【甲子園戦績】
3年夏
〇6-5 興南
●6-8 敦賀気比
千葉の名門・市立船橋を15年ぶりの全国の舞台に押し上げた好左腕。140キロ台の速球と2種類のスライダーを武器に、千葉大会では他校を圧倒した。県大会決勝では選抜出場校の木更津総合を相手に失点こそしたものの、強気の投球で強力打線に立ち向かい、強豪対決をものにした。
甲子園では初戦の興南戦で3回に相手の集中打を食らい、リリーフ登板した森本哲星も打たれて5点を失う。しかし、ここからが「イチフナ」の底力であった。森本哲星が速球とスライダーを軸に興南の強力打線を完全に沈黙させると、打線もじわじわと反撃を開始。必殺のスライダーは右打者のインサイドを鋭くえぐり、興南の各打者から完全に快音が消えた。
終盤8回裏に4番片野のホームランで1点差に詰め寄ると、千葉大会で打率7割を誇った森本哲星自身がタイムリーを放ってついに同点に。9回裏も怒涛の攻めで満塁にすると、最後は押し出し死球を勝ち取って、1997年以来となる甲子園の勝利をつかみ取った。
2回戦は敦賀気比の強力打線に捕まったものの、強気な姿勢の必殺の決め球があるのはプロ向きだろう。伝統校から夢の舞台へ逸材が羽ばたくか、注目だ。
【第104回選手権】市立船橋・森本哲星選手 興南戦 ピッチング – YouTube
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