【好投手列伝】宮城県篇記憶に残る平成の名投手 2/4

平成の名投手

【好投手列伝】宮城県篇記憶に残る平成の名投手 1/4 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

【好投手列伝】宮城県篇記憶に残る平成の名投手 3/4 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

【好投手列伝】宮城県篇記憶に残る平成の名投手 4/4 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

真山龍(仙台育英→西武)

1999年夏の甲子園大会でも屈指の本格派右腕だっただろう。理想的なフォームから繰り出すストレートは角度・球威・スピードともに申し分なく、1回戦の差が東戦ではストレートで内外のコーナーを厳しく攻めて5安打完封勝利を飾った。ただ2回戦の桐生第一戦ではそのストレートが高めに浮いたところを逃さずとらえられ、4回に一挙6失点。正田(日本ハム)との好投手対決は思わぬ大差で幕を閉じた。

眞山龍 1999仙台育英高校 元西武ライオンズ – YouTube

芳賀崇(仙台育英)

決勝だけ意識違った」悔いを胸に指導者の道 - 「甲子園」100年物語 ...

2001年選抜大会屈指の左腕と言えるだろう。当時も今も珍しいパームボールを決め球とする左腕で三振の内野ゴロの山を築き、チームを決勝まで導いた。初戦は海星の好左腕・松永(西武)との投げ合いで苦しい投球内容となったが、その後は藤代・市川・宜野座といずれも好チームを相手に1失点完投勝利。投球内容の安定感は大会でもNo.1の存在だった。

決勝は惜しくも常総学院の前に敗退したが、宮城大会では東北の左腕・高井(ヤクルト)と県の球史に残る投げ合いを展開。持ち味の打たせて取る投球で東北打線を封じ込め、延長11回でサヨナラ勝ちを呼び込んだ。しなやかな腕の振りと笑顔が印象的な好左腕であった。

2001年春の選抜甲子園振り返りまとめ – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

聖地を沸かせた選手(投手編)2001年春 仙台育英 芳賀投手(1) – YouTube

ダルビッシュ有(東北→日本ハム)

打高投低の印象が強かった2004年の選手権大会にあって、投手として群を抜いた存在だったのが、東北のダルビッシュ(カブス)と横浜の涌井(楽天)だったが、高校時代の経験値・スケールの大きさから考えるとやはりNo.1はダルビッシュだっただろう。前年夏には平安戦で服部大輔と息詰まる投手戦を演じ、準優勝を達成。3年選抜の熊本工戦では無安打無得点を演じ、この1年は間違いなくダルビッシュを中心に回っていた。

150キロに迫るストレートに9種類ともいわれた多彩な変化球もさることながら、やはり「高校野球」という概念にとらわれなかった思考プロセスが頭一つ抜けた存在になったゆえんだろう。

自由な雰囲気のある東北高校という環境に入れたことも一因だが、その環境を自分で選べるスマートさがあったのも確かだ。最後の夏は千葉経済大付戦の9回に失点するまで26イニング連続の無失点を継続。2回戦では強打の遊学館打線が足を使ってくるという噂を聞いてか、聞かずか、それまであまり使っていなかったけん制をいきなり駆使してタッチアウトを奪うなど、すべてにおいてスケールの違いを見せつけた。

大リーグに進んでからも、SNSなどを積極的に使って意見を発信するなど、時代の先駆者としてこれからも後に続く人を引っ張っていってくれそうな選手だ。

東北vs平安 2003年夏 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

激戦ブロック 2004年選抜 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

激戦ブロック 2003年夏 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

[プロ 野球 – ハイライト動画] 【熱闘甲子園】2003ダルビッシュ東北VS平安 – YouTube

真壁賢守(日本ハム)

ダルの2番手が誇り 黒縁メガネの「マカベッシュ」 - 「甲子園」100年 ...

2003年夏に背番号18の男が突如、東北の救世主に躍り出た。1回戦の筑陽学園戦で先発・ダルビッシュがまさかのKOを食らうと、後続の投手もつかまって初回の7点リードがあっという間に1点差となる。厳しい局面でぎりぎりベンチ入りをつかんだ真壁が登板すると、サイドから繰り出す140キロ近い速球がコーナーに決まり、相手打線は沈黙。チームの初戦突破に大きく貢献するとともに、東北に貴重な戦力が現れた。

その後も、準々決勝の光星学院戦、準決勝の江の川戦と好投を見せて決勝に進出。サイドながら投球内容は本格派に近く、球威で相手を抑え込んだ。ダルビッシュが故障で苦しむ中、この年の東北の躍進を支えたのは間違いなく真壁の右腕であった。

そして、最終学年になると、ダルビッシュに次ぐ存在として投手陣を牽引。ただ、選抜では済美に9回4点差をひっくり返され、夏は千葉経済大付に雨中の激闘の末に敗戦。東北高校史上でも最高のチーム力だったが、全国制覇を果たすには至らなかった。しかし、真壁の存在感はのちに大リーグで活躍したダルビッシュに勝るとも劣らないほど大きいものであった。

済美vs東北 2004年選抜 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

【熱闘甲子園】ダルビッシュ2年時2003東北VS筑陽学園 – YouTube

高山一輝(東北)

asahi.com:東北、青森山田下し2年ぶり8強 - 第87回全国高校野球 ...

2005年夏に2年生エースとして東北をベスト8に導いた右腕。前年までのダルビッシュ、真壁のような絶対的な存在はいなかったが、3年生の坂本、三浦との3人の継投でスラッガー鈴木(広島)を擁する遊学館や剛腕・柳田(ロッテ)の青森山田に競り勝った。高山はコーナーを丁寧に突く投球で守りのリズムが生まれる投球を見せた。

敗れはしたものの、準々決勝でも平田(中日)・辻内(巨人)を擁する大阪桐蔭を相手に一度は試合をひっくり返す見せ場を作った。この年はスター選手はいなくとも総合力で勝ち上がった大会だった。

そして、印象深いのは2006年夏の宮城大会決勝。高山と仙台育英の佐藤由(楽天)の投げ合いとなった試合は両軍無得点で0-0のまま延長引き分け再試合に。再試合で高山は打ち込まれて敗れてしまったが、1年の時を経てストレートのスピード・球威も大きく伸びており、何より下級生に負けられないという意地を見せた投球は観衆の胸を打った。

2006高校野球宮城県大会決勝 仙台育英vs東北高校 佐藤由規2年 – YouTube

 

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