【好投手列伝】神奈川県篇記憶に残る平成の名投手 5/5

平成の名投手

【好投手列伝】神奈川県篇記憶に残る平成の名投手 1/5 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

【好投手列伝】神奈川県篇記憶に残る平成の名投手 2/5 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

【好投手列伝】神奈川県篇記憶に残る平成の名投手 3/5 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

【好投手列伝】神奈川県篇記憶に残る平成の名投手 4/5 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

小笠原慎之介(東海大相模→中日)

2015年夏の甲子園で優勝投手となった左腕。下級生の頃からポテンシャルの高さには定評があったが、投球内容の粗さが抜けきらず、最終学年の春先までは苦戦が続いた。しかし、春季関東大会の浦和学院戦で2ホームランを浴びたことによって本格的に投球内容を見直し、走り込みの量も増やして変化球の精度も高まった。

甲子園では初回から味方打線が援護点をくれることが多く、小笠原は150キロを超すストレートを武器に相手打者を圧倒。決勝の仙台育英戦は中盤に追いつかれる苦しい展開となったが、同点のまま踏ん張ると、最終回に自らの勝ち越しホームランで相手を突き放す。まさに千両役者の活躍ぶりで高校野球100周年の夏に栄冠を勝ち取った。

小笠原慎之介 東海大相模 甲子園での奪三振集 – YouTube

吉田凌(東海大相模→オリックス)

左の小笠原とともに左右の両輪を形成した好投手。デビュー自体は小笠原より早く、2年夏の決勝の向上戦で21奪三振の好投を披露し、切れ味抜群のスライダーは難攻不落の球種となった。最後の夏は準々決勝の花咲徳栄戦で打ち込まれて試合終盤に涙を流す場面もあったが、その後の準決勝では7回を1失点にまとめ、きっちり小笠原につないだ。打たれたショックを引きずらずに立ち直る、心の強さも見せた戦いぶりだった。

東海大相模 吉田凌(オリックス) 3年夏 – YouTube

藤平尚真(横浜→楽天)

中学時代に陸上競技で表彰されるなど、身体能力が抜群の「アスリート系」のエース投手。2016年夏の甲子園ではBIG4の一角として注目され、キレもスピードも十分のストレートで相手打者を押しまくった。

不運だったのは2回戦の履正社戦で雨天中断が多く、コンディション維持が難しかったこと。中断後の打者にストレートを2点タイムリーされ、結果この失点が響いて寺島(ヤクルト)との好投手対決に敗れた。2回戦で消えるのは実に惜しく、もっともっと見ていたい投手だった。

2016選手権ダイジェスト 横浜-東北 – YouTube

齋藤礼二(東海大相模)

2000年の優勝投手・筑川を思い起こさせるような細身のエース・斎藤礼二。しかし、その投球内容は本格派の要素が強く、特にはまった時の高めのストレートはなかなかとらえることが難しかった。関東4強ながら優勝候補に挙げられたのは、秋季大会で防御率0.00だった斎藤の存在が大きかっただろう。

大会に入ると、聖光学院・静岡・日本航空石川と各地区大会の優勝校を次々撃破。2年生左腕・野口との継投がはまり、3度目の選抜制覇に向けて視界良好であった。

準決勝の相手は奇しくも2000年の選抜決勝で相まみえた智辯和歌山。中盤に相手守備陣のエラーに付け込んで10-5とリードするも、8回に猛追を受けて追いつかれてしまう。特に智辯の3番・林(広島)に高めのストレートをライトオーバーされた一打は痛く、これで相模バッテリーは攻め手に窮した感があった。延長で勝ち越し点を奪われ、大会屈指の右腕は甲子園を後にした。

選抜高校野球 7日目 第3試合 東海大相模×静岡 – YouTube

板川佳矢(横浜)

中学→高校のスカウティングで大阪桐蔭に劣らないほどの逸材が入ってきていた2018年の横浜高校。その中にあって堂々エースを張ったのが、左腕・板川であった。一学年下に速球派左腕の及川(阪神)がいたが、安定感では板川が数段上。エースナンバーを譲らず、2018年夏に3年連続の代表切符をつかみ取った。

迎えた甲子園でも初戦の愛産大三河戦を7-0と無難に勝ち上がると、2回戦では前年Vの花咲徳栄にも8-6と辛勝。いよいよ横浜復活かと思われた矢先に立ちはだかったのが、金足農・吉田(日本ハム)であった。打線が12安打を放ちながらも拙攻で4点に封じられると、2点リードの8回裏にまさかの逆転3ランを被弾。板川にとっても横浜にとってもなんとも悔やまれる敗戦であった。

板川佳矢 横浜 甲子園での奪三振集 – YouTube

及川雅貴(横浜→阪神)

1年生時からそのポテンシャルが高く評価されていた左腕。一時期はイップスになるなど不調に陥った時期もあったが、2年夏あたりから立ち直りを見せ、最終学年を迎えるころには最速が150キロを超すドラフト候補左腕となっていた。

ただ、投球内容にむらがあり、ストレートとスライダーの2種類のみで勝負していたこともあって、一度リズムを失うと大量失点する場面も多かった。彼の本当の意味での活躍はプロの舞台でということになるだろう。

甲子園初先発 横浜 及川 8奪三振まとめ 花咲徳栄戦 – YouTube

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