花咲徳栄が埼玉県勢初優勝を果たす前、夏の埼玉勢の最高成績は1993年夏の春日部共栄の準優勝であった。その中心にいたのが、2年生左腕の土肥義弘(西武)。小林との2年生バッテリーは巧みな配球の豊富なスタミナを武器に強豪を次々倒し、決勝までコマを進めた。本多監督にとっても2年前の夏に自信を持ったチームで挑みながら好投手・若林擁する佐賀学園に初戦で敗退した借りを返す準優勝であった。
初戦は近江兄弟社に大勝で発進すると、3回戦は日大山形にサヨナラ勝ち。土肥のクレバーな投球の前に各打者が的を絞り切れない印象があった。準々決勝は川上憲伸(中日)擁する徳島商に中盤、土肥がつかまるも、打線がすぐに援護して終わってみれば11-4と大勝。準決勝はV候補筆頭の常総学院を相手に打線が相手エース倉から序盤に5得点の猛攻を見せる。土肥ー小林のバッテリーがこのリードを守り切り、共栄は一気に決勝へとコマを進めた。
惜しむらくは、決勝の育英戦。立ち上がりを急襲されて2点を奪われると、同点で迎えた8回裏はスクイズで決勝点。打者vs投手の勝負では決して劣っていなかっただけに、相手の「足」にかく乱された試合となった。バッテリーが残った翌年は好投手・木塚(横浜)擁する浦和学院にまさかの大敗。育英戦が甲子園での最後のマウンドとなった。
【好投手列伝】埼玉県篇記憶に残る平成の名投手 1/5 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)
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