大会ベストナイン(2000年選抜)

2000年
D“Š‚·‚é–öìæ”­‚̍ŒŽ—Ç‘¾“ŠŽèibŽq‰€j

右投手 香月良太(柳川)

柳川(福岡)香月良太投手 3年の春夏…:2000年代 「夏の ...

1回戦 〇 5-2  東海大仰星

2回戦 〇 3-0  広陵

準々決勝 ● 0-1  智辯和歌山

前年秋の九州大会で投球回数を上回る三振数を記録し、九州のドクターKとして注目を集めた。神宮大会でこそ強打の北照打線に捕まったものの、上宮太子・亀井(巨人)、東海大相模・筑川らと並んで大会屈指の右腕と目されていた。

力のある速球と落差のあるカーブで勝負するというオールドスタイルのピッチング、普段は寡黙なしゃべり口調などから、「昭和の九州男児」を想起させる男であったが、試合が始まるとこれほど頼もしい存在はない。初戦の東海大仰星戦はスコアこそ5-2だったが、序盤は全く打たれる気配を感じさせない内容であり、点差以上の差を感じさせた。

2回戦は絶不調で9四死球を与えながらも、中国王者の広陵打線を完封するという、ある意味では離れ業を演じたが、一転して絶好調だった準々決勝の智辯和歌山戦は、3番武内(ヤクルト)のタイムリー1本に泣いた。春夏通じて数々の記録を作った、この年の智辯打線だが、この試合が最もヒット・点数とも少ない試合である。それだけに、九州最強と言われた打線が、相手左腕・白野に4安打完封されたのが痛かった。

左投手 白野託也(智辯和歌山)

東海大相模vs智辯和歌山 2000年選抜 | 世界一の甲子園ブログ

1回戦 〇 20-8  丸亀

2回戦 〇 9-6  国士館

準々決勝 〇 1-0  柳川

準決勝 〇 10-2  国学院栃木

決勝 ● 2-4  東海大相模

2000年の智辯和歌山は猛打で勝ち上がった印象が強いが、唯一1点しか取れなかった準々決勝の柳川戦で相手打線を完封した白野の働きはことのほか大きかった。1,2回戦で29点を挙げた一方で14失点を喫しており、この年もまた投手陣はやりくりに苦労しそうだと高嶋監督も思っていただろう。その矢先の左腕エースの快投であった。

左スリークオーターから繰り出す、横の角度のついたボールが持ち味であり、内外の丁寧な出し入れで、強力打線に自分のスイングをさせなかった。特に、智辯和歌山のバッテリーは伝統的にインコースの使い方がうまく、3番松尾・4番永瀬と右打者の並ぶ中軸に対しても臆することなく懐を突いて見せた。

決勝の東海大相模戦は、常に先手を取られる苦しい展開となり、終盤に力尽きて準優勝となったが、この大会の智辯のエースは間違いなく彼。夏は不調で登板できず、選抜以上に投手陣のやりくりに苦労しただけに(それでも優勝したが)、余計に白野の存在の大きさを感じさせられた。

2000年春決勝 東海大相模vs智弁和歌山 9/24

捕手 近沢昌志(鳥羽)

古都の大砲 近澤選手の打席 - YouTube

1回戦 〇 7-2  埼玉栄

2回戦 〇 8-6  長野商

準々決勝 〇 12-5  明徳義塾

準決勝 ● 1-11  東海大相模

第1回優勝校である京都二中の流れを組む古豪が久々の復活出場。そのチームの4番捕手と、まさに扇の要の役割を果たしたのが、近沢であった。隆々とした筋肉と上背を持ち、鋭いスイングから繰り出す打球は迫力満点。きっちりととらえた際は、右方向でもお釣りがくるぐらいの打球で、外野の頭の上を越していった。4試合で12打数7安打と5割を優に超す打率を残し、チームを4強まで牽引。凄まじい打棒であった。

この近沢を中心に鳥羽打線は非常に活発。名将・卯滝監督を慕って京都府内の有望な選手が集まり、公立校とは思えぬ迫力があった。準々決勝で対戦した明徳義塾の馬淵監督が、「プロレスラーが並んでる」というほどの体格の良さを誇っており、「久々に出場した公立校」という雰囲気はみじんも感じられなかった。

一方、エース谷口をリードする捕手としての役目では、2戦目以降に苦戦。制球がばらつき、四死球が多くなったが、それでも、近沢は右打者に強気にインコースを要求し続けた。ただ、準決勝の東海大相模戦はさすがに疲労の影響もあり、早期降板することに。近沢自身も、相模のアグレッシブベースボールの前に、「野球観が変わる」ほどのショックを受け、改めて精進することを決意した。この後、夏の大会は圧倒的な強さで京都府内を勝ち抜き、見事春夏連続出場をつかむこととなる。

古都の大砲 近澤選手の打席

守備妨害がなければどうなっていたか‥‥

よく打つ鳥羽高校

一塁手 今森省吾(東海大相模)

2000年春決勝 東海大相模vs智弁和歌山 3/24 - YouTube

1回戦 〇 6-5  今治西

2回戦 〇 3-2  東洋大姫路

準々決勝 〇 9-3  作新学院

準決勝 〇 11-1  鳥羽

決勝 〇 4-2  智辯和歌山

優勝した東海大相模の「投」の主役がエース筑川なら、「打」の主役は間違いなく4番の今森であった。門馬監督になってから、ディフェンス面に力を入れたこともあり、前年秋は「4番不在」という課題を抱えていたが、選抜の舞台でその不安を見事に解消して見せた。

初戦は、前年の選抜でベスト4入りし、秋の四国王者でもあった今治西と対戦。難敵が相手だったが、1回表に相手の2年生エース堀元の重い速球をとらえた打球は、左中間スタンドへ弾む吾3ラン!優勝へ向けて豪快なスタートを切ると、2回戦ではサイドハンドの好投手である東洋大姫路・山脇から、またも初回に先制2ランを放つ。相手バッテリーが意図して内側を突いてきたが、苦にせずミートしたところに彼の打撃の懐の深さを感じさせた。

結局、決勝でもタイムリーを放つなど、打率5割10打点の大暴れ。5試合で33得点をたたき出した「強打の相模」の中心として、存分に暴れまわった選抜大会であった。

この選抜大会優勝校 悲しい結末

雨の中の接戦

2000年春決勝 東海大相模vs智弁和歌山 3/24

二塁手 館野祐輔(国学院栃木)

国学院栃木vs九州学院 2000年選抜 | 世界一の甲子園ブログ

1回戦 〇 10-6  育英

2回戦 〇 6-5  九州学院

準々決勝 〇 3-1  福島商

準決勝 ● 2-10  智辯和歌山

関東大会準優勝ながら、大会前の評判では割とノーマークな印象だった国学院栃木。しかし、開幕戦で3年前の選抜で敗れた育英にリベンジを果たすと、勢いに乗って4強まで勝ち上がった。好調な打線の中心として活躍したのが3番館野である。

1回戦の育英は近畿王者であり、相手エース橋本は秋の防御率1位の好投手。四死球も少なく待っていてもチャンスはなかなか訪れないだけに、国学院栃木ナインは試合開始から仕掛けていった。1番柄目(現国学院栃木監督)がセーフティバントで出塁すると、すかさず2番がエンドランをしかけて無死1,3塁に。ここで、3番館野が動揺して甘くなった橋本の速球をとらえると、打球はセンターの頭上を越すタイムリー2塁打に!格上と言われていた相手の動揺を誘うと、落ち着き始めた中盤にも3点を追加し、試合前半で大会注目の好投手を打ち崩した。

館野は続く2回戦でも、秋の防御率が2位の九州学院・反頭から先制のタイムリー2塁打。この打球もセンター方向であり、彼のセンターへの打球はよく伸びた。得意の機動力でかき回し、チャンスを迎えたところを館野が仕留める。この大会の国学院栃木の鉄板の攻撃で好投手を飲み込んだ。九州学院戦は、3点ビハインドの9回表に4点を入れてひっくり返したように、終盤の粘りも見事。大会の主役と呼べるほどの旋風を巻き起こした好チームであった。

育英が浮足立っている

終盤にエラーが出ると一気に流れが変わる

三塁手 楢原匠(東海大相模)

東海大相模vs智辯和歌山 2000年選抜 | 世界一の甲子園ブログ

1回戦 〇 6-5  今治西

2回戦 〇 3-2  東洋大姫路

準々決勝 〇 9-3  作新学院

準決勝 〇 11-1  鳥羽

決勝 〇 4-2  智辯和歌山

東海大相模のアグレッシブベースボールを体現した不動のトップバッター。23打数8安打の成績で毎試合ヒットを飛ばし、2番瀬戸とのコンビで相手守備陣をかき回した。特に、初回の第1打席の強さは特筆もので、準決勝までの4試合で第1打席の成績は、3安打1四球。4番今森の2試合連続ホームランも、楢原の出塁からのかき回しで相手の集中力を欠くことで、実現した。

打撃技術に関しても、ミート力が際立っており、2回戦の東洋大姫路戦は好投手・山脇から2安打を記録。変則的な右サイドで、タイミングの取りにくい投手だが、内外の攻めにも屈さず、攻略した。

そして、ハイライトは決勝の智辯和歌山戦。同点の8回裏に勝ち越し打を放ち、智辯の左腕・白野をついに捕まえた。智辯打線も筑川をとらえかけていただけに、値千金の一打だった。選抜初優勝の陰の立役者と言っても過言ではないだろう。

雨の中の接戦

2000年春決勝 東海大相模vs智弁和歌山 18/24

遊撃手 大西亮(四日市工)

i-img1200x1200- ...

1回戦 〇 14-1  戸畑

2回戦 ● 7-8  明徳義塾

強力打線で神宮大会を制した、四日市工。その中心打者として面目躍如の活躍を見せた。初戦は戸畑の好右腕・横松(広島)を相手に先制タイムリーを含む6打数3安打の大活躍。最速140キロ台を誇る本格派右腕の伸びのある速球を、ものの見事にとらえ左中間不覚を破る長打も放った。スイングスピードが速く、それでいて大味な感じもしない打撃であった。

続く2回戦の明徳義塾戦は7-8で惜しくも敗退したものの、この試合でも3安打を記録。初戦でV候補の上宮太子打線を封じた明徳・三木田だったが、コーナーワークを工夫しても甘く入ったボールを一球で仕留める大西の集中力が勝った。2回戦敗退したものの、ベストナインには入れざるを得ないほどの凄まじい猛打であった。

四日市工の長打力

見ごたえのある打撃戦

左翼手 井口暢人(智辯和歌山)

2000年春決勝 東海大相模vs智弁和歌山 4/24 - YouTube

1回戦 〇 20-8  丸亀

2回戦 〇 9-6  国士館

準々決勝 〇 1-0  柳川

準決勝 〇 10-2  国学院栃木

決勝 ● 2-4  東海大相模

5試合で42得点と今大会最も多くの得点を挙げた智辯和歌山。これだけの得点を挙げるには、下位打線も絡めての攻撃が必須だ。その中で輝きを放ったのが、7番井口、8番青山の2年生コンビだ。二人とも3割を楽に超える打率を記録し、上位から下位まで切れ目のない打線となった。特に井口は柔らかいバットコントロールで多少厳しいコースでもヒットにしてしまう技術があり、下位にこういうことのできる打者がいると相手投手にとってはたまったものではないだろう。

準々決勝・準決勝と無安打で少し元気がなくなってきた中で迎えた決勝は、優勝投手・筑川から2安打を記録。1打席目は同点のホームを踏み、3打席目は同点のタイムリーと貴重な働きを見せた。その後、夏の甲子園でも打率3割3分3厘を記録しており、巧みなバットコントロールを武器にする7番打者が、最強打線を支え続けた。

2000年春決勝 東海大相模vs智弁和歌山 4/24

中堅手 池辺啓二(智辯和歌山)

甲子園で打ちまくり! 「プロ入りはせず」も“超高校級”と呼ばれ ...

1回戦 〇 20-8  丸亀

2回戦 〇 9-6  国士館

準々決勝 〇 1-0  柳川

準決勝 〇 10-2  国学院栃木

決勝 ● 2-4  東海大相模

史上最強打線・智辯和歌山の不動の4番としてチームを牽引。初戦から2試合連続ホームランを放ち、大会序盤からチームを勢いに乗せる働きを見せた。中でも2回戦では国士館の好左腕・小島(広島)から初得点となるホームランをライトへかっ飛ばし、ビハインドを背負っていたチームを勇気づけた。その後、8回表にはファーストベースに当たって方向が変わるラッキーなタイムリーも記録。野球の神様に愛された一打でもあった。

強打者が並ぶ智辯打線の中でも、高嶋監督やナインに「別格」と言わしめた池辺の打撃。彼の強みはその飛距離であり、特に高めにはめっぽう強かった。ややアッパースイングなため、高めを苦手としても不思議ではないが、そのボールを長打にしてしまうところが彼の長所であった。最もマークを受ける4番という打順で結果を残し続けた池辺。やはり2000年高校野球界の最強打者で間違いないだろう。

注目の4番池辺選手の打席

右翼手 長英明(作新学院)

作新学院公式戦ユニホーム

1回戦 〇 5-3  愛産大三河

2回戦 〇 8-1  佐賀商

準々決勝 ● 3-9  東海大相模

史上初の春夏連覇や怪物・江川(巨人)の快投など、昭和の高校野球界に数々の伝説を残してきた作新学院。しかし、平成での初出場はこの年であった。佐野日大など新興勢力の台頭もあり、毎年のように代表が入れ替わる栃木県で時代の波に乗り遅れていた。

前年秋の関東大会では4強入りするも、準決勝では東海大相模にコールド負けを喫しており、決して順風満帆なスタートではなかったが、選抜本番ではベスト8に進出。中でも初戦で2本のタイムリーを放った5番の働きは大きく、2本目は8回に満塁の走者を一掃する3塁打であった。最終回に3点を返されて5-3となっただけに値千金の長打であった。

準々決勝では、再び東海大相模に敗れたものの、この試合でも3安打を記録。名門復活の足掛かりとなる大会になった。この時に出場したセカンド小針が後に監督としてチームを本格的に復活のレールに乗せることとなる。

4点取られた後の最終回の攻撃

2回の攻撃が試合を決めた

コメント

タイトルとURLをコピーしました