【好投手列伝】埼玉県篇記憶に残る平成の名投手 2/5

平成の名投手

【好投手列伝】埼玉県篇記憶に残る平成の名投手 1/5 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

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【好投手列伝】埼玉県篇記憶に残る平成の名投手 5/5 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

三浦貴(浦和学院→巨人)

抜群の身体能力を備え、のちに巨人では野手として活躍した三浦貴も高校時代はエースとして春夏連続で甲子園のマウンドを踏んだ。選抜では初戦で近畿王者の東海大仰星と激突したが、初出場で緊張のある相手を尻目に9安打を浴びながらも完封勝ち。内外角を正確なコントロールで投げ分ける投球が光った。春は岡山城東の粘りに、夏は高松商のホームラン攻勢に屈したが、もっと勝ち上がってもおかしくない好投手であった。

1996 第68回選抜 ハイライト 浦和学院vs東海大仰星 – YouTube

長峯悟(春日部共栄)

4年前の準優勝を経て、本多監督が手ごたえをもって臨んだ1997年の春日部共栄。関東大会を制し、神宮決勝でも上宮を土俵際まで追い詰めたチーム力は高く評価されていた。そのチームのエースとしてマウンドを守ったのは長身のサイドハンド右腕・長峯。独特の球筋に相手校はまず目を慣らすのに苦労しており、正確なコントロールで内野ゴロと三振の山を築いた。

強力打線の援護もあったため、初の全国制覇も期待されたが、選抜は雨中の戦いでマウンドがぬかるんで持ち味が出せず、中京大中京に2-4と惜敗。夏は過去2回破っていた函館大有斗を長峯の3安打完封の好投で三たび下して勢いに乗るかと思われたが、3回戦で浦添商に守備の乱れから3点差をひっくり返されて逆転負けを喫した。長峯の自責点は3だっただけに悔やまれる敗戦であった。

[プロ 野球 ハイライト] 【熱闘甲子園】 1997 第79回 春日部共栄VS函館大有斗 – YouTube

南真人(浦和学院)

第70回選抜記念大会で浦和学院をベスト8に導いたエース左腕。小柄な体ながらキレのある速球とスライダーをコーナーに投げ分け、初戦では新垣渚(ソフトバンク)を擁し、西の横綱と評された沖縄水産を2安打2失点の好投で退けた。

その後も、苫小牧東・岡山理大付と下し、準々決勝では久保康友(阪神)の関大一と対戦。2桁安打を浴びながらも3失点で踏ん張ったが、久保の好投の前に打線がつながらず2-3と惜敗した。夏も連続出場が期待されたが、県大会決勝で2年生スラッガー大島(西武)を擁する埼玉栄に1-4と敗退。激戦区の戦いであと一歩及ぼなかった。

[プロ 野球 ハイライト] 【球春選抜甲子園】1998浦和学院VS沖縄水産 – YouTube

久保田智之(滑川→阪神)

記念大会で埼玉の代表が初めて2校選ばれた1998年。西埼玉代表の座をつかんだダークホースの滑川を引っ張ったのが、捕手兼リリーフ投手としてチームの台所事情を支えた久保田であった。試合終盤にマウンドに上がると、豪快なトルネード投法から繰り出す140キロ台中盤の重い速球で打者を翻弄。初出場で2勝を挙げ、地元を大いに盛り上げた。のちに阪神の「JFK」の一角を担った右腕も当時は高校生らしい初々しさが残っていた。

⚾【平成10年】1998.熱闘第34話 滑川 vs 富山商業【高校野球】 – YouTube

坂元弥太郎(浦和学院→ヤクルト)

2000年夏の甲子園を沸かせた好投手と言えば、この人だろう。柳川の香月(近鉄)も好投手だったが、残したインパクトでは坂元(ヤクルト)の右に出る者はいない。埼玉県大会決勝では春日部共栄の中里(中日)との埼玉県の球史に残る投げ合いを演じた末、延長10回サヨナラ勝ちで甲子園切符をゲット。6年ぶりの夏の出場となった。

甲子園初戦の八幡商戦では当時の大会タイ記録の19奪三振をマークし、2回戦の柳川戦でも2試合連続の毎回、全員奪三振を奪った。初回に柳川打線につかまってしまったが、その失点がなければ試合はどうなっていたかわからなかった。

特に素晴らしかったのはスライダーの制球力。ストライクゾーンからストライクゾーンに手元で変化するため、打者にとっては見送ればストライク、振れば空振りとなすすべもないボールであった。もちろんストレートの球威、スピードも素晴らしく、これだけの球質があれば、2球種で十分だったろう。まさに世紀末を彩った好投手であった。

[Baseball Highlights] 2000【坂元弥太郎】浦和学院vs八幡商 – YouTube

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