2025年選手権1回戦 開星vs宮崎商(2日目第2試合)

2025年

大会2日目第2試合

宮崎商

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
0 0 0 3 0 0 0 0 2 0 5
0 3 0 0 0 0 1 1 0 6

開星

 

宮崎商  永友→日高有

開星   松浦→篠田→持田

クロスゲームとなった第2試合は、宮崎商の驚異的な粘りで延長戦タイブレークに突入。最後は、追いつかれてもリードを許さなかった開星が、前田のサヨナラ犠飛で実に14年ぶりの勝利を手にした。

試合

開星は右腕・松浦、宮崎商は左腕・永友が先発。ともに県大会で主戦格を務めた投手だ。

開星の右腕・松浦はやや四死球の多さが気になる成績。これに対し、宮崎商の1番日高有、2番日高佳のコンビで初回からかき回したいところだ。その日高有がたたきつける打撃で内野安打を放つが、続く2番日高佳の打席で盗塁は失敗。さらに2番日高佳は2塁打で出塁するが、これまた三盗失敗と、開星の捕手・松本が宮崎商の機動力野球を封じる。開星としては、松浦のボールが高めに入っていた初回をうまく切り抜けた。

これに対し、宮崎商の左腕・永友はバランスの取れたフォームからキレのあるボールを投じる実戦派左腕。開星の1番小村には粘って四球を与えるが、けん制でうまく誘い出してアウトにすると、後続も打ち取って、結局3人で攻撃を片付ける。

初回を見る限り、永友のほうがいい立ち上がりに見えたが、2回以降、松浦がカーブを低めに決め始め、リズムに乗り始める。

すると、2回裏、宮崎商守備陣に思わぬほころびが出る。先頭の4番松崎のファーストゴロが俊足で内野安打にされると、5番松本のサードゴロが悪送球を呼んで、1,3塁に。四球で満塁となると、1アウト後に8番松浦が自ら犠飛を放って開星が先制点を上げる。永友としてはクリーンヒットが1本もない中での不運な失点。さらに9番小畑に高めのストレートをうまく運ばれて再び満塁になると、1番小村がこれも高めに浮いたボールをうまく引っ張り、三遊間突破の2点タイムリーで3点を先行する。

リードをもらった松浦だが、3回に入って再び不安定な内容に。先頭の永友にヒットを許すと、盗塁で2塁へ。9番湯地、1番日高有に連続四死球を与え、1アウト満塁のピンチを迎える。しかし、ここは2番日高佳を併殺に打ち取って難を逃れるが、開星サイドとしても継投を視野に入れ始めていただろう。4回表、宮崎商は先頭の3番末田の四球を足掛かりに4番水谷、5番黒岩がいずれも高めの変化球をとらえて連打。末田がホームインし、1点を返す。ここで開星は2番手に右腕・篠田を指名する。

篠田は6番今村を三振に切って取り、1アウト。続く7番永友の場面で宮崎商ベンチはカウント0-1からスクイズを敢行するがファウルになる。すると、宮崎商・橋口監督がタイムを要求。ベンチからの指示を受けた永友はまたしてもセーフティスクイズを試みると、これが見事に決まって1点差に詰め寄る。攻撃のタイムを取って、同じサインで攻めなおす。ベンチの信念が伝わってくる。この気持ちの強さに後押しされたか、2アウト後に9番湯地が意地で四球をもぎ取ると、1番日高有は高めの変化球を素直にセンター返し。3塁ランナーがホームインし、1イニングで同点まで持ってきた。

この攻撃を受けて、開星は5回からキーマンの右腕・持田をマウンドへ。対する宮崎商も6回裏のピンチの場面から2番手で右腕・日高有を登板させ、ともにリリーフエースが登板する。宮崎商・永友は中盤に入り、疲れもあったか、変化球でストライクが取れなくなっていた。互いにカードを出し切っての戦い。宮崎商は日高有が冷静な投球で1アウト満塁のピンチをしのげば、持田はテンポのいい投球でアウトコース低めにボールを集め、勢いづいていた宮崎商打線を封じ込める。少し似たようなフォームの両右腕が試合の流れを互いに引き寄せあう。

こうなると、どうしても勝ち越し点が先に欲しい両者。7回裏、先に手をかけたのは開星だった。先頭の1番小村が四球を選ぶと、犠打で二進。3番持田は死球でランナーをためると、2アウト後に5番持田がアウトコース低めのスライダーをうまく拾ってセンターへタイムリー!貴重な勝ち越し点を上げると、8回裏には2アウトから9番小畑がヒットで出ると、足をつってしまった1番小村にかえて出した代打・三島がタイムリー2塁打を放ち、貴重な1点を追加する。ここはやや右サイド気味の投げ方の投手に対し、左打者2人がうまいバッティングを見せた。

決定的かと思われた追加点。しかし、この試合は最後までもつれにもつれる。9回表、ここまで代わってから被安打1の持田を、宮崎商の上位打線が捕まえる。1番日高有が四球で出塁すると、2番日高佳は真ん中寄りに吸い込まれるように入った失投を逃さない。右中間を完ぺきに破るタイムリー3塁打となり、1点差に。自慢の日高コンビが土壇場で仕事を果たす。続く3番末田は浅いライトフライに倒れるが、4番水谷がアウトコースのスライダーをきっちり呼び込んでとらえ、三遊間を突破。日高佳が帰り、再び同点に追いつく。開星としては2010年の仙台育英戦を思い出すような展開…

しかし、続くピンチを持田が踏ん張ると、このまま試合は延長タイブレークに。10回表、宮崎商は7番永友に対し、ベンチは強攻策を指示。犠打封じの守備をしてくる開星に対し、裏をかいた攻撃だったが、結局ランナーを進めるには至らない。強肩の捕手・松本のプレッシャーもあり、難しい攻撃になってしまった。結局、永友が三振に倒れると、8番吉田が併殺に倒れ、無得点に終わった。

こうなると、開星の攻撃指針は明確になる。10回裏、9番小畑は迷わず犠打を敢行!これをチャージしたサード黒岩が3塁へ投げるも、送球が逸れてオールセーフとなってしまう。無死満塁で打席には1番前田日高有は初球、強気にインサイドを突くも、前田は決め球のスライダーにはっていたか。4球目のアウトコース、スライダーを打ち上げた打球はセンターへの犠飛となってゲームセット。日高佳の好返球も及ばず、3塁ランナーをホームを駆け抜けて、開星が2回戦への扉を開いた。

まとめ

開星としてはやや残塁の多い攻撃にはなってしまったが、常に先手を取って試合を進められたことが勝利につながったか。特に2回に相手守備陣のミスにも付け込んで得た3点は試合の流れを大きく左右した。また、継投に関しても野々村監督が思い切った投手交代を見せ、5回から切り札の持田を投入。相手に流れが行く前に断つスタイルは、さすがベテラン監督と思わせるものであった。攻撃型のチームだが、捕手・松本の好送球など随所に守りの良さも見せた開星。次戦は因縁の仙台育英が相手だが、食らいつく戦いでリベンジを狙いたい。

一方、宮崎商は追いかける展開になったが、4回、9回と複数得点差を追いつく粘りは、さすが4試合連続で1点差ゲームをものにしてきたチームであった。4回の1点差に詰め寄るスクイズの場面など、ベンチからも積極的に試合を動かしに行くスタイルが接戦に強い要因なのだろう。惜しむらくは初回に1番日高有、2番日高佳の盗塁が止められたことか。ここで出鼻をくじかれたことで相手に序盤の流れを持っていかれた感はあった。ただ、積極的に仕掛けたうえでの結果なので致し方ないところではある。敗れはしたものの、観衆を沸かせる好試合を見せ、堂々と聖地をあ徒にした。

【宮崎県勢初の令和勝利ならずも9回2点差を追いつく大健闘にスタンドが沸いた!!】宮崎商業対開星

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