記憶に残る代打(2023年夏)

2023年

慶応義塾 清原勝児

大会12日目第1試合

慶応

1 2 3 4 5 6 7 8 9
0 0 0 0 0 6 1 0 0 7
0 0 0 2 0 0 0 0 0 2

沖縄尚学

 

慶応     鈴木→松井→小宅

沖縄尚学   東恩納→儀部→伊波→照屋

試合前予想

2018年以来、5年ぶりとなる甲子園出場を果たした慶応。選抜では前年王者の仙台育英に惜しくも1-2とサヨナラ負けを喫したが、その実力は全国区であることを証明する戦いを見せた。迎えた夏、2年生エース小宅の成長もあって、チーム力は充実の一途をたどる。神奈川大会決勝の横浜戦ではビハインドで迎えた9回表に、3番渡辺千の逆転3ランが飛び出し、劇的な勝利で春夏連続出場を達成。夏は堂々V候補の一角として姿を見せた。

すると、甲子園では2回戦で北陸を圧倒して9-4と完勝。北陸も前年秋の北信越王者であり、実力校だったのだが、速球を苦もなく打ち返す打線、球威十分の速球で押す小宅の投球、ショート八木を中心とした堅守とすべてがかみ合い、投攻守で圧倒しての勝利を飾った。

3回戦は、同じくV候補の広陵が相手。選抜4強の強豪であり、試合前は広陵優位の予想も多かった。だが、打線が相手エース高尾の立ち上がりをとらえて3点を先制。優位に試合を運ぶが、後半は相手の勢いに押され、3点のビハインドを追いつかれる。しかし、同点で耐え忍んで迎えた延長10回表に5番延末のタイムリーなどで再び勝ち越しに成功。粘り腰でつかんだ格上相手の勝利は、陸の王者を勢いづけた。

そして、迎えた準々決勝はこれまた春夏連続出場校の沖縄尚学が相手。沖縄大会から3回戦の創成館戦の7回まで47イニング無失点を続けた屈指の右腕・東恩納が慶応の前に立ちはだかった。試合前の焦点はもちろん、慶応打線vs東恩納である。

展開

慶応の先発は、ここにきて大会初先発となる2年生左腕・鈴木であった。この鈴木が4回に相手の4番仲田に先制2ランこそ浴びたものの、5回2失点と試合を作る。今後も見据えてエース小宅を温存した中、森林監督の起用に応えてくれたのは大きかった。ただ、打線は5回まで東恩納の前に3安打無得点。しかし、5回には2安打を放つなど、徐々に攻略の糸口はつかみつつあった。

そして、代打へ

すると、6回表、森林監督が勝負に出る。先頭打者で代打に送ったのは、あの甲子園最多ホームランの父を持つ清原勝児であった。地鳴りのように響く大歓声の中で打席に立つと、結果は投手ゴロだったのだが、大声援を送っていた慶応アルプスの圧力が球場を完全に試合し始めた。

この雰囲気に乗って、1番丸田が2塁打を放つと、上位打線がつながって1アウト満塁とビッグチャンスに!ここで4番加藤が走者一掃の3点タイムリー2塁打を放ち、好投手・東恩納の牙城をついに崩すことに成功した。この後、後続も繋がって、この回一挙6得点。会心の逆転劇を演じた慶応は、このまま勝ち進み、決勝では仙台育英相手に見事リベンジを果たして、実に107年ぶりとなる全国制覇を果たしたのだった。

甲子園の観客が大歓喜!決勝戦「代打 清原君」のアナウンスで甲子園が沸く!

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