【好投手列伝】滋賀県篇記憶に残る平成の名投手 1/2

平成の名投手

【好投手列伝】滋賀県篇記憶に残る平成の名投手 2/2 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

村西哲幸(比叡山→横浜)

長い甲子園の歴史の中でも、春夏ともに初戦で優勝校に惜敗した投手は彼だけだろう。140キロに迫る真っすぐとカーブ、そして伝家の宝刀・ナックルを武器に勝負所で三振を奪う投球を展開し、この年の近畿地区でNo.1の好投手だっただろう。それでも選抜では初戦で沖縄尚学の巧みな走塁の前に0-1と惜敗。夏は予選で無安打無得点も達成して臨んだが、桐生第一・正田(日本ハム)との投手戦で8回裏に決勝点を許し、0-2と敗れた。

春夏とも打線の援護がなく、特に夏は1安打完封負け。点の入る気配が全くしない中で投げ続けるのは少し酷だったかもしれなかった。

1999 正田樹 村西哲幸 甲子園-夏 – YouTube

竹内和也(近江→西武)

近江の「3本の矢」の先発役を担った右腕。5試合すべてでスターターの役割をきっちり果たし、近江ブルーの快進撃を支えた。アウトコースの制球力に優れ、特に外へ逃げていくスライダーは切れ味抜群。決勝で日大三打線にはさすがにとらえられたが、それまでの4試合はコースに決まったボールはまともにとらえられた記憶はなかった。1994年の同校以来、7年連続で初戦敗退が続いていた滋賀代表を呪縛から解き放った。

1999 正田樹 村西哲幸 甲子園-夏 – YouTube

島脇信也(近江→オリックス)

年代別 サウスポーカタログ | 野球情報 - 週刊ベースボールONLINE

近江の3本の矢の中継ぎを務めた本格派左腕。先発の竹内がボールの出し入れで勝負するタイプだったのに対して、島脇はボールの力で勝負した。特に縦に大きく割れるカーブは効果的で、相手打者も苦心していた。2,3回戦は快勝した近江だったが、準々決勝からは光星学院、松山商を相手にクロスゲームに。島脇は中盤から登板して流れを引き寄せると、打っては松山商戦でホームランも放つなど、まさに大車輪の活躍であった。

[プロ 野球 ハイライト] 【熱闘甲子園】 2001 第83回 近江VS盛岡大付 – YouTube

小原篤(近江)

広陵4-2近江(30日)/広陵が8回に勝ち越す | 広陵が8回に ...

近江高校の最高成績は準優勝した2001年夏だが、最も前評判が高かったのは2003年の夏だったのではないだろうか。そのチームでエースを務めたのが、右腕・小原。秋までは2001年のように3投手でつなぐスタイルだったが、選抜では完全にエースとして一本立ち。決め球のカーブを軸にした我慢の投球で3回戦では愛工大名電を完封し、近江としては初の選抜8強に進出した。

その後、春季近畿大会では智辯和歌山や平安、天理といった強豪がひしめく中で初優勝。夏は滋賀県勢初の全国制覇に期待がかかったが、ダルビッシュ(カブス)擁する東北に1-3と惜敗した。それでも互角以上の戦いぶりを見せ、タレントぞろいの東北打線を3点に抑えた投球は見事だった。

[プロ 野球 – ハイライト動画] 【熱闘甲子園】2003ダルビッシュ 東北VS近江 – YouTube

河合勇志(北大津)

2008年の選抜で全出場校が初戦を突破し、好調だった近畿勢。それを象徴する存在だったのが、東北・横浜と地区大会優勝校を連破した北大津だった。河合は前年の選抜では制球難で崩れたが、この年は切れ味抜群のスライダーを武器に要所を締める投球で、強打者揃いの相手打線をともに2失点に抑えた。特に横浜戦では筒香(レイズ)、倉本(DeNA)、土屋らのちにプロ入りする選手もいる中で、巧みな配球で自分の打撃をさせないクレバーさが光った。

筒香 倉本登場!横浜×北大津 2008年 春のセンバツ 高校野球 – YouTube

小熊凌祐(近江→中日)

2007年、2008年と連続出場した近江のエース。140キロ台の球威のある速球を武器とする近畿地区屈指の好投手だったが、2007年は継投した直後に決勝打を打たれて今治西に0-1と惜敗した。リベンジを期す2008年は県大会のチーム打率4割台をマークした打線とがっちりかみ合い、上位進出に期待が高まったが、奇しくも対戦相手は同じ近畿の智辯学園に。その年の近畿大会で対戦したばかりの顔なじみのチームに終盤攻略され、4-5とまたしても惜敗で涙を飲んだ。

2008年選手権 智弁学園対近江 – YouTube

コメント

  1. […] […]

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