聖光学院 酒谷遼

大会2日目第1試合
2013年夏1回戦
愛工大名電
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
| 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 |
| 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | × | 4 |
聖光学院
愛工大名電 東
聖光学院 石井→今
試合前予想
2007年から連続出場を続けていた福島の絶対王者・聖光学院。2013年度のチームは前年までのエース岡野(中日)が抜け、新2年生の左腕・石井成が軸となった。しかし、打線は前年から4番を務めた園部(オリックス)を中心にパワーアップ。選抜ではチーム史上初となるベスト8入りを果たし、また一つ歴史を亢進した。
更なる躍進を目指した夏。しかし、選抜で好投を見せた石井成が不調に陥り、3年生左腕・今の救援をたびたび仰ぐ形となる。福島大会では準々決勝で学法石川の10-9、決勝で日大東北に5-4といずれも1点差の接戦を薄氷の思いで勝ち切って、春夏連続出場を達成。本戦で勝ち上がるには打線の援護は不可欠であった。
その初戦の相手は愛知の名門・愛工大名電。小柄ながらキレのあるボールを投じる左腕・東(DeNA)を中心にディフェンス力が安定していた。エースが先発した試合ではすべて1失点以内で勝利と、まさに難攻不落のサウスポーである。投手力に不安を抱える聖光学院としては、やりづらい相手であった。
展開
好投手相手に先制点は挙げたくないところだったが、初回、いきなり手痛い先制パンチを浴びる。背番号2桁ながら、この試合で4番に抜擢された名電の石浜が、石井成の得意のスライダーを引っ張り込むと、打球はレフトポール際に飛び込む先制2ランに。この大会で何としても夏の連敗を止めたい名電が攻勢をかける。聖光学院も2回裏にスクイズで1点を返すが、グランド整備明けの6回表に石井成が再び失点。5回裏の攻撃ではトリプルプレーを取られるなど、聖光学院にとってはなんとも流れが悪い。1-3と2点のビハインドで6回裏を迎えた。
そして、代打へ
しかし、そんな状況の中、救世主が現れる。6回裏、左の好投手・東に対し、左対左であることを考慮してここまで起用していなかった、巧打者・酒谷を斎藤監督は起用する。これに酒谷が応え、東の高めのスライダーを強振すると、打球はライトスタンドへ飛び込む追撃のソロホームランとなる。
この一発が反撃の号砲に。7回裏には先頭の4番園部の2塁打を足掛かりに、2アウト満塁のチャンスを作ると、打席には再び酒谷を迎える。先ほどの打席でスライダーを打った酒谷は、冷静に速球狙いへと転じていた。2-1と追い込まれながら2球きっちり選球すると、最後はやや甘めに入ったストレートを痛打!打球はセンターへ抜ける逆転タイムリーとなり、聖光学院が苦しいゲームをものにしたのだった。

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