【好投手列伝】沖縄県篇記憶に残る平成の名投手 1/2 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)
大嶺祐太(八重山商工→ロッテ)
八重山商工を春夏連続の甲子園出場に導いたエース最速147キロのストレートを武器に選抜の高岡商戦では17三振をマーク。続く優勝した横浜高校戦ではリリーフ登板となり、敗れはしたものの、試合終盤は強力打線を寄せ付けず。相手の小倉コーチをして、「本調子で先発されたら4-1か、5-1で負けてたな」と言わしめた。夏は3回戦で智辯和歌山・広井に逆転3ランを浴びるなどして敗れはしたが、最後の試合で伊志嶺監督も納得の投球を見せ、有終の美を飾った。
大嶺祐太 八重山商工 甲子園での投球・奪三振 – YouTube
東浜巨(沖縄尚学→ソフトバンク)
沖縄尚学に2度目の選抜制覇をもたらしたスレンダーエース。140キロ台中盤のストレートはキレ、球威とも申し分なく、これに鋭く沈むツーシームを織り交ぜると、対応できる打者はほとんどなし。初戦から聖光学院、明徳義塾、天理と常連校をねじ伏せ、徐々に存在感を増していった。
準決勝では東洋大姫路とのV候補対決。天理戦で打球を足に受け、痛みがある中で我慢の投球を見せると、打線が終盤8回に一挙4点を挙げて見事逆転勝利を飾った。決勝の聖望学園戦では松坂大輔以来となるファイナルでの完封勝利を達成。高速系の変化球を活かした「新時代の投球」で見事栄冠に輝いた。
東浜巨 完封でV!沖縄尚学×聖望学園 2008年 春のセンバツ 高校野球 – YouTube
伊波翔悟(浦添商)
2年生時からエースとして君臨した男が最後の夏に沖縄県大会決勝で選抜優勝投手の沖縄尚学・東浜(ソフトバンク)に投げ勝ち、満を持して聖地に登場した。初戦は飯塚・辛島(楽天)との好投手対決をムービングボールを効果的に使ってわずか98球の完封勝利でものにすると、2回戦は千葉経済大付とのV候補を気迫の投球で制す。
3回戦では機動力野球の関東一に対して、間合いを変えることでまともにスタートを切らせずに1失点完投で8強入り。そして準々決勝では今大会ベストゲームとなった慶應義塾との死闘を制して、1997年以来11年ぶりの4強入りを決めた。準決勝の常葉菊川戦では敗れはしたが、グラブトスでホームに突っ込んだランナーを刺し、最後まで観衆を沸かせた。試合ごとに様々な顔を見せる、引き出しの多い好投手だった。
高校野球中継 千葉経大付(西千葉) 対 浦添商(沖縄) – YouTube
島袋洋奨(興南→ソフトバンク)
沖縄に初の真紅の大優勝旗をもたらしたエース。2009年から2010年にかけて4季連続出場し、小柄な体をいっぱいに使ったトルネード投法から投げ込む回転のいい真っすぐとキレのある変化球は強豪校の好打者たちを苦しめ続けた。最後の夏にまともに打ち込まれたのは報徳学園戦と聖光学院戦の序盤のみ。あとはほとんどの時間帯は島袋ー山川の興南バッテリーペースで試合は進んでいたといっても過言ではないだろう。
左投手には珍しく、ホームプレートの3塁側の踏んで投げていたため、右打者のインサイドへの角度は突きにくかったが、その代わり左打者のインコースへは投げ込みやすくなった。選抜での智辯和歌山戦で西川揺(日本ハム)を相手に投げ込んで抑えたように、勝負所で相手の主力の左打者を相手に投じていたため、効果は絶大であった。
第82回選抜高校野球大会 興南高校 島袋投手 その1 – YouTube
宮里泰悠(浦添商)
2012年の選手権大会に4年ぶりの出場を果たして浦添商。Wエースの一角として、全試合に先発したのが速球派右腕・宮里であった。初戦は好左腕・濱田(中日)を擁する愛工大名電と対戦。この大会、大阪桐蔭や光星学院と並んで優勝候補に挙がる強豪だったが、宮里が序盤から躍動。2回に自らホームランを放って先制すると、中盤まで140キロ台の速球を武器に強気の投球で強力打線を抑え込んだ。小柄な体ながらがっちりとした体格に野球センスが凝縮された選手だった。
<2012 | 第94回 夏> 浦添商-愛工大名電 – YouTube
山城大智(沖縄尚学)
足を高く上げる投法が話題を呼んだ「琉球のライアン」。2年夏の福知山成美戦の好リリーフで台頭し、最終学年はエースとして神宮大会優勝、春夏連続ベスト8の原動力となった。体重のしっかり乗った球威のあるボールはなかなか打ち返すことは難しく、相手打者を圧倒した。ただ、春夏ともに3試合目で打ち込まれ、連投に対応するのが難しい投球フォームだったのかもしれない。
2014高校野球39 琉球のライアン 沖縄尚学・山城14K無四球完投 – YouTube
比屋根雅也(興南)
琉球トルネードと言われた先輩・島袋よりさらに「トルネード感」の強かった2年生エース。プレートの3塁側を踏んでいた島袋と違い、比屋根は1塁側を踏んで体をぎりぎりまでひねるため、右打者のインコースに食い込むクロスファイヤーはかなり角度のきついボールとなった。最後はオコエ瑠偉(楽天)にそのインサイドのボールを決勝2ランされて敗れたが、独特の投球フォームとともに話題をかっさらった好左腕であった。
宮城大弥(興南→オリックス)
1年生時から甲子園のマウンドを踏み、エース格として活躍した左腕。140キロ台のストレートに高速スライダーを織り交ぜ、1年生とは思えない実力を見せた。2年生時には土浦日大戦で好リリーフを見せ、念願の1勝をマークした。オリックスに1位指名を受け、2020年は1軍のマウンドも経験。若手の好投手がひしめくチームに合って、未来のエースとして期待がかかる。
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