【好投手列伝】和歌山県篇記憶に残る平成の名投手 1/2

平成の名投手

【好投手列伝】和歌山県篇記憶に残る平成の名投手 2/2 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

山路剛弘(箕島)

1984年の出場以来、智辯和歌山ら新興勢力に押されてなかなか出場できなかった箕島。その伝統校に久々の春をもたらしたのが剛腕・山路だった。真っ向から投げ下ろすストレートと縦に大きく割れるカーブを武器に初戦は旭川竜谷を1失点で完投。2回戦でも夏に優勝する大阪桐蔭に逆転負けを喫したものの、7回まで強力打線を2点に抑える好投を見せた。守りの野球の箕島の看板に恥じない好投手であった。

渋いチョイスシリーズ第8回 山路剛弘 (箕島)1991年春 全奪三振集 24個 – YouTube

松野真人(智辯和歌山)

智辯和歌山に初優勝をもたらしたリリーフエース。2年夏の甲子園でサヨナラ打を放つなど、いわゆる「持ってる選手」だった松野は先発左腕・笠木の後を受けてマウンドに立ち、横浜、宇和島東、PL学園、常総学院と強豪を次々に倒す原動力となった。目を見張るようなボールこそないものの、スライダーを軸に丁寧な投球で要所を締め、気が付けば勝利の瞬間、マウンドで仁王立ちしていた。準々決勝の宇和島東戦では勝ち越し打を放つなど、打撃でも存在感を見せた投手だった。

智辯和歌山vsPL学園 1994年選抜 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

【選抜史に残る伝説】1994年選抜 準々決勝 智弁和歌山 対 宇和島東 – YouTube

高塚信幸(智辯和歌山→近鉄)

1996年の選抜大会で智辯和歌山を準優勝に導いた2年生エース。のちにこの大会での連投で肩を痛め、高嶋監督も後悔を残すことのなるのだが、それだけ高塚の投げるストレートは魅力的だった。高めに伸びるボールを前に相手打者のバットはことごとくボールの下を通り、準決勝までの4試合でわずか5失点しかしなかった。うなりを上げるボールとはまさにこのことであり、特に準々決勝での国士舘・高野との延長13回にわたる投げ合いはこの大会でも一番の投手戦であった。

1996年選抜 智弁和歌山対鵬翔 – YouTube

井上和久(智辯和歌山)

継投策が主体の智辯和歌山に合ってほとんどの試合を一人で投げ抜いたのが、1999年のエース井上であった。春先までなかなか投手が固まらない中で、ようやく台頭してきた井上が智辯和歌山の命運を背負い、夏の大会を勝ち上がった。甲子園では都立城東や好投手・森本を擁する尽誠学園を相手に粘り強く低めを突く投球で完投勝ちすると、準々決勝の柏陵戦では2点を先制されながらも我慢強く耐えて終盤の逆転勝ちをもたらした。

準決勝は3点のリードを守り切れずに、岡山理大付に逆転サヨナラん負けしたが、台所事情の苦しかったこの年のチームをベスト4まで導いたのは井上の力であった。この年の経験が翌年に2度目の全国制覇を達成した堤野、池辺、武内(ヤクルト)らに引き継がれていった。

智辯和歌山vs柏陵 1999年夏 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

’99夏甲子園 智弁和歌山vs柏陵 – YouTube

山野純平(智辯和歌山)

2000年夏の甲子園で打って投げての大活躍を見せた山野純平。先発にリリーフにと様々な場面でマウンドに立ちながら、きっちり自分の役割を果たし、打ってはPL戦での2ホームランや柳川戦での起死回生の同点ホームランを放つといったまさに千両役者の活躍ぶりであった。

持ち球は130キロ台のストレートとスライダーが主で、チームメートをして「なんで抑えられるんだろう」という不思議な投手だったが、それだけメンタル面の強さとここという時の集中力があり、数字に表れない強さを持った投手だったのだろう。

智辯和歌山vs柳川 2000年夏 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

智辯和歌山vsPL学園 2000年夏 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

⚾【平成12年】智弁和歌山 vs.光星学院【高校野球】 – YouTube

田林正行(智辯和歌山)

高校野球ライブラリー:時事ドットコム

2002年の夏の甲子園で準優勝の原動力となった右サイド右腕。同年の選抜でもピッチングを見ていたが、夏の初戦の札幌第一戦の投球を見ると、ボールのキレが段違いに上がっていた。テレビ画面越しでもボールに力があることが伝わり、その後も東邦、智辯学園、帝京と強豪校を次々ねじ伏せた。

特に準決勝の帝京戦はそれまで4試合で38得点をたたき出していた強力打線をわずか3安打1失点で完投。「帝京はコーナーにきっちり決まったボールは打てていない」という高嶋監督の読み通り、抜群のコントロールで投げ抜いた田林に軍配が上がった。

智弁和歌山-智弁学園 – YouTube

滝谷陣(智辯和歌山)

04智弁和歌山vs中京大中京

2002年の夏の甲子園で準優勝に輝いた智辯和歌山だったが、1回戦の札幌第一戦で9回に3点差を追いつかれるという薄氷の勝利を経験していた。その試合で1年生左腕としてマウンドに上がったのが滝谷陣。高嶋監督の思い切った起用に応え、延長戦での勝利を呼び込んだ。度胸もさることながら、上から投げ下ろす角度のあるボールに強豪校は手を焼いた。

2年時は春夏連続で甲子園のマウンドに立ち、特に選抜3回戦の浦和学院戦では、プロ注目の左腕・須永(日本ハム)を向こうに回して一歩も引かずに投げ抜き、本田のサヨナラホームランによる勝利へと導いた。

智辯和歌山vs浦和学院 2003年選抜 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

第75回センバツ 浦和学院vs智辯和歌山 – YouTube

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