モンゴルの英雄・チンギスハンをモチーフにした、歴史のある曲であり、2005年の選抜でこの曲に乗って快進撃を見せたのが鹿児島から初出場の神村学園であった。エース野上(西武など)、4番天王寺谷と投打の柱を擁し、ソフトボール界の名将・長澤監督の巧みな采配も相まって、創部3年の若いチームがあっという間に決勝までコマを進めた。
前年の秋の九州大会では山口俊(ブルージェイズ)を擁して神宮覇者となった柳ヶ浦に2-5と力負けしており、大会前はそこまで注目度が高かったわけではないが、1,2回戦と2試合連続で2桁安打を放ち、野上もアウトコースへのスライダーが冴えて8強進出。準々決勝で強打の沖縄尚学に競り勝つと、準決勝では4番天王寺谷の先制打などで奪った得点を野上が4安打完封で守り切って快勝。見事決勝へコマを進めた。
4番の天王寺谷以外は試合ごとに打順がコロコロ変わる猫の目打線だったが、これが毎試合うまいこと当たり、野上も試合を重ねるたびにコントロールがよくなっていった。決勝では愛工大名電の前に屈したが、この大会で神村学園の残したインパクトは非常に強く、ジンギスカンのリズムに乗って勝ち進んだ見事な準優勝であった。
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