【好投手列伝】宮崎県篇記憶に残る平成の名投手 1/2 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)
有馬翔(日南学園→ソフトバンク)
2007年夏の甲子園に4年ぶりに出場した日南学園。同じ2年生左腕の中崎(西武)とともにマウンドを守ったのが有馬翔だった。4番中本を中心とした打線にも力があり、初戦は桐光学園との延長戦を制し、6年ぶりの1勝をマーク。力強い戦ぶりで一躍優勝候補の一角にも名乗りを挙げた。
続く3回戦は選抜王者の常葉菊川と対戦。ここで有馬が快投を見せる。強気にインサイドを突く投球で強力打線に真っ向勝負し、7回まで無失点。打線も5回に集中打で相手エース田中(DeNA)をKOし、
2007常葉菊川 選手権 日南学園戦 伊藤同点3ラン – YouTube
赤川克紀(宮崎商→ヤクルト)
剛腕という表現がピッタリのサウスポーが2008年の宮崎商のエース赤川だった。がっちりした体格から繰り出すストレートは140キロ台中盤でスピード、球威ともに一級品であった。県大会決勝で有馬、中崎を擁して2年連続出場を狙った日南学園を2-1と接戦で下すと、本大会では九州対決が続く。初戦の城北戦では好投手・村方を擁する城北に7-1と快勝。重いストレートを武器に春夏連続出場校を圧倒した。
2回戦は強豪・鹿児島実と対戦。初戦で14得点の強力打線を相手に1失点のみと好投を見せていたが、延長12回に力尽き、相手の1~3番に3連続タイムリーを浴びて敗退した。しかし、2試合の登板だったが、赤川の投球が残したインパクトは強烈であった。
新西貴利(都城商)
九州が誇る剛腕・新西貴利が最後の夏に甲子園でうなりを上げた。県大会までは左腕・藤本との2枚看板の印象だったが、甲子園では完全にエースとして仁王立ち。初戦は県大会で4試合連続1点差勝利とくせ者ぶりを発揮していた聖望学園を相手に8回まで1失点の好投。2回戦は長打力の光る三重を相手にホームランこそ許したものの、単発の8安打に封じ、3失点で甲子園初完投を収めた。
迎えた3回戦は、「夏の申し子」と謳われた智辯和歌山のエース左腕・岡田(中日)が相手。しかし、この試合も初回に打線が3点を援護すると、新西がプロ注目のエースを相手に完ぺきな投球を展開。アウトローに突き刺さるストレートを軸に、西川(日本ハム)らを擁した智辯和歌山打線を全く寄せ付けずに1失点完投勝利を収めた。この年の都城商は近年の公立校の中でも屈指の実力校と言って差し支えないチームであった。
⚾【平成21年】2009 3回戦 都城商 vs 智弁和歌山【高校野球】 – YouTube
浜田智博(宮崎工→中日)
独特な小さいテークバックからキレのあるボールを投じた技巧派左腕。2年秋の九州大会準決勝ではのちに春夏連覇を成し遂げる興南を下す金星を挙げた。迎えた選抜本戦では前橋工に4-0と完封勝利。2回戦ではV候補の広陵に1-0と9回サヨナラ負けを喫したものの、剛腕・有原(日本ハムーレンジャーズ)を向こうに回して一歩も引かない投球を見せた。
森山弦暉(日南学園)
2016年にエース兼主将として春夏連続で甲子園出場。選抜は明石商にサヨナラスクイズで敗れたが、夏は八王子、市立和歌山を下し、2勝を挙げて3回戦まで進出した。身長は160センチ台と小柄だが、ボールのコントロールとキレには定評があり、安定して試合を作れる好投手だった。また、主将としても背中でチームを引っ張り、リーダーシップを兼ね備えた選手であった。
戸郷翔征(聖心ウルスラ→巨人)
巨人のローテーションを守る若手投手として注目を集める戸郷が甲子園のマウンドに降り立ったのは、2018年夏だった。初戦は早稲田佐賀との九州対決。戸郷は独特のテークバックから繰り出す切れ味抜群のスライダーを武器に、早稲田佐賀打線を2失点に抑えて完投。2回戦の聖光学院戦でも敗れはしたものの、強豪を相手に粘りの投球を見せた。近年押され気味のセ・リーグの起爆剤となれるか、今後の活躍に期待がかかる。
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