大会ベストナイン(2024年夏)

2024年

右投手 坂井遼(関東一)

2回戦 〇 7-1  北陸

3回戦 〇 3-2  明徳義塾

準々決勝 〇 2-1  東海大相模

準決勝 〇 2-1  神村学園

決勝 ● 1-2  京都国際

関東一を初の夏ファイナルに導いたリリーフエース。140キロ台後半の速球は球威抜群であり、後半戦から登板して相手の勢いを寸断した。明徳義塾・東海大相模・神村学園と強豪ばかりを相手に1点差ゲームをことごとく制したのは、坂井の好投によるところが大きかっただろう。先発・畠中の技巧的な投球から坂井の剛速球につなぐため、継投の威力としては十分であった。

選抜の開幕戦で八戸学院光星に延長戦で惜敗した悔しさをばねに、守備陣も含めてチーム全体で大きく成長した関東一。その快進撃の陰には、気持ちの弱さを克服した剛球右腕の存在があった。

祝!【2024ドラフト】坂井遼(はる)投手(関東第一)ロッテ4位【日刊スポーツ】

左投手 馬庭優太(大社)

1回戦 〇 3-1  報徳学園

2回戦 〇 5-4  創成館

3回戦 〇 3-2  早稲田実

準々決勝 ● 2-8  神村学園

今大会を最も沸かせた投手と言っても過言ではないだろう。大会前は全く下馬評に上がらなかった大社だが、32年ぶりの甲子園で常連校を3タテして8強入り。その快進撃の中心にいたのが、エース左腕・馬庭であった。

初戦は選抜準優勝で優勝候補の一角の報徳学園が相手だったが、初回に打線が2点のリードを奪うと、馬庭が快投を演じる。ゆったりしたフォームから繰り出すキレのある速球は130キロ台の球速以上のスピードを感じさせ、打者が明らかにタイミングを取れずに差し込まれていた。特に、左打者が並ぶ報徳の中軸を合わせて12打数1安打に封じたことが大きく、9回の1点のみに抑えて、久々の甲子園1勝を手にした。

その後も、創成館・早稲田実と強豪を相手にタイブレークの激闘を乗り切り、ベスト8へ進出。3回戦の早実戦では、自らサヨナラ打を放って激闘に終止符を打った。投球でも打撃でも感情を爆発させたパフォーマンスとともに、観衆の心に刻まれた投手だった。

早稲田実業 vs 大社 最終回 サヨナラ

捕手 山崎光留(智辯学園)

1回戦 〇 9-6  岐阜城北

2回戦 〇 2-1  健大高崎

3回戦 〇 6-3  小松大谷

準々決勝 ● 0-4  京都国際

昨夏を上回る8強入りを果たした智辯学園。その扇の要として活躍したのが、捕手・山崎であった。チェンジアップを武器とする左腕・田近を好リードし、緩急を武器に岐阜城北、選抜王者の健大高崎、旋風を巻き起こしていた小松大谷を撃破。2回戦の健大高崎戦は4番箱山をはじめとして強打者の並ぶ打線を相手に臆することなくリードし、1失点完投に導いた。

また、捕手としての役割以上に素晴らしかったのが打撃での貢献。17打数8安打と5割に迫る打率を記録し、1回戦から重要な得点シーンに数多く絡んだ。捕手らしい読みの効いた打撃が光り、1回戦では7番だった打順は、最終的に3番まで上がっていた。攻守で活躍した山崎の活躍あってこその智辯学園の快進撃であった。

智弁 山崎 光留くんセンターへヒットで一死一二塁のチャンス【岐阜城北 対 智弁学園〜夏の甲子園 2024年8月7日】

一塁手 原田純希(青森山田)

2回戦 〇 9-1  長野日大

3回戦 〇 5-0  石橋

準々決勝 〇 1-0  滋賀学園

準決勝 ● 2-3  京都国際

過去最高成績となる4強入りを果たしt青森山田の主砲。選抜では広陵戦でのサヨナラ犠飛はあったものの、不完全燃焼に終わったため、夏は雪辱に燃えていた。初戦の長野日大戦は無安打に終わったが、3回戦でいよいよその真価を発揮する。石橋戦の初回、やや高めの速球をとらえた打球は、右中間スタンドへ飛び込む先制2ランに!忘れられてはいけないため、言及するが、この年は新基準バット導入のため、ほとんどフェンスオーバーの打球が見られなかった年なのだ。その中で浜風をものともしない右中間へのあの打球は、まさにスラッガーのそれであった。

その後も、準々決勝では先制点に繋がる進塁打、準決勝では先制タイムリーと打率以上に安定した戦いを見せた原田。選抜の借りは十分に返したと言えるだろう。

大会第6号は青森山田4番原田純希の右中間への規格外の一撃【大会第10日第3試合 青森山田vs石橋】#第106回全国高校野球選手権#青森山田#石橋#甲子園球場#ハイライト#大会第6号#原田純希

二塁手 多胡大将(滋賀学園)

1回戦 〇 10-6  有田工

2回戦 〇 5-0  花巻東

3回戦 〇 6-2  霞ヶ浦

準々決勝 ● 0-1  青森山田

今大会の開幕戦を制して勢いに乗った滋賀学園。その先頭打者として突破口を開いたのが1番多胡であった。コンパクトなスイングから右に左にヒットを飛ばし、序盤から投手陣に先制点をもたらすきっかけを作った。好球には迷わず手を出す積極性も光り、相手バッテリーにとってはやりにくいタイプの打者だっただろう。出塁すれば、2番國仲とのコンビで塁上から相手をかき回す機動力も大きな武器であった。

準々決勝では3安打を放ちながらも、ホームが遠く、チーム全体で9安打を放ちながら完封負け。最後は悔しい敗戦となったが、チームの歴史を大きく塗り替えた夏となった。

【滋賀学園】多胡 大将くん打撃フォーム(2024年8月7日 夏の甲子園 有田工 対 滋賀学園)

三塁手 岩下吏玖(神村学園)

1回戦 〇 8-5  木更津総合

2回戦 〇 4-3  中京大中京

3回戦 〇 7-1  岡山学芸館

準々決勝 〇 8-2  大社

準決勝 ● 1-2  関東一

5番打者として、3季連続の甲子園出場を果たしたクラッチヒッター。2年生の県決勝ではサヨナラ3ランを放ったように、ここぞの場面での勝負強さは天下一品である。本大会では4番正林が不調の沼に陥った中で、十二分にカバーする役割を果たした。木更津総合、中京大中京と序盤戦から強豪校との苦しい試合を制することができたのも岩下のつなぎの役割があってこそだろう。後ろを打つ6番上川床は実に7打点をマークした。

準決勝ではあと一歩で同点のホームに届かず、決勝戦進出は目の前で途絶えた。だが、2年連続の4強入りは、彼らの努力が間違っていないことの証明であった。

神村学園  7回怒涛の攻撃! 正林、岩下、上川床の3連続適時打で4得点 大社のエース馬庭優太を捉える

遊撃手 才田和空(東海大相模)

2回戦 〇 4-0  富山商

3回戦 〇 8-1  広陵

準々決勝 ● 1-2  関東一

1番ショートとして攻守で東の横綱を牽引。右打席からの巧みな右打ちは、詰まりながらもヒットコースに落とすコツを体得しているように見えた。アグレッシブベースボールの伝統を引き継ぎ、序盤から、初球から攻撃を仕掛けていくスタイルはチームに勢いをもたらすには十分であった。また、ショートの守備でも一歩目が速い出足から、軽やかなハンドリングで難しい打球をさばき、アウトを積み重ねた。夏の甲子園は6年ぶりであったが、相模の強さを見せつけた大会になったと言えるだろう。

東海大相模《 8回裏 才田くんの走者一掃の2ベース!》準決勝 東海大相模 6 – 4 向上|第106回全国高校野球選手権神奈川大会 2024年7月23日(火)

左翼手 上川床勇希(神村学園)

1回戦 〇 8-5  木更津総合

2回戦 〇 4-3  中京大中京

3回戦 〇 7-1  岡山学芸館

準々決勝 〇 8-2  大社

準決勝 ● 1-2  関東一

6番打者として神村学園の得点機のほとんどをものにしていた印象がある上川床。投手としても選抜で先発経験があったが、この大会は打撃に専念。打って返してほしい場面ではタイムリーを放ち、チャンスを拡大してほしい場面では、引っ張って1,2塁間を破り、1塁ランナーを進める役割に徹した。5番岩下・6番上川床のホットラインが神村学園に何度も得点をもたらし、昨夏に並ぶ4強入りにつながったと言えるだろう。状況に応じた打撃のできる、本当にクレバーな打者であった。

神村学園高校 上川床勇希選手 中前安打

中堅手 澤田遥斗(京都国際)

1回戦 〇 7-3  札幌日大

2回戦 〇 4-0  新潟産大付

3回戦 〇 4-0  西日本短大付

準々決勝 〇 4-0  智辯学園

準決勝 〇 3-2  青森山田

決勝 〇 2-1  関東一

3番打者として全試合で安打を記録したヒットメーカー。決して大振りにならないスイングから広角に打ち分ける打撃で、打率3割6分をマークした。打点は1だったが、チャンスメークの役割が多く、1番金本、2番三谷で作った攻撃の流れを崩すことなく、後続の4番藤本、5番長谷川に繋いだ。状況をよく見て、場合によっては走者を進める役割に徹するクレバーさを兼ね備えた打者であった。

選抜では青森山田・の剛球の前に苦しんだ京都国際打線だが、新基準バットにも対応できるコンパクトな打撃とそつのない攻撃で夏を制することに成功。その象徴的な存在が、3番の澤田であった。

京都国際・澤田(沢田)遥斗!西武ライオンズ育成!新庄剛志に憧れて…北海道出身・夏の甲子園全国制覇!3番バッターの打席集【2024高校生ドラフト候補選手!高校野球秋季国民スポーツ大会】

右翼手 中村龍之介(東海大相模)

2回戦 〇 4-0  富山商

3回戦 〇 8-1  広陵

準々決勝 ● 1-2  関東一

3試合で11打数6安打と打率5割を超す活躍を見せた3番打者。2年生ながら、その卓越したバットコントロールは上級生に交じっても際立っており、広陵戦では4安打4打点と大爆発で、V候補対決を圧勝に導いた。多くの力のある2年生が並んだ東海大相模のラインナップの中でも、彼の打撃技術はやはり別格。そう言い切れるだけの、コンタクト率を誇る好打者であった。

東海大相模の2年生・中村龍之介選手が広陵戦で4安打4打点の活躍!原俊介監督やチームメイトも認める抜群の打撃センス/今大会6割超(2024夏の甲子園 東海大相模vs広陵)

 

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