【好投手列伝】鹿児島県篇記憶に残る平成の名投手 1/2

平成の名投手

【好投手列伝】鹿児島県篇記憶に残る平成の名投手 2/2 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

上園達二(鹿児島実)

内之倉隆志 hashtag on Twitter

平成2年に7年ぶりの甲子園出場で春夏連続ベスト8と復活を果たした鹿児島実業。「打」の柱がスラッガー内之倉(ダイエー)だとしたら、「投」の柱は上園達二だった。がっしりした体格から放たれる球威のあるストレートを武器に、鹿実のマウンドを守り、選抜では開幕戦で前年4強の秋田経法大付・中川に投げ勝った。夏は初戦の日大山形戦で完封勝利を飾ると、高知商・松山商と四国の伝統校を粘りの投球で連破。伝統校復活の足掛かりを作る活躍ぶりだった。

⚾【平成2年】鹿児島実業 対 松山商業【高校野球】 – YouTube

福岡真一郎(樟南、鹿児島商工)

樟南のエースとして甲子園に3度出場し、名捕手・田村(広島)とともに黄金バッテリーを形成。小柄な体ながら、ダイナミックなフォームから繰り出す速球を武器に、樟南の守りの野球を体現。2年生の選抜では8強、2年夏には雨天コールドの再試合の末、V候補の常総学院に敗退と下級生時にはもう一歩で勝ち上がれない展開が続いたが、最後の夏は順調に勝ち上がった。最後はミラクル佐賀商のグランドスラムに屈したが、この年を代表するエースだった。

⚾【平成6年】佐賀商業 対 樟南【高校野球・決勝】 – YouTube

下窪陽介(鹿児島実→DeNA)

大会No.1投手(1996年選抜) 下窪陽介(鹿児島実) – 世界一の甲子園ブログ

鹿児島県に初の優勝旗を持ち帰った大エース。140キロ台の速球と大小2種類のスライダーを外角に集める安定感の投球を展開し、選抜では伊都・谷野、滝川第二・森安、宇都宮工・向田と好投手に次々投げ勝った。準決勝では前年優勝の帝京をサヨナラで下して勢いに乗る岡山城東も1点差で下し、念願の決勝進出。

その決勝では弱気になっていたところを女房役の林川に励まされ、打線の援護もあって智辯和歌山に6-3と勝利し、見事鹿児島県勢初優勝を成し遂げた。夏も連続出場してベスト8入り。球威とコントロールを兼ね備えた投手だった。

1996年選抜決勝 智弁和歌山対鹿児島実 – YouTube

杉内俊哉(鹿児島実→ダイエー)

鹿児島実のエースとしてノーヒットノーランを達成し、球界を代表する存在にまでのし上がった屈指の左腕・杉内俊哉。2年生時は浜松工に逆転負けを喫したが、3年生の夏は県大会決勝で川内の剛腕・木佐貫(巨人)に投げ勝って連続出場をゲット。甲子園初戦では八戸工大一打線を相手に縦に大きく割れるカーブとキレのあるストレートでついにヒットを許さなかった。

2回戦で王者・横浜に屈したものの、強力打線を7回まで1点に抑える好投。あの最強チームをして、「個人として最もマークしたのは杉内」と言わしめた存在であった。

⚾【平成10年】1998.熱闘第18話 鹿児島実 vs 八戸工大【高校野球】 – YouTube

上野弘文(樟南→広島)

大会No.1投手(1999年夏) 上野弘文(樟南) – 世界一の甲子園ブログ

九州屈指の好投手として準優勝した1994年以来5年ぶりの代表をつかみ、鶴岡(日本ハム)との黄金バッテリーで甲子園を沸かせた。5試合でわずか4失点と快調なピンチングを展開。磨き上げてきた自慢の真っすぐを武器に秋田、新湊、都城、青森山田と次々に打ち破り、ベスト4進出を果たした。球威、制球ともに申し分なく、準決勝では9回表に決勝打を浴びて敗れたものの、最後まで直球勝負を貫いた薩摩隼人であった。

’99夏甲子園 樟南vs都城 – YouTube

青野毅(樟南→ロッテ)

教育講演会 実施 – 樟南高等学校

エースで4番で主将と一人3役を担って樟南を全国8強まで導いた薩摩隼人。前年のエース上野のスマートな印象とは異なり、まさに剛腕という表現がピッタリの本格派。球威で相手を抑え込んだ。初戦で山梨学院大付・玉山(広島)との好投手対決を制すると、その後も浜松商・松商学園と伝統校を撃破。準々決勝で光星学院に敗れたものの、この試合も失って得点は2点のみであり、大会を通して大きな成長を遂げた。

[Baseball Highlights] 2000【熱闘】樟南vs山梨学院 – YouTube

岩崎司(樟南)

岩崎司 hashtag on Twitter

2年生時から3季連続で甲子園出場。いずれも初戦で姿を消したが、秋季九州大会で3試合連続完封を達成するなど、その実力は誰もが認めるところだった。決め球のスライダーのキレ味は絶品であり、選抜では試合巧者の広島商の「インコース殺し」にあって敗退したが、それだけ相手チームのマークに会う尊大であった。心身ともに成長して迎えた最後の夏の大会ではスクイズの1点に泣いたものの、一関学院打線をわずか2安打に抑える好投を披露。聖地の足跡を残した。

樟南 2002夏 – YouTube

野上亮磨(神村学園→西武)

大会No.1投手(2005年選抜) 野上亮磨(神村学園) – 世界一の甲子園ブログ

バランスの取れたフォームから繰り出す伸びのある真っすぐと切れ味鋭いスライダーを武器に初出場の神村学園を創部2年で準優勝に導いたエース。初戦の星稜戦は11安打とやや打ち込まれたものの、2回戦では1番川端(ヤクルト)をはじめとして昨夏の経験者の残る市立和歌山商を終盤まで1点に抑え込み、初の8強進出に貢献。準々決勝ではそれまで2試合で22得点と豪打を誇った沖縄尚学打線をわずか2点に抑え込み、準決勝では真っすぐに強い羽黒の4番佐藤から徹底したスライダー攻めで4三振を奪い、わずか4安打で完封した。愛工大名電の強さが際立った同大会だが、野上の好投も強烈な印象を残した。

川端慎吾 活躍も無念・・・市和歌山商×神村学園 2005年 春のセンバツ 高校野球 – YouTube

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