【好投手列伝】栃木県篇記憶に残る平成の名投手 2/2

平成の名投手
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【好投手列伝】栃木県篇記憶に残る平成の名投手 1/2 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

池田智英(小山西)

2002年の選手権大会を沸かせた小さなサウスポー。清永監督の「ふれあい野球」で話題を呼んだ小山西だったが、その中心にいたのが技巧派左腕・池田だった。決め球のカーブを低めに集める投球で1回戦はプロ注目の主砲・山本(巨人)が率いる熊本工を1失点で完投。2回戦でも実力上位と見られた玉野光南を相手に粘り強く投げ抜き、味方打線の援護もあって9回裏で7-4とリードしていた。

しかし、忍び寄る疲れもあってやや弱気になったか、決め球のカーブを投げずにストレートを続けたところ連続死球でランナーをためる。迎えた玉野光南の主砲・尾上に対してカーブでカウントを取りに行ったところを狙われると、打球はバックスクリーンに飛び込む同点3ランに。結局、延長サヨナラ負けで力尽きたが、2002年の出場チームの中でもかなり印象に残るチーム、エース投手だった。

[Baseball Highlights] 2002【熱闘】玉野光南vs小山西 – YouTube

出井優太(佐野日大)

佐野日大7-0大牟田(23日)/出井が13奪三振 | 佐野日大 ...

2007年の選抜大会の開幕戦で完封勝利を飾った2年生右腕。打力に定評のあった2007年の佐野日大にあって、1年生から投手陣の柱としてチームを牽引し、秋季関東大会では準優勝を飾った。迎えた開幕戦は大牟田のプロ注目右腕・阿部との投げ合いに。ボールが先行する阿部をしり目に、伸びのある速球で簡単に追い込み、終わってみれば4安打完封で大事なゲームをものにした。

続く2回戦は主砲・中田(日本ハム)を擁するV候補筆頭の大阪桐蔭が相手。1点のリードをもらった出井は果敢にインコースを突いて勝負を挑んだが、前年夏の斎藤佑樹との対戦からインサイド打ちを練習していた中田には通じず、2本のホームランを浴びてKOされた。しかし、逃げずに真っ向勝負を挑んだ2年生投手に観衆は暖かい拍手を送った。

中田翔2発 大阪桐蔭×佐野日大 2007年 春のセンバツ 高校野球 – YouTube

佐藤祥万(文星芸大付→横浜)

文星芸大付5-0市船橋/低めに集めて完封 | 文星芸大付-市船橋 ...

2年連続で選手権の舞台を踏んだ左腕エース。2年夏は右腕・藤本との2枚看板だったが、初戦の関西戦、2回戦の今治西戦ともに打ち込まれ、特に今治西戦は相手の集中打に火の車となってしまった。

しかし、1年かけて右打者のインサイド攻めを習得した左腕は最後の夏に輝きを放つ。初戦は山崎(オリックス)、岩崎(ソフトバンク)の2人の超高校級の速球派右腕を擁する市立船橋と対戦。打線が相手投手の速球を攻略すれば、佐藤は緩急、内外の出し入れ、そして勝負所のクロスファイヤーで相手打者を牛耳り、5-0と完封で初戦を突破した。

2回戦も興南を退けると、3回戦では前年夏に敗れた今治西と再戦。好投手・熊代(西武)との投げ合いは白熱した投手戦となり、佐藤は前半戦で早くも2桁三振を奪う。しかし、2-2の同点で迎えた最終回、熊代が佐藤のインローの速球を狙い打つと、打球はレフトスタンドへ飛び込む勝ち越しホームランに。「インサイドに笑い、インサイドに泣いた」夏だったが、1年前とは比較にならないほど充実した大会となった。

今治西vs文星芸大付 2007年夏 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

【好投手列伝】愛媛県篇記憶に残る平成の名投手 2/2 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

興南⑦(沖縄)文星芸大付⑩(栃木) 2007.08.14 – YouTube

大谷樹弘(作新学院)

今年で10年連続出場を果たした作新学院だが、その復活の流れを作り出したのは2011年夏の2年生エース大谷の投球だと言っても過言ではないだろう。強力打線の援護はもちろんあったが、大谷の強気の投球が作新学院に守りのリズムをもたらしたのは間違いない。1年生捕手・山下との相性もばっちりであった。

得意とするシュートボールで右打者の懐をツキまくり、福井商、北方(DeNA)を擁する唐津商と立て続けに破ると、3回戦では八幡商戦と対戦。前の試合で逆転満塁弾を放った5番遠藤に対しても強気のインサイド攻めでどん詰まりの投手ゴロ併殺に打ち取り、長距離砲に首を傾げさせた。この年のベスト4進出が小針監督に大きな手ごたえを残した。

その後、最終学年でも春夏連続出場を果たしたが、惜しまれるのは最後の夏に不調で登板が少なくなってしまったこと。捕手の山下も打撃に専念し、バッテリーは総とっかえとなった。筒井-水沼の継投でベスト8まで勝ち進んだが、大谷-山下のバッテリーがもし健在なら、この年春夏連覇を果たした大阪桐蔭や田村(ロッテ)、北條(阪神)の光星学院とも渡り合う力を持っていたのに…と今でも感じることはある。

2011選手権ダイジェスト 作新学院-唐津商 – YouTube

田嶋大樹(佐野日大→オリックス)

大会No.1投手(2014年選抜) 田嶋大樹(佐野日大) – 世界一の甲子園ブログ

関東No.1左腕と評判だった田嶋の実力はやはり伊達ではなかった。甲子園初戦ではくせ者の鎮西を相手に12三振を奪って完封勝ち。左スリークオーターから繰り出す140キロ台のストレートと切れ味抜群のスライダーはともに一級品。肘の使い方が柔らかく、ボールを前で話せるため、球速以上にキレのあるボールで打者を苦しめた。

2回戦では岡本(巨人)を擁する智弁学園に、準々決勝では岸潤一郎(西武)がエースの明徳義塾を相手に延長の末に接戦で勝利。ともに集中打を浴びて失点は喫したものの、強打者たちを相手に臆することなく投げ込み、ほとんどの時間帯で試合を支配していたのは田嶋であった。準決勝は優勝した龍谷大平安に敗れたものの、その実力を存分に示した大会となった。

大会ベストナイン(2014年選抜) – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

佐野日大 田嶋大樹投手『毎回の12奪三振』(鎮西高校戦/第86回選抜) – YouTube

今井達也(作新学院→西武)

戦前は履正社・寺島(ヤクルト)、横浜・藤平(楽天)、花咲徳栄・高橋(広島)の3人に注目が集まったが、大会が始まると一気に話題をかっさらったのが、作新学院の今井達也(西武)であった。制球難で秋春と県大会8強止まりだったが、コントロールのコツをつかむと一気にグレードアップ。6年連続の甲子園出場をつかんだ。

迎えた初戦は地方大会で選抜準優勝の強打の高松商を破った尽誠学園が相手。しかし、今井の力感のないフォームから繰り出す伸びのあるストレートがコーナーにビシバシ決まると、尽誠の打者は手も足も出ない。プロのスカウトに「これはものが違う」と言わしめる投球で完封勝利を飾った。その後も花咲徳栄・高橋や木更津総合・早川といった大会屈指の好投手に投げ勝ち、伝統校に54年ぶりの優勝をもたらした。

現在は西武ライオンズの若きエースとして球界の頂点に立つ日をファンは待ち望んでいる。

2016年夏の甲子園振り返りまとめ – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

今井達也 作新学院 甲子園での奪三振集 – YouTube

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