あのレディーガガの名曲「Poker Face」を応援にいち早く取り入れたのが高知高校。おそらく2012年、2013年の選抜に連続出場した辺りだっただろう。重低音の鳴り響く迫力ある応援で選手の背中を後押しし、名応援歌として定着した。
もともと地元・高知県民の間では「学園」の呼び名で親しまれる同校。「学園は初戦敗退か、上位進出か」と言われることが多く、春夏計1回の優勝など、初戦を突破すれば上位まで勝ち進むことが多かった。2005年夏の明徳義塾の代替出場を皮切りに、島田監督のもと出場を重ねていたが、神宮王者に輝いた2007年をはじめとしてなかなか初戦の壁を破れなかった。
そんな中、「Poker Face」の後押しに乗って一気にブレイクスルーを果たしたのが、2013年の選抜。主砲・和田恋（巨人）を中心につながりある打線と2年生右腕・酒井から3年生エース・坂本への継投で、関西・常葉菊川・仙台育英と次々強豪を撃破し、4強まで勝ち進んだ。速球に伸びのある酒井から低めの変化球が武器の坂本への継投は実に効果的であった。
ただ、この快進撃は、やはりそこまで初戦敗退を6度繰り返していた島田監督の経験から得た教訓が大きく活かされていた。試合前の入っていく準備の仕方や、試合の中で選手を呼び止めての声掛けなど、「あの時こうしていれば」という負けから学んだ反省が存分に活かされ、接戦をものにしていった。やはり勝負事は勝ちよりも負けから得られるものが多いのだと感じさせられた、高知の快進撃であった。
高知 Poker Face (Lady Gaga)『四條畷学園の友情応援』高校野球応援 2022春【第94回選抜高等学校野球大会】【高音質】 – YouTube
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