【好投手列伝】東京都篇記憶に残る平成の名投手 4/5

平成の名投手

【好投手列伝】東京都篇記憶に残る平成の名投手 1/5 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

【好投手列伝】東京都篇記憶に残る平成の名投手 2/5 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

【好投手列伝】東京都篇記憶に残る平成の名投手 3/5 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

【好投手列伝】東京都篇記憶に残る平成の名投手 5/5 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

浅香明生(日大三)

PL学園5-8日大三/日大三が打ち勝つ | スポーツニュース | 四国新聞社

2004年の選手権大会では日大三vsPL学園という東西の優勝候補同士の対決が初戦で実現した。その試合でPL学園打線を手玉に取ったのが、日大三の右サイド右腕・浅香だった。スタメンに右打者が8人並ぶ打線に対し、浅香の決め球のスライダーは実に効果的。チューブトレーニングで鍛えた指から繰り出す切れのあるスライダーで12個の三振を奪い、2ホームランを浴びたものの、最後まで相手打線にリズムをつかませず、5失点完投で勝利を呼び込んだ。

2004 86回大会 2回戦 日大三 vs PL学園 平成16年 – YouTube

大越遼介(日大三)

3年連続の出場となった2005年の日大三。左腕エースとしてチームを牽引したのが、大越遼介だった。背番号こそ2桁だったが、実質エース格として西東京大会3連覇に貢献した。甲子園初戦では明徳義塾の出場辞退もあって、代替出場の高知との対戦に。やりにくい状況であったが、大越はキレのある速球と変化球を低めにあつめ、14奪三振を記録した。準々決勝で宇部商の9回の強攻策の前に屈したが、大会を代表する好左腕であった。

熱闘甲子園 2005 第87回 ハイライト 日大三vs前橋商 – YouTube

斎藤佑樹(早稲田実→日本ハム)

2006年夏の甲子園で一世を風靡した、言わずと知れた早稲田実初優勝のエース。大会前までは好投手の一人という位置づけだったが、大会が進むにつれてその存在感は大きくなっていった。2回戦での大阪桐蔭・中田翔(日本ハム)との名勝負や決勝戦の引き分け再試合などを切り抜け、大会が終了するころには、その活躍はもはや伝説の域になっていった。

 

選抜から下半身が沈みこむフォームに変えることでストレートの最速は149キロまでアップ。低めに落ちるスライダーと強気の内角攻めで強打者をねじ伏せていった。投げるボールだけでなく、試合の流れを読む嗅覚やフォールディングなど、投手としてのすべての能力を兼ね備えた投手であった。大会後の話では、準決勝の鹿児島工戦で力を抜いた投球を覚えたとのこと。試合を重ねるたびに、斎藤もナインも成長し、早稲田実は全国の頂点へと上り詰めた。

2006中田翔 ハンカチ王子 早稲田実VS大阪桐蔭 – YouTube

大田阿斗里(帝京→DeNA)

帝京史上でも屈指のポテンシャルを持った大型右腕。角度と球威のあるストレートを武器に他を圧倒する投球を見せた。2年夏からエース格として登板し、ベスト8進出に貢献。最終学年として迎えた選抜では初戦の小城戦で20三振を奪う快投を演じた。惜しまれるのは次戦の市川戦で犠打を試みて指に投球が当たり、以後は故障に苦しんでしまった点。順調に成長したらどこまでの投手になったのかと今でも思ってしまう。

07/03/25 帝京・大田阿斗里 20奪三振 – YouTube

垣ケ原達也(帝京)

右腕・大田とともに左右2枚看板を形成した「左」のエース。大田ほどのボールの威力はなかったが、安定感では垣ケ原の方が上であり、リリーフとして試合を締める役割が多かった。しかし、大田が怪我で離脱してからは先発としてもチームを牽引した。

選抜では野村(広島)-小林(巨人)のバッテリーを擁する中国王者・広陵を1失点完投、そして夏の3回戦では前の試合で仙台育英の快速右腕・佐藤由(楽天)を攻略した強打の智辯学園を相手に7安打を浴びながらも、要所を締めて完封し、チームを3季連続のベスト8進出に導いた。

2007年選手権 智弁学園対帝京 – YouTube

平原庸多(帝京)

例年以上にパワフルな選手が並び、優勝候補の一角に挙げられていた2009年の帝京。そのチームにおいて3番兼エースとしてチームを引っ張ったのが、本格派右腕・平原であった。がっちりした体格から真っ向投げおろすストレートは角度も球威も十分。東東京大会決勝では都立雪谷を24-1と圧倒的な差で下して2年ぶりの代表切符をつかんだ。

甲子園では初戦で敦賀気比のプロ注目左腕・山田(オリックス)との投げ合いになったが、平原の球威が勝り、当時1年生の4番吉田(オリックス)に浴びたタイムリーの1点のみに抑えて勝利。次戦では九州国際大付とのV候補対決も制し、ベスト8進出を果たした。

帝京 九州国際大付 – YouTube

伊藤拓郎(帝京→DeNA)

2009年の選手権大会で彗星のごとく現れた1年生投手。140キロ台後半の速球と高速スライダーを武器とし、上級生からもその実力はお墨付きであった。3回戦の九州国際大付戦では1年生の甲子園最速記録となる148キロをマーク。翌年の選抜では2年生ながらハイレベルな帝京投手陣のエースとして神戸国際大付、三重と強豪を立て続けに下し、2勝を挙げた。

しかし、最終学年は秋春と都大会序盤で敗退し、伊藤自身も苦しい内容が続いた。最後の夏は1年生捕手・石川(日本ハム)を引っ張って2年ぶりの代表切符をつかんだが、甲子園での登板は大谷翔平(エンゼルス)擁する花巻東戦での1試合にとどまった。高いポテンシャルを擁していたが、早熟の印象もある投手であった。

2011選手権ダイジェスト 帝京ー花巻東(1/3) – YouTube

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