【好投手列伝】群馬県篇記憶に残る平成の名投手 1/2 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)
三木敬太(健大高崎)
2季連続で甲子園のマウンドを踏んだ技巧派左腕。キレのある速球とチェンジアップの緩急を駆使した投球が持ち味で、2年秋の関東大会では2試合連続のシャットアウトでチームの選抜行きを確実なものとした。選抜では大型選手の並ぶ天理や九州王者の神村学園を相手に完投勝利を達成。この大会で「機動破壊」が有名になった健大高崎だが、その快進撃を支えたのが三木の好投だったことは間違いない。
準決勝でも優勝した大阪桐蔭の強力打線を相手に7回まで1失点の好投。剛腕・藤浪(阪神)と互角の投げ合いを演じたが、最後は森(西武)・笠松のホームラン攻勢に屈した。だが、健大高崎時代の名を全国に知らしめるには十分な活躍であった。
2012年選抜 準決勝 大阪桐蔭 対 健大高崎 – YouTube
高橋光成(前橋育英→西武)
前橋育英を初出場初優勝に導いた2年生エース。1年間公式戦で負けたのは秋春の関東大会での浦和学院(選抜優勝)との試合だけであったが、全国的には初出場ということもあって無名の存在であった。
しかし、大会が始まると度肝を抜く投球を見せる。初戦の岩国商戦では伸びのある速球を武器に9者連続三振を達成。あと一人で大会記録に並ぶ驚異的な三振ラッシュであった。続く2回戦の樟南戦ではストレートが初戦ほどは走っていないことがわかると、捕手・小川の好リードもあって技巧的な投球で2試合連続シャットアウト。一躍大会注目の存在となった。
その後も、高浜・浅間(ともに日本ハム)を擁する横浜や好投手・飯田のいる常総学院を下す快進撃。常総学院戦では9回裏に自ら同点の2点タイムリー3塁打を放ち、打撃でも活躍を見せた。準決勝の日大山形戦の6回まで自責点0という驚異的な投球内容で迎えた決勝では、さすがに疲れから延岡学園に3点の先行を許したが、味方の逆転後は踏ん張りを見せ、4-3で初優勝を達成。群馬に新たな強豪校が誕生した夏となった。
2013年夏の甲子園振り返りまとめ – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)
高橋光成 前橋育英 甲子園での投球・奪三振 – YouTube
山田知輝(桐生第一)
2014年の選抜で好投を見せた桐生第一の2年生エース。長身から繰り出す球威も角度もあるストレートはなかなかとらえることが難しく、初戦では四国王者の今治西打線を手玉に取った。続く2回戦は広島新庄・山岡との投げ合いとなり、1-1で引き分け再試合に。再試合も一人で投げ切った山田は最後まで広島新庄打線の付け入るスキを与えず、2試合目はシャットアウトで8強入りを勝ち取った。
さすがに疲れの出た準々決勝は優勝した龍谷大平安にサヨナラ暴投で屈したが、健大高崎・前橋育英など新興校に押され気味だった中で、初代優勝校が意地を見せた戦いぶりであった。
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【センバツ・高校野球】 桐生第一vs広島新庄 ハイライト – YouTube
川井智也(健大高崎)
健大高崎を2014年夏から2015年夏まで3季連続甲子園に導いた左腕。2012年の三木、2014年のエース高橋から続く、健大高崎の「技巧派の好左腕」の系譜を受け継ぎ、好投を見せた。
最終学年では堂々のエースとなり、選抜では中国王者の宇部鴻城、近畿王者の天理を相手にともに1失点でしのいで見せた。特に天理戦はスラッガー坂口をはじめとして強打者揃いであったが、キレのあるスライダー、大きなカーブを武器に「押すところは押す、引くところは引く」投球で翻弄した。
惜しむらくは準々決勝の東海大四戦で先発を回避し、継投するも0-1で惜敗したことか。勝てば浦和学院とのリベンジマッチ(前年秋の関東大会で8-10で敗戦)だっただけに悔やまれる結果となった。
東海大四vs健大高崎 2015年選抜 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)
2015選抜ダイジェスト 東海大四-健大高崎 – YouTube
皆川喬涼(前橋育英)
丸山、吉沢、根本と好投手が目白押しだった2017年の前橋育英投手陣において一目置かれていた絶対的エースが皆川であった。最速149キロの速球はキレも球威も備えた攻略困難なボール。変化球の精度も高く、2回戦で対戦した明徳義塾の馬淵監督が「今年完投で一番強いのは前橋育英」と言っていたのも、皆川の存在があってのことだっただろう。
3回戦で先発した左腕・丸山が大量失点してしまい、10-4とまさかの敗戦を喫したが、野手としても中軸を務めるなど、野球センスの塊と呼べる選手だった。
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