【好投手列伝】香川県篇記憶に残る平成の名投手 2/2 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)
宮地克彦(尽誠学園→西武)
尽誠学園を夏初めてのベスト4に導いた左腕エース。左スリークオーターからのキレのあるボールを内外に投げ分け、宇和島東や神戸弘陵といった強打のチームを1失点完投で下した。準々決勝では倉敷商の左打者陣を翻弄して初戦に続いての完封勝利もマーク。準決勝は仙台育英・大越(ダイエー)との投げ合いに敗れたが、この試合も延長10回を投げ抜いて3失点の粘投を見せた。
その後は西武、ダイエーに進み、好打者として活躍。野球センスの高い好選手だった。
【左右好投手対決 宮地vs大越】1989 71回大会 準決勝 尽誠学園 vs 仙台育英園 平成元年 【谷佳知2年生】 – YouTube
三好靖人(高松商)
高松商を第62回選抜で久々の8強に進出させたエース右腕。初戦の鳥取西戦では毎回、全員の18奪三振を記録。特にアウトコースへのスライダーの制球が素晴らしく、相手打者も手が出なかった。2回戦では夏の甲子園で優勝する天理の強力打線も封じ込め、ベスト8へと勝ち進んだ。準々決勝で新田・山本との投げ合いに敗れ、夏も予選で敗退したが、もっと勝ち進んでもおかしくない投手であった。
福家武(丸亀)
県内随一の進学校・丸亀を甲子園ベスト8まで引き上げた技巧派左腕。スピードボールを持っていたわけでないが、独特のゆったりしたフォームからきれのあるストレートとスローカーブで緩急自在のピッチングを展開した。特に3回戦では平安との延長の投手戦を投げ抜き、14回を投げ抜いて完封。夏3度の優勝を誇る名門校を相手に会心の勝利を挙げた。
渡辺隆文(尽誠学園)
1992年の選手権の最大のサプライズの一つは選抜優勝校・帝京の初戦敗退だった。東東京大会で毎試合2桁得点を挙げた強力打線を沈黙させたのが、尽誠学園のエース渡辺。自慢のスライダーを武器に強打の帝京打線をわずか4安打で完封し、2回に自らがタイムリーであげた得点を守り抜いた。戦前は帝京の圧倒的有利が予想されただけに会心の番狂わせだった。
その後も安定感抜群の投球で、準々決勝までの4試合で失点はわずか2。準決勝は疲れから拓大紅陵打線につかまったが、この大会を代表するエースの一人だった。
⚾【平成4年】帝京 対 尽誠学園【高校野球】 – YouTube
久保尚志(観音寺中央)
観音寺中央を1995年の選抜で初出場初優勝に導いたエース。スピードは130キロ台中盤ながら伸びのあるストレートを武器に躍動感ある投球を展開し、2回戦では森野(中日)擁する東海大相模を、決勝では沢井(ロッテ)が主軸の銚子商打線を完封した。3番打者としても選抜で先制タイムリーを放ち、投打でチームを牽引。
阪神淡路大震災の混乱の中で開催された大会にあって、観音寺中央のさわやかな旋風が観衆の心を浄化した。
⚾【平成7年】観音寺中央 対 銚子商業【高校野球・決勝】 – YouTube
森本裕治(尽誠学園)
尽誠学園を2年連続出場に導いた右サイド右腕。2年夏は初戦で3年連続出場の市立船橋を下すと、2回戦は選抜準優勝の関大一と大接戦に。9回裏にスクイズで追いつかれ、10回裏に再びスクイズを決められてサヨナラ負けを喫したが、キレのあるボールと安定したコントロールで優勝候補を土壇場まで追い詰めた。
3年となって迎えた夏も初戦を突破し、3回戦では強打の智辯和歌山と激突。1番久米の2ラン一発に泣いたが、あの強力打線を最も苦しめたのが森本のピッチングだった。再び関西の強豪の前に屈してしまったが、屈指の実力者だった。
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