2025年選手権3回戦予想 東洋大姫路vs西日本短大付

2025年

2025年選手権3回戦

東洋大姫路vs西日本短大付

50.5%   49.5%

〇5-3  済美     〇4-3  弘前学院聖愛

〇8-4  花巻東    〇2-1  聖隷クリストファー

総合力の高いV候補同士の激突。ともに中軸に非常に力があり、ハイレベルな攻防となりそうだ。

 

東洋大姫路はエース木下が1回戦を完投し、2回戦では9回途中まで力投を見せた。アウトローに吸い込まれるように伸びるストレートは天下一品であり、試合を壊す心配のないエースだ。ただ、西短の中軸のリーチと破壊力を考えた時に、よりインサイドを使った攻めは必要になる。また、今後、上を見据えるならば、本当は他の投手の起用も考えたいところ。2回戦では秋までのエース阪下の登板にも成功した。ただ、西短という相手を考えた時に、木下以外の投手で長いイニングを抑えられるかどうかは不透明なのが実情だ。

対する西日本短大付打線は、2回戦で8回裏に主砲・佐藤に決勝打が出たのが明るい材料だ。聖隷クリストファーの好左腕・高部のハイボールを力で持っていった打球には、4番の意地が詰まっていた。2試合で得点は6にとどまってはいるが、俊足好打の1番奥からスタートし、3番斉藤・4番佐藤・5番安田の中軸、そして好捕手の6番山下と続く打線は破壊力十分だ。得点が少ないのは、1回戦の弘前学院聖愛、2回戦の聖隷クリストファーの投手のレベルが高かったからだ。ただ、奇しくも左腕との対戦が続いており、右投手への対応がどうかは見ものだが、そこはおそらく問題はないだろう。

一方、西日本短大付は1回戦と2回戦で先発・リリーフを入れ替え、2回戦は左腕・原を先発させた。主力に左打者の並ぶ東洋大姫路打線が相手だけに、この試合でも原の先発はありうる。姫路打線は2回戦で同じような技巧派左腕である、花巻東の萬谷を打ちこんでいるが、原のコントロールは特筆すべきものであり、内外の出し入れで強力打線を封じたい。また、エースの中野もコントロール抜群の右腕だが、1回戦はアウトコースに配球が偏りすぎていたきらいがあり、今度の相手には致命傷となる可能性もある。捕手・山下がどう配球するか。

対する東洋大姫路打線は非常に好調である。1番渡辺拓、2番木本、4番白鳥、5番高田と左打者陣が好調であり、特に4番の白鳥は8打数5安打4打点と手が付けられない状態だ。アウトコース一辺倒の攻めでは、芸術的ともいえる流し打ちで対応するだろう。右打者の3番高畑、6番桑原に当たりが戻るといよいよ手が付けられなくなるだろう。基本的に犠打を中心とした攻めとなるため、純粋な打力がそのまま得点力に結びつく。岡田監督就任以来、打席での姿勢も含めて鍛え続けてかた打力は黄金期の履正社にも劣らないものがある。3回戦でもその威力を発揮できるか。

東洋大姫路の木下が本来の投球で終盤まで投げれれば、少し東洋大姫路のほうが優位か。ただ、その前提が崩れた際は、西短の強力打線がねじ伏せて一気にワンサイドとなる可能性もある。いずれにせよ、ハイレベルかつスリリングな展開が期待できそうだ。

主なOB

東洋大姫路…長谷川滋利(マリナーズ)、原樹理(ヤクルト)、林崎遼(日本ハム)、乾真大(日本ハム)、甲斐野央(西武)

西日本短大付…青柳進(ロッテ)、石貫宏臣(広島)、新庄剛志(日本ハム)、小島大作(ロッテ)、大曲錬(西武)

 

兵庫  福岡

春  7勝   3勝

夏  2勝   3勝

計    9勝     6勝

対戦成績は春は兵庫勢が、夏は福岡勢がリードしている。

2017年の選抜準々決勝では、報徳学園と福岡大大濠が対戦。福岡大大濠は三浦(DeNA)-古賀(西武)の好バッテリーを擁し、優勝候補の一角に上がっていたが、2回戦が滋賀学園との延長引き分け再試合の熱闘となった。そのため、再試合も投げた三浦は八木監督の英断で準々決勝は登板なし。試合は、永田監督最後の大会で燃える報徳学園に3-8と完敗したが、三浦はその時の決断が奏功し、法政大学を経てプロまで活躍する選手となった。

一方、1983年夏は3回戦で市立尼崎と久留米商が対戦。久留米商の剛腕・山田(巨人)と市立尼崎の主砲・池山(ヤクルト)の対決が注目されたが、試合は予想に反して市立尼崎が8回まで4-0とリードを奪う。しかし、8回裏に市尼守備陣の乱れにも付け込んで3点を返すと、最終回に4番山田の2塁打を足掛かりに6番石貫のタイムリーでまず同点。最後は8番重松のライト線への逆転サヨナラ打が飛び出し、久留米商が劇的な勝利でベスト8進出を決めた。

強豪県同士の対戦。ベスト8の座を掴むのはどちらか…

思い出名勝負

2004年選抜準々決勝

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
1 1 0 0 2 0 0 1 0 0 4 9
0 0 1 0 0 0 0 0 4 0 2 7

福岡工大城東

 

社       大前→坪井

福岡工大城東  日下→富田→定岡→柴田→草場

済美の初出場初優勝に沸いた2004年選抜大会。その大会の準々決勝第二試合は最後まで目の離せない白熱した攻防となった。

福岡工大城東は前年秋に定岡(ソフトバンク)を中心とした強力打線で九州大会を制覇。打力は大会でも随一で有り、俊足の1番柴田(阪神)から始まって、勝負強い捕手の2番日高、シュアな打撃の久場川、そして主砲・定岡、2年生ながら勝負強い5番中野と続くラインナップは迫力満点であった。

また、投手陣も絶対的な柱はいないものの、草場・日下の技巧派右腕二人を軸に多彩な陣容を誇る。選抜本戦では2年連続出場の斑鳩を5-0と完封で下すと、2回戦の拓大紅陵戦では9回に代打・藤沢のサヨナラ2ランホームランが飛び出し、劇的な勝利を飾って勢いに乗っていた。

一方、社は2年生左腕・大前、坪井(ロッテ)の好左腕2人を擁し、高いディフェンス力を武器にこの年が甲子園初出場であった。兵庫県らしい、投手力と機動力をベースにしたチームであり、前年秋は強豪を次々退けて近畿大会準優勝を飾った。

すると、1回戦では大前が17奪三振の快投で福井を相手に1失点で完投勝ち。初出場初勝利を手にした。続く2回戦の鵡川戦では9回土壇場で同点に追いつくと、延長14回に2塁走者の盗塁が9回と同じく捕手の悪送球を誘い、決勝点。死闘を制してベスト8に勝ち進んだ。

 

戦前は選手層の厚い福岡工大城東の有利が予想されたが、試合は序盤から社ペースで進む。大前は初回のピンチを切り抜けると得意のスライダーを武器にテンポよくすいすいと投げぬく。

福岡工大城東はチャンスで4番定岡に回すも、2回戦の勝ち越し打で目が覚めたかに見えた主砲からなかなか快音が聞こえない。軸が機能しない城東打線はヒットは出るものの空回りして得点に至らなかった。

一方、非力とみられた社の打線は初回から内野安打に小技も絡めたスモールベースボールで着実に得点。福岡工大城東の継投を後手後手に回し、8回までに5得点を挙げる。2回戦の鵡川戦では相手投手の球威に苦労したが、この日は福岡工大城東の技巧派投手陣をうまく攻略した。

逆に福岡工大城東は先手を取って相手打線を継投でかわしたかったが、その計画は不発。4番の定岡までマウンドの送るも、相手の攻勢をかわし切れず、4点ビハインドで9回裏を迎えた。

だが、その9回裏に城東打線が猛反撃を見せる。ランナーを一人置いて、7番田口のライトへの打球をライトがそらしてランニング2ランホームランにすると、球場の流れが一変する。スタメンに甲子園での打率が3割を超す打者を6人擁する強力打線が牙をむき、1番柴田(阪神)のセンター前ヒットなどで満塁のチャンスを作る。

すると、ここまで不振にあえいでいた4番定岡がセンターへ素直にはじき返す2点タイムリー。定岡は大会に入って2本目のヒットながらいずれも2点タイムリーとし、城東が苦しい展開の中、ついに同点に追いついた。しかし、続くピンチで登板した社の2番手左腕・坪井が相手の反撃をせき止め、試合は延長戦に突入した。

このまま流れは城東かと思われたが、競った場面でものをいうのはやはり投手力か。延長11回に社は城東のエース草場を攻め立て、こちらも不振にあえいでいた1番の宮田が勝ち越しのタイムリー3塁打。その後の打者も続いて、一挙4得点を挙げる。その裏の城東打線の反撃を坪井が何とか2点に抑え、地元兵庫の県立校が初出場でベスト4入りを決めた。

 

社にとって大きかったのは2番手の坪井の好投。大前の陰に隠れていたが、カーブを軸とした好投がチームを救った。初出場ながら県内で常に上位に顔をだしており、兵庫勢の実力の高さを示した一戦となった。

また、94点差をあっという間に追いついた城東の粘りも見事。杉山監督の指導のもと着実に力をつけ、打力なら間違いなく大会上位に入る好チームであった。

兵庫県立社高校 福岡工大城東に勝ち 甲子園3勝目  ベスト4進出

コメント

タイトルとURLをコピーしました