この日もスタメンのうち7人がヒットをマーク。シャープなスイングで相手に圧力をかけ、四死球やミスを誘発した。エース北口も7回以降は無失点と本来の投球を取り戻し、投打の歯車がかみあっての8強進出。東北の雄がここにきて乗ってきた印象だ。

一方、滋賀学園は第三の男・奥間がよく踏ん張ったが、最後は競り負けることに。ただ、奥間が左腕からのカーブを武器に、緩急を活かした投球でよく耐えたことは大きな収穫だっただろう。打線も光星の2投手からコンパクトなスイングで8安打をマーク。投打で互角に渡り合う結果となった。投手陣に関しては、初戦で本来の投球ができなかった左腕・土田や好リリーフを見せた右腕・伴田も含め、夏は競争になることは必至。この選抜での経験をいかし、ライバル近江などが待つ夏の滋賀大会へ向けて、再びチーム力を高めていく。

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