【好投手列伝】兵庫県篇記憶に残る平成の名投手 2/4 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)
【好投手列伝】兵庫県篇記憶に残る平成の名投手 3/4 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)
【好投手列伝】兵庫県篇記憶に残る平成の名投手 4/4 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)
戎信行(育英→オリックス)
兵庫県を代表する右腕として1990年の選手権に出場した育英・戎。右ひじを疲労骨折していながら、甲子園のマウンドに立ち、前年4強の原動力となった秋田経法大付・中川と互角に投げ合い、屈指の投手戦を演じた。延長で肘の状態が限界に達して降板し、チームもサヨナラ負けしたが、プロのスカウトには「骨折した状態であれだけ投げれるなら、本調子ならもっと投げれるはず」と高評価を受け、指名を受けた。
安達智次郎(村野工→阪神)
2年夏、3年春と激戦区の兵庫を勝ち上がって連続出場を果たした本格派左腕。真っ向から投げ下ろすスピードボールを武器に大会屈指の左腕として注目が集まった。しかし、2年夏は終盤に専大北上に2点のリードをひっくり返されて逆転負け。3年選抜では井端(中日)らを擁する堀越打線につかまり、4-7で敗戦と全孤高の舞台ではほろ苦い結果に終わった。
水谷信哉(姫路工)
初出場の姫路工を8強にまで導いたエース。右オーバーハンドからインサイドを強気に突く投球が光り、初戦は伝統校・熊工を相手に4番野夫井のホームランなどで逆転勝ち、2回戦では嘉瀬(オリックス)を擁する北陽も逆転で下して見事初出場でベスト8まで勝ち進んだ。
夏も連続出場を果たし、浦和学院との強豪対決で9回逆転負けを喫したが、公立校で春夏連続出場は2019年に明石商が達成するまで出てこなかった。ちなみに息子さんも2018年の西兵庫大会で決勝まで勝ち進んでいる。
[プロ 野球 ハイライト] 【春選抜】1994姫路工VS熊本工 – YouTube
杉本祐樹(神港学園)
阪神淡路大震災の未曽有の危機の中で開催された1995年の選抜大会。災害後ということで鳴り物入りの応援も禁止されるという異様な雰囲気の中で復興のシンボルとなったのが地元・兵庫勢の活躍だった。中でも神港学園は仙台育英、大府と2校を破って8強入り。北原監督の仕掛ける積極的な攻撃とエース杉本の丁寧な投球で快進撃を見せた。
準々決勝は大会屈指の左腕・藤井(ヤクルト)を擁するV候補の今治西と対戦。9回に藤井が肘の故障で降板するアクシデントもある中で逆転したが、9回裏に杉本も藤井に同点打を浴びて延長戦へ。最後は13回裏にサヨナラの悪送球で涙を飲んだが、PLなど強豪が集った近畿勢の中で最後まで残る健闘を見せた。
森川卓哉(滝川第二)
大会出場校の投手の中で、前年秋の防御率2位を記録して登場した滝川第二・森川。やや左サイド気味の腕の振りから繰り出す切れのあるストレートで相手打者を寄せ付けず、初戦は秋田に7-1と快勝した。
2回戦は前年の練習試合で逆転勝利を収めていた鹿児島実と対戦。好投手・下窪との投げあいは序盤に守備の乱れから2失点した森川に対して、滝川第二打線をわずか2安打でシャットアウトした下窪に軍配が上がった。のちに鹿児島実が優勝したことを考えると、大きなターニングポイントとなった試合だったかもしれない。
[プロ 野球 ハイライト] 1996 第68回選抜 ハイライト 滝川第二vs秋田 – YouTube
前田智章(報徳学園)
1997年の選抜でベスト4に勝ち進んだ報徳学園。その先発のマウンドを守っていたのが、エース・前田であった。左腕から繰り出す縦に割れる大きなカーブを武器に2回戦の日大明誠戦では18奪三振で2安打完封勝利を達成。制球力に不安があり、突如四球を連発する悪癖もあったが、満塁になってから三振でピンチを切り抜ける度胸もあり、良くも悪くもハラハラドキドキさせてくれる選手であった。
右のエース久保との継投で、牧野を擁する東海大菅生や川口(オリックス)の平安にも競り勝って選抜では準決勝進出。夏は優勝した1981年以来となる出場を果たした。
[プロ 野球 ハイライト] 【選抜高校野球】 1997 第69回 報徳学園VS日大明誠 – YouTube
柳原浩志(育英)
育英を5年ぶりの選抜8強に導いた左腕。長身から投じるカーブが武器で、初戦は夏に4強入りを果たす浦添商に4-2と守り勝つと、2回戦は強打の国学院栃木にヒットは打たれながらも要所を締めてベスト8へとコマを進めた。準々決勝は前年秋の近畿大会で敗れた上宮と対戦。V候補筆頭を相手に9回まで3点のリードを奪っていたが、最終回に相手打線の驚異的な粘りに合い、延長サヨナラ負けで涙を飲んだ。
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