【好投手列伝】広島県篇記憶に残る平成の名投手 3/3

平成の名投手

【好投手列伝】広島県篇記憶に残る平成の名投手 1/3 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

【好投手列伝】広島県篇記憶に残る平成の名投手 2/3 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

浜田大貴(如水館)

史上初めて3試合連続での延長戦勝利で、春夏通じて初の8強入りを果たした如水館の左腕エース。4試合すべてリリーフでの登板で、しかも3試合連続で試合序盤から延長戦に至るまでのロングリリーフだったが、継投策を得意とする迫田監督が絶対の信頼を寄せる投手だった。1年夏の高知戦は1アウトも取れずに降板したが、最後の夏はゆったりした投球フォームから繰り出す切れのあるストレートを武器に、要所で三振を奪い、チームを勝利に導いた。

特に相手の2度の好守でホームタッチアウトを奪われながらも、逆転サヨナラ勝利をつかんだ能代商戦は、好ゲームの多かった2011年夏の中でも屈指の名勝負であった。

如水館 浜田投手@2011甲子園 – YouTube

山岡大輔(瀬戸内→オリックス)

広島県大会で広島新庄・田口(巨人)と延長引き分け再試合の熱戦を演じ、一躍有名になった瀬戸内のエース。伝家の宝刀・スライダーはキレ、曲がり幅ともに抜群で狙っていても手が出ないほどのボールだった。田口が15回を投げ抜いて奪三振19を記録したのに対し、山岡は15回でわずか被安打1とほとんどチャンスすら作らせなかった。再試合も8回裏に瀬戸内にようやく1点が刻まれ、勝負は決した。

甲子園では試合巧者の明徳義塾にホームランと犠飛で2点は失ったものの、貫禄の投球を見せ、ツイッターでダルビッシュも絶賛するほどの内容であった。この年は選抜で広陵が準優勝した済美に、夏は瀬戸内が明徳義塾にとともに四国の強豪に惜敗して春夏連続で広島代表は初戦敗退。ともに上位に勝ち進む力は有していただけに籤運がない年となった。

瀬戸内 山岡泰輔 – YouTube

山岡就也(広島新庄)

足を大きく上げる独特のフォームから繰り出す切れのある速球が武器に本格派左腕。ヤクルト・小川がブレークしたこともあって、2014年選抜では山岡のほかにも龍谷大平安・高橋(ヤクルト)や沖縄尚学・山城大など足を高々と上げる投手が目立った。

初戦は東海大三を6-0と投球で完封すると、2戦目は桐生第一打線を相手に15回を投げ抜いて失点1の好投を見せた。再試合で惜しくも敗退したが、疲労がたまるとバランスが崩れやすいフォームにも関わらず、最後まで自分の投球を貫けた心身のタフさもまた見事だった。

広島新庄 山岡就也投手『13奪三振!!』(東海大三戦・第86回選抜) – YouTube

堀瑞輝(広島新庄→日本ハム)

2年、3年と2年連続で夏の甲子園にチームを導いた左腕エース。左サイドに近い独特のフォームから繰り出すスライダーを武器に好投し、2年時は2回戦で清宮(日本ハム)擁する早実打線に早々とつかまったが、最後の夏は3試合で計失点4と好投して3回戦まで勝ち進んだ。3回戦では木更津総合・早川(楽天)との好左腕対決に敗れたものの、ボールの質では全く劣っていない印象を抱かせた。現在は、日本ハムの未来を担う投手として期待が高まる。

堀瑞輝 広島新庄 甲子園での奪三振集 – YouTube

平元銀次郎(広陵)

2017年夏の甲子園でチームを準優勝に導いた左腕エース。大会が進むにつれてやや調子を落としてしまった感はあったが、序盤の投球は素晴らしかった。特に2回戦の秀岳館戦の投球は圧巻であり、持ち味の縦に大きく割れるカーブを武器に、3季連続で4強に勝ち進んでいた強力打線を1失点に封じ込めて完投した。強気な性格の女房役・中村(広島)に引っ張られた優し気なエースが甲子園のマウンドで躍動した。

2017年選手権2回戦 広陵vs秀岳館(9日目第1試合) – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

広島 広陵 平元銀次郎 中村奨成 打たれないカーブでこの夏の主役に! 広陵vs秀学館 ハイライト – YouTube

河野佳(広陵)

平成最後の甲子園で広陵に選抜1勝をもたらした右腕エース。上背はないものの、ストレートの球速は選抜の段階で150キロを記録し、持ち味のスライダーとのコンビネーションで初戦は武岡(ヤクルト)を筆頭とした強打の八戸学院光星を5安打でシャットアウトした。同年夏に4試合で32得点をたたき出した強力打線を相手にしての完封だけに、価値ある内容であった。

2019年ドラフト候補 広陵高校【河野佳】奪三振シーンハイライト – YouTube

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