【2016ドラフト候補】寺島成輝（履正社➝ヤクルト）

寺島成輝（履正社）

【甲子園戦績】

3年夏　〇5-1 高川学園

　　　　〇5-1 横浜

　　　　●4-7 常総学院

今年の高校生NO.1サウスポー。1位指名はほぼ間違いないだろう。

高1夏、高2夏、高2秋と3度ライバル大阪桐蔭に敗戦。入学前は「寺島の入ったチームが甲子園」と言われていた。高2の夏は2014年の選抜準Ｖの原動力となった1学年上の溝田、永谷がいる中で先発を任された。そんな圧倒的な存在でありながらことごとくライバルの後塵を拝してきたが、ラストチャンスをようやくつかんだ。

持ち味のわかっていても打てないストレートは抜群の球質。ゴムボールを使ったトレーニングで指先の力を鍛え、鋭いスナップから繰り出すボールはバッターがボールの下を振ってしまっていた。また、追い込んでからスピードが5キロ増すなどストレートのみでも緩急をつけられる。

理想的なフォームで指先に一点力を集中させられており、怪我も少なそうな投げ方である。また、縦横のスライダー、カーブ、チェンジアップも切れがありすべて勝負球で使える。

ただ一つフォームに改善点があるとすれば右足をついてからの粘りが足りないところ。そういう意味では初戦で対戦した高川学園の山野の方がいいフォームで投げていた。

国体で優勝し、Ｕ－１８でもほとんどヒットを許さない投球を展開。有終の美を飾ったNo.1左腕がプロの世界での活躍を誓う。