【好投手列伝】福島県篇記憶に残る平成の名投手 2/2 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)
川越英隆(学法石川→オリックス)
学法石川を福島県勢初の春夏連続初戦突破に導いた速球派右腕。のちにオリックスのローテーションを担った右腕は、高校時代からその潜在能力の高さを発揮。体格に恵まれていたわけではないが、スピード・球威ともに十分な速球とカーブを内外角に投げ分け、選抜では小松島西打線を完封。夏も当時まだ甲子園で勝利のなかった智辯和歌山打線から5者連続を含む13三振を奪い、初戦突破に導いた。
また、敗れはしたものの選抜では鹿児島実、夏は宇部商と次の試合でも常連校相手に接戦を演じており、全国上位の力を持つ好投手だった。
【快速球 川越】1991年春1回戦 小松島西 対 学法石川 – YouTube
芳賀健(福島商)
伝統校・福島商を2000年の選抜で8強に押し上げた長身左腕。角度のある速球とカーブを武器に、粘り強い投球を展開。2年秋の東北大会では東北・後藤(横浜)、秋田警報大付・摂津(ソフトバンク)とのちにプロ入りする投手を向こうに回して、堂々と投げ勝った。
選抜では南陽工、北照と下して2勝をマーク。特に2回戦の北照戦では3点を奪われるも、粘り強く打たせて取る投球で追加点を許さず、最終回の劇的な逆転劇につなげた。夏は初戦で徳島商に大敗を喫したが、聖光学院が台頭する前の福島県勢で全国上位レベルの力を持った最後のチームだったのではないだろうか。
プロ 野球 ハイライト 2000 第72回 選抜ハイライト 福島商VS南陽工 – YouTube
本間裕之(聖光学院)
2004年夏、聖光学院に2度目の出場で甲子園初勝利をもたらした本格派右腕。長身から繰り出す球威十分の速球は全国でも屈指の威力を誇っていた。当時まだ甲子園での勝利はなかったが、2004年の春季東北大会では決勝まで進出。決勝ではダルビッシュ(パドレス)擁する東北を相手に終盤まで2失点で踏ん張り、手ごたえを感じる戦いぶりを見せた。
甲子園では初戦で鳥取商を完封して、記念すべき初勝利を達成。3年前に0-20で大敗した屈辱を晴らす勝利であった。2回戦の市和歌山商戦では川端(ヤクルト)ら下級生の好打者が並ぶ打線に対して、上級生投手の意地を見せ、8-4で勝利を収めた。3回戦で東海大甲府に6点差をひっくり返されて逆転負けを喫したが、聖光学院の躍進の流れを作り出したのは本間の右腕だったと言っても過言ではないだろう。
熱闘甲子園 2004年86回大会 大会9日目 – YouTube
舟田博紀(聖光学院)
2005年夏に2年連続の出場を果たした聖光学院。そのチームのエースとして快投を演じたのが、右腕・舟田であった。前年夏はチームに甲子園初勝利をもたらすホームランを放った野球センスの塊は、最後の夏は絶対的エースに成長。福島大会では準決勝・決勝と連続完封で代表の座をつかんだ。
そして、初戦の佐賀商戦では舟田の投球が観衆を魅了する。ストレートのスピードは130キロ台ながらコーナーを丁寧に突き、カーブとの配合で緩急も抜群。全国制覇の経験もある常連校を相手に9回1アウトまで無安打投球を展開し、試合前の予想を覆す内容で圧倒した。2回戦で得意のカーブを狙われて勝ち越しホームランを浴びたが、高校生のお手本になるような投球であった。
高校野球 聖光学院-佐賀商 2005年夏甲子園1回戦 フル – YouTube
佐藤竜哉(聖光学院)
聖光学院を初めての甲子園8強に導いた技巧派左腕。選抜で優勝した沖縄尚学を1点に抑えて右腕・仲田や2年生の速球派右腕・横山(楽天)などハイレベルな投手の揃った2008年の聖光学院にあって、佐藤がエース番号をつかめたのは決め球のスクリューがあったからだろう。右打者の外に逃げながら落ちるこのボールを武器に、加古川北、市立岐阜商と下して悲願の8強入りを達成。2004年、2007年と2度3回戦ではじかれた壁を越えてみせた。
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