【好投手列伝】千葉県篇記憶に残る平成の名投手 1/3 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)
【好投手列伝】千葉県篇記憶に残る平成の名投手 2/3 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)
丸良浩(千葉経大付→広島)
現在セ・リーグ屈指の好打者として活躍する丸も高校次第は背番号1を背負うエースとして甲子園の土を踏んでいる。球威のある速球もさることながら、最大の武器であるシンカーが光り、左打者も苦にしない投球が光った。2年夏は中軸を務めながらも、大嶺(ロッテ)擁する八重山商工との激戦に敗れたが、新チームになると主戦投手としてチームを牽引。関東優勝、神宮4強と結果を残し、堂々V候補の一角として甲子園に乗り込んだ。
甲子園では初戦で中京との接戦を5-4で制すると、2回戦は九州王者・熊本工と対戦。前年秋の神宮では8-2と寄せ付けなかったが、選抜本戦では接戦となり、相手のトップバッター藤村(巨人)の足に翻弄される。最後は延長12回に決勝点を奪われて敗れたが、2007年のベストバウトと言える好勝負であった。
第79回選抜高校野球大会 2回戦 千葉経大付 対 熊本工 1/3 – YouTube
齋藤圭祐(千葉経大付→巨人)
2008年の選抜大会に関東5校目ながら選出されたのはやはり斎藤の右腕によるところが大きかっただろう。長身から繰り出すボールが球威もスピードも申し分なく、鉈を振り下ろしているような威圧感があった。選抜では初戦で興譲館を相手に完封勝利を挙げて、波に乗ると、2回戦の常葉菊川戦で真骨頂を見せる。
ここまで全国大会で5大会連続4強入りと乗りに乗っている神宮王者を相手に斎藤のストレートがうなりを上げ、立ち上がりに酒井・町田・前田と前年の選抜優勝メンバーから3者連続見逃し三振をマーク。フルスイングが持ち味の菊川打線にバットすら出させないところに斎藤のボールの凄みが伝わってきた。この大会でベスト4まで勝ち進み、存在感を十二分に示した。
第80回選抜高校野球大会 3回戦 千葉経大付 対 常葉菊川 1/5 – YouTube
田中優(木更津総合)
2008年の選抜で4強入りした千葉経大付の打線を春季県大会で無安打無得点に封じ込め、一躍脚光を浴びたのが田中優であった。角度とキレのある速球と決め球のスライダーを武器に要所で三振を奪える左腕は勢いに乗って、関東大会で同年夏4強の横浜、大田泰示(日本ハム)を擁する東海大相模と神奈川の2強を連続で撃破し、2003年以来5年ぶりの代表切符をつかんだ。
甲子園では初戦で鳥取西・鈴木との好左腕対決に投げ勝つと、2回戦は注目スラッガー坂口(巨人)を擁する智辯和歌山と激突。1,2打席と坂口を三振に打ち取る好調なスタートを見せるも、中盤に智辯和歌山打線の底力を見せつけられ、逆転負けを喫した。しかし、好左腕vs強力打線の攻防は非常に見ごたえがあり、2回戦ではもったいないほどの緊迫した好ゲームであった。
2008年 夏 木更津総合ー鳥取西 (5回~) – YouTube
中川諒(成田)
2010年夏に彗星のごとく現れた本格派右腕。右スリークオーターから繰り出す「キレ」のあるストレートと抜群のコントロールを武器に千葉大会を勝ち抜くと、初戦では西川揺(日本ハム)を擁する強打の智辯和歌山と激突。相手打者のドアスイングを見抜き、決め球のスライダーを武器に14奪三振を記録し、大会屈指の打線を1失点で完投して見せた。
これで勢いに乗った中川は八戸工大一、北大津、関東一と強豪を相手に次々と完投勝利をマーク。中川の場合、腕の振りがいいため、シュート回転したストレートがインハイ付近まで抜けるため、甘いボールにならないという副産物もあった。準決勝で東海大相模・一二三(阪神)との投げ合いに敗れたが、2010年を代表する右の好投手であった。
千葉のドクターK、中川諒(成田)が西川遥輝(日本ハム)率いる智弁和歌山の強力打線から14奪三振、1失点完投! 2010年夏の甲子園1回戦 成田2-1智弁和歌山 – YouTube
早川隆久(木更津総合→楽天)
2016年の甲子園で春夏連続で8強入りを果たしたのが、現在、東北楽天ゴールデンイーグルスでローテーションを守る左腕・早川の木更津総合であった。
2年連続の出場となった2016年の選抜のマウンドでは圧巻のピッチングを展開。ストレートはスピード、キレともに申し分なく、変化球もすべての種類でコントロールよく投げ分けることができた。緩急、内外角の出し入れで、目を見張るボールこそないものの、打てるボールもないという印象の投手であった。
2回戦では2012年夏の選手権、前年秋の神宮大会で敗れている大阪桐蔭と対戦。初回に3番吉沢に一発を浴びたものの、以降は得点を許さずにタレント軍団を1失点完投で下した。ちなみに関東勢が甲子園で通算2勝19敗と圧倒的に分の悪い大阪桐蔭に対して、勝利したことがあるのは、あの斎藤佑樹(日本ハム)擁する早稲田実と早川の木更津総合だけである。続く秀岳館戦で逆転サヨナラ負けを喫したものの、総合力が非常に高い好投手だった。
2016春の選抜 木更津総合・早川隆久投手 ノーアウト満塁から三者連続三振 対札幌第一 – YouTube
飯塚脩人(習志野)
2019年の選抜大会で決して前評判の高くなかった習志野を決勝まで導いたリリーフエース。右サイドハンドの岩沢、左腕の山内という技巧派の2人が先発をし、そのあとを受けて飯塚がマウンドに上がった。最速140キロ台後半の速球は伸びがあり、高めの速球の前に各打者のバットが次々と空を切った。
2回戦では世代No.1と称された星稜のエース奥川(ヤクルト)に投げ勝つと、その後も市立和歌山、明豊といった強豪を相手にビハインドの展開で登板。高めに伸びる自慢のストレートで相手打線を封じ込め、チームを決勝に導いた。決勝では東邦の石川(中日)に右中間スタンドに叩き込まれたが、夏2度の優勝を誇る古豪に選抜の躍進をもたらしたのは間違いなく飯塚の右腕であった。
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