【好投手列伝】東京都篇記憶に残る平成の名投手 1/5 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)
【好投手列伝】東京都篇記憶に残る平成の名投手 2/5 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)
【好投手列伝】東京都篇記憶に残る平成の名投手 3/5 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)
【好投手列伝】東京都篇記憶に残る平成の名投手 4/5 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)
山崎福也(日大三→オリックス)
2010年の選抜で準優勝に輝いた左腕。脳腫瘍の手術も乗り越えた不屈の男は、最終学年になってエースとしてチームを牽引。秋の都大会では準決勝で伊藤拓郎、山崎康晃(ともにDeNA)を擁する帝京に4-5と惜敗するも、試合内容が評価されて決勝進出校を押しのけて逆転選出を勝ち取った。
迎えた選抜本戦では初戦が山形中央、2戦目が向陽といずれも21世紀枠のチームとの対戦となり、やりにくさもあったと思われるが、持ち味の角度のあるストレートを武器に好投を見せた。やや立ち投げにも見えるフォームだったが、かえってボールに角度がついて打ちづらさを増していた。
準々決勝ではのちにチームメートとなる吉田正(オリックス)のいる敦賀気比を、準決勝では有原(レンジャーズ)がエースの広陵を破り、決勝に進出。春夏連覇を果たした興南に延長戦の末に敗れたが、2年間の日大三の黄金時代を告げる快進撃を引っ張った。
吉田正尚vs山﨑福也 日大三×敦賀気比 2010年 春のセンバツ 高校野球 – YouTube
吉永健太郎(日大三)
2011年度の日大三の絶対的エースとして夏2度目の全国制覇をもたらした立役者。140キロ台中盤を記録する速球もさることながら、左打者のアウトコースに逃げながら落ちるシンカーは切れ味抜群であり、数々の好打者を手玉に取った。選抜では準決勝で九州国際大付打線に捕まって敗れたが、夏の西東京大会をしっかり勝ち上がり、決勝では重信(巨人)、安田ら好打者を擁するライバル早実を下して2年ぶりの代表の座をつかんだ。
選手権本番では、大会序盤で指のまめができた影響でなかなか本来の投球ができなかったが、そのぶんコントロールに気をつけてしり上がりに調子を上げていった。大会終盤は習志野、関西、光星学院といずれも打力のあるチームが相手だったが、コースを丁寧に突いたことで打球が正面を突き、決勝では5安打完封勝利を飾った。大学以降は伸び悩んだが、今も高校野球ファンの脳裏に刻まれる大エースである。
日大三vs開星 2011年夏 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)
中村祐太(関東一→広島)
大阪桐蔭・藤浪(阪神)や花巻東・大谷(エンゼルス)など、のちにプロで2桁勝利を挙げた投手が活躍した2012年の選抜大会。その中で2年生エースとして一躍その名をとどろかせたのが、関東一の中村(広島)だった。彼の長所を何といってもストレートの質。回転数が多く、スピンの効いたボールは打者が狙っても全くとらえることができず、バットがボールの下を通過する場面を何度も目にした。真っすぐとはこれほど怖いボールなのかと思い知らされる投球だった。
1回戦は別府青山から13三振を奪って完封すると、その後は智辯学園・横浜と強豪を連破。特に2回戦の智辯学園戦では9回1点リードの場面で智辯の4番・小野を相手に最後まで強気の真っ向勝負を貫いて、最後はキャッチャーフライに打ち取った。準決勝では田村(ロッテ)、北條(阪神)を擁する光星学院に敗れたが、堂々の4強入りを果たし、実力を証明した。
選抜高校野球 カギを握る2人の”エース” – YouTube
大江竜聖(二松学舎大付→巨人)
二松学舎大付に初めて夏の甲子園出場をもたらした左腕。1年夏に捕手の今村、セカンド三口とともにチームの活性剤となり、東東京大会決勝では永年煮え湯を飲まされてきたライバル帝京を相手に今村の同点3ランなどで追いつくと、延長戦での勝利に貢献した。
巨人では技巧派左腕の印象が強いが、高校時代は伸びのある速球とスライダーを武器に三振を奪う本格派であった。ただ、1年夏は3回戦で沖縄尚学の4番安里にサヨナラ打を浴び、2年春の選抜では21世紀枠の伝統校・松山東に16三振を奪いながらも、5失点を喫して惜敗。甲子園では実力の片りんを見せながらも、勝利には恵まれなかった。
松山東vs二松学舎大付 2015年選抜 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)
大江竜聖 二松学舎大付 甲子園での奪三振集 – YouTube
松本健吾(東海大菅生)
清宮幸太郎(日本ハム)の早稲田実、櫻井や金成を擁する日大三を全国レベルの強豪2校がしのぎを削った2017年の西東京。しかし、最後の夏にその2校を破って甲子園をつかんだのは、3年連続西東京決勝敗退のリベンジに燃える東海大菅生だった。その東海大菅生の強みはエース松本、2年生右腕・戸田(巨人)の2枚看板を擁する投手力。日大三打線を完封し、決勝では2年前の5点差逆転負けのリベンジの格好で早稲田実を6-2と下した。
松本の武器はスピードもキレも十分な速球と縦に鋭く落ちるスプリットによる高低の攻めであり、甲子園では高岡商、三本松を相手にそれぞれ1点しか許さず。西東京で強打線を相手にしてきた実力を存分に発揮した。準決勝で優勝した花咲徳栄の打線にはつかまったが、2017年の甲子園で屈指の右投手だった。
清宮をも凌いだ逸材! 東海大菅生 松本 奪三振 まとめ – YouTube
河村唯人(日大三)
例年強力打線が目立つ日大三だが、2018年は投手陣の豊富さが勝因となった。中でもリリーフエースの左腕・河村は非常に安定感があり、中村・井上・広沢と速球派右腕がそろった先発陣の後を受けて試合を締めくくる役割を担った。インステップから繰り出す右打者の内角へのストレートは非常に角度があり、龍谷大平安や下関国際といった巧打者の並ぶ打線を苦しめた。
優勝した2001年や2011年とは違う勝ち方で4強入りした2018年の結果は小倉監督に新たな手ごたえを残したことだろう。
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