独断と偏見で選ぶ、2022年夏にベスト8へ進めなかったイチオシの好チーム 

2022年

海星(長崎)

1 宮原 10 塚本
2 西村 11 向井
3 12 高木
4 伊藤 13 平尾
5 田川 14
6 丸本 15 吉田
7 柿本 16 松尾
8 河内 17 井坂
9 18 江里口

投攻守にハイレベルだった長崎の伝統校

過去には怪物サッシーこと酒井圭一(ヤクルト)を擁して4強入りした伝統校・海星。しかし、1990年代は長崎日大、2000年代は清峰と新興チームの台頭があり、なかなか出場することが出来な時代が続いた。加藤監督就任後、2002年に出場を果たしてから、次の出場は永江恭平(西武)を擁した2011年であった。

だが、この出場を契機に、その後はコンスタントに出場を重ね、2016年選抜では8強入りを達成。2019年にも聖光学院を破ってベスト16に進出し、今や完全復活を果たしたと言えるだろう。今年も宮原、向井と力のある2投手をチーム打率3割8分8厘の強力打線が援護し、3年ぶりの出場を勝ち取った。

1回戦

海星

1 2 3 4 5 6 7 8 9
2 0 1 0 0 4 3 0 1 11
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

日本文理

2022年選手権1回戦 海星vs日本文理(3日目第1試合) | 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

【第104回選手権】日本文理 vs 海星 ハイライト – YouTube

2回戦

海星

1 2 3 4 5 6 7 8 9
1 2 1 0 0 0 0 0 0 4
1 0 0 0 0 0 0 1 0 2

天理

2022年選手権2回戦 海星vs天理(7日目第4試合) | 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

【第104回選手権】海星 vs 天理 ハイライト – YouTube

3回戦

海星

1 2 3 4 5 6 7 8 9
0 1 0 0 0 0 0 0 0 1
0 0 1 0 1 0 5 0 × 7

近江

2022年選手権3回戦 近江vs海星(10日目第4試合) | 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

甲子園が震えたグランドスラム!!近江vs海星 – YouTube

初戦は速球派右腕の日本文理・田中(ロッテ)、2回戦は長身サイドの天理・南沢とタイプの違う2投手を攻略。ともにセンターから逆方向へ強い打球を放つ打撃で攻略してみせた。特に田中の速球を力負けせずに打ち返した打撃は見事の一言。6回には代打で出場した高木が左中間へ3塁打を放ち、選手層の厚さを見せつけた。3番丸本、4番森、5番西村はいずれも打率4割以上のハイアベレージをマークし、得点源としてしっかり仕事をしてみせた。

投げては、初戦は宮原が、2戦目は向井がそれぞれ好投。宮原は大柄な体格から繰り出す精度の高い変化球で相手打線を翻弄すれば、向井は伸びのある速球で名門・天理打線を封じ込めた。また、守っても天理戦の終盤8回に途中出場のセカンド峯が背面キャッチで失点を防ぐなど、ここでも選手層の厚さを見せた。

3回戦で近江・山田(西武)のグランドスラムに散ったが、この試合も堅守とエース宮原の好投で終盤までは1点差で食らいついた。スター選手はいなくとも、投攻守に高いレベルでまとまった2022年の海星は非常に評価の高いチームであった。

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